マンガ『君に届け』に学ぶ、自責に捉えて行動することの大切さ――大事なことは全部マンガが教えてくれた

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©椎名軽穂 / 集英社

「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?

普通に仕事をしているだけでは、なかなか気づくことのできなかった考え方など「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを紹介する「大事なことは全部マンガが教えてくれた」シリーズ。

今回は、映画にもなった人気少女マンガ『君に届け』(©椎名軽穂 / 集英社)より、自責に捉えて行動することの大切さを感じる言葉をご紹介します。

誰かのせいにしていても何も変わらない

何かがうまくいっていないとき、誰かのせいにしようとしてしまう気持ちが浮かび上がってくること、ありませんか?しかし、そのうまくいっていない何かの問題を解決するためには、誰かのせいにしていても先には進めません。

そのことを教えてくれるフレーズがこちら!

人のせいにしたって解決なんかできねーんだ。

おまえ自分でなんかどーにかしたか?

この先理不尽な事もいっぱいあるだろーけどよ、

結局おまえが自分でなんとかするしかねーんだよ。

©椎名軽穂 / 集英社

主人公・黒沼爽子は、その陰気な見た目から小学生以降ずっと「貞子」と呼ばれ、周りから避けられ続けてきました。それは高校生になっても変わらず、3秒以上目が合うと不幸になると思われているほど。それでもクラスになじもうと、誰かの役に立とうと、人の嫌がる仕事を率先してこなします。健気に頑張り続ける爽子の姿は、少しずつ人の心を動かし、学校の人気者でクラスの中心人物でもある風早の助けもあって、ついに吉田・矢野という二人の女子と打ち解けることができるようになります。

しかし、人気者である風早と話す爽子への嫉妬から、吉田・矢野の悪い噂を爽子が立てている、という話が広まり、その話はついに吉田・矢野の耳に届いてしまうことに。「爽子がそんなことをするはずがない」と最初は思っていた二人も、小さなすれ違いが重なり、少しずつ疑念を持ち始めてしまいます。

爽子を信じたいけれど、信じきれない。そんな思いを抱えたままの矢野に、担任が声をかけます。その瞬間、担任に声を掛けられたせいで爽子の話が聞けなかったことを思い出し、「元はといえばあんたのせーでねえ!!あの時あんたさえこなければ!!」と、思わず矢野は声を荒げてしまいました。

そんな矢野に担任が言った言葉が、上記の言葉です。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

何かを変えたいのなら、自分から行動を起こさなくてはいけない

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担任に言われた言葉が引っかかっていた矢野は、その夜に吉田を呼び出し、「かんじんな話をまだしていない」と話し合いを持ちます。爽子の真意について確かめられずにいたせいで、モヤモヤした気持ちを抱えてしまっていた現状を打破するため、ちゃんと話を聞こうと決意します。

仕事でもなんでも、状況が自分の望んだ方向に転がらないのはよくあることです。そうなってしまった原因は、自分ではコントロール不能なものである場合も、よくあることでしょう。しかし、結果的にそうなってしまった事態を「自分ではコントロールできなかったもの」のせいにしたところで、何かが改善されることはありません。事態が自分の望む状況へと好転する事もありません。

現状を打破し、望む方向へと好転していくためには、自分で行動を起こさなければいけないのです。たとえどんな理不尽な事態であったとしても、自ら「何とかする」ための行動をする必要があるのです。

次の日、学校に登校した吉田と矢野は、爽子が二人の誤解を解くため、一人で女子の集団と戦っていることを知ります。助けに入るために駆け付けた二人は、女子の集団に対して語りかける爽子の真意を耳にし、すべてが誤解、すれ違いだったことを理解します。

自分以外の気持ちなんて、聞かなきゃわからないし、

自分の気持ちだって、ちゃんと言わなきゃ伝わらない

今回の一連の事態の中で、三人は互いの気持ちをさらけ出し、無事に和解を遂げます。二人の噂の誤解を解くために立ち上がった爽子の「行動」、そんな爽子の助けに向かった二人の「行動」、そして互いの気持ちを包み隠さず話し合った「行動」の結果、三人の間には、これまで以上に強固な関係が生まれることになるのです

何かを変えるための行動というのは、状況によってはとても起こしづらくなるものかもしれません。しかし、自ら行動を起こさなければ、何も変わらないのもまた事実。誰かや何かのせいにしたくなる気持ちをグッと抑えて、現状を受け入れ、その上で変化のための行動を自ら起こす。そのことを忘れないようにしたいものです。

>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ 大事なことは全部マンガが教えてくれた

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

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