難しい妊娠報告のタイミング。早めに報告して良かったこと、悪かったこと

職場の上司やメンバーへの妊娠報告のタイミングとは?

初めての妊娠の場合、仕事を続けられる時期、体調の変化など、不安でいっぱいですよね?「仕事は続けたいけど、どう両立していけば良いのか分からない…」「職場の上司やメンバーにはいつ報告すればいいの?」――そんな悩める新人ママのために、妊娠報告のベストな時期や無理のない働き方を紹介します。

初産の場合は、急な体調の変化も考慮して「妊娠8週目前後」の妊娠報告がおススメ!

一昔前までは、妊娠報告の時期は「安定期に入ってから」という方が多かったのですが、最近では、赤ちゃんの心拍が確認できる「妊娠8週目」あたりに会社や上司へ報告する方が増えてきています。

でも、妊娠8週目前後というとまだ妊娠初期の段階。「周囲に言うには、ちょっと早すぎるのでは?」と心配される方も多いのではないでしょうか。

しかし、妊婦さんにとって妊娠初期は、出産までの第一難関とも言える時期。ホルモンバランスの変化により、悪阻や倦怠感などさまざまな症状が現れやすくなるほか、精神的な不安が募るなど、普段は元気な方でも体調が不安定になりやすい時期なのです。

特に、出産経験のない方や、高齢出産に臨む方の場合はこうしたダメージを大きく受けやすい傾向があるので、先を見越して早めに妊娠の報告をしておくことで、「何かあればいつでも相談できる」という安心感やストレスを軽減できるといった、精神的なメリットを得ることができますよ。

また、妊娠初期は切迫流産など、長期的な安静が必要な状態に陥りやすい時期でもあります。早めに妊娠報告をしておくことで、万が一の状況に備えた業務分担を進められるといった会社側のメリットもあるのです。

このように、早めの妊娠報告は両者にとってメリットが満載!妊娠初期だからといって、報告するのに早すぎるということは決してありません。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

ただし、安定期に入る前に報告をすると、流産した場合の報告が必要になることも

早めの時期に妊娠報告をすることで、得られるメリットは上記の通り。しかし、デメリットがあることも理解しておく必要があります。

一番のデメリットは、妊娠初期につきものの流産のリスクについてです。妊娠初期は、母体の体調に関係なく流産してしまうケースが多々あります。こうした場合には、この結果を妊娠報告した方たちにも伝えなくてはならないというデメリットが発生してしまうのです。

流産は女性にとってデリケートな問題ですから、あまり人に言いたくないという方も多いとは思います。しかし流産後、数日間の安静や手術が必要な場合もあるので、こうした可能性を考えると、やはり上司に事情を理解しておいてもらったほうが、気兼ねなく休暇をとることができるのではないでしょうか。

また、もう一つのデメリットは、早めに妊娠報告をしたことで、仕事量が制限されるケースや、希望する仕事を任されにくくなるケースです。特に看護師や介護職など、夜勤をともなう職種の場合は、妊娠を機に夜勤なし勤務へ切り替わる可能性がありますから、収入が減るといった事態にも備えなくてはなりません。

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出産経験がある方や、デスクワークの場合「安定期に入るまで」報告を控える人も

上記のようなデメリットを踏まえて、安定期に入るまでは妊娠の報告を控える方も少なくはありません。例えば出産経験があって、ある程度自分の体調をコントロールできる場合や、あまり身体に負担がかからないデスクワークの場合には、「妊娠5か月目」まで報告を待っても問題はないでしょう。

一般的に、妊娠5か月目以降から妊娠後期にかけては、体調が安定している時期といわれていますから、妊娠後も今まで通りに働きたい方にとっては、おすすめの報告時期です。

ただし、報告を妊娠5か月目より先に延ばすのはマナー違反!妊娠5か月目を過ぎると、お腹の膨らみも目立つようになってきますから、報告をしないことで周囲を混乱させてしまいかねません。また、ギリギリに報告をすることで、後任の用意や引き継ぎ準備など、会社側の対応を遅らせてしまうことにもなりますから、くれぐれも報告の時期を逃さないように注意してください。

妊娠中の無理は禁物!早めの報告・相談で、自分にも職場にも負担をかけない働き方を見つけよう!

ここまで、妊娠の報告時期は、妊娠8週目から5か月目までと紹介しました。最後に、報告後から退職・産休取得までの働き方についても紹介をしておきましょう。

一般的に、妊婦さんが働けるのは出産の42日前までとされています。ただし妊娠後期になると、赤ちゃんの大きさも2,000グラムを超えてきますから、通勤するだけでもひと苦労。通勤ラッシュに巻き込まれると転倒の危険性もあるので、事前に出勤時間を調整したり、時短勤務の相談をしたりしておくと、無理なく仕事を続けることができますよ。

また妊娠後期になると、身体のむくみや腰痛に悩まされる妊婦さんも多くなってきます。少しでも負担を軽減するには、こまめな休憩やストレッチなどの軽い運動が効果的。事前に上司に相談をして、数時間に一度、休憩を取らせてもらえるようにしておきましょう。

妊娠中は今まで通り100%の力を発揮することが難しくなりますが、周囲のサポート業務に回ることや、仕事に専念できる環境を確保することで、今までとは違った仕事のやり甲斐が見えてくるはずです。自分や職場の状況をよく考えた上で、ベストな報告時期と働き方を見つけてくださいね。

監修:リクナビネクストジャーナル

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