リクナビNEXTジャーナル

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「腰掛け」をやめて、自分らしく働ける居場所を自分で作ることにした話

こんにちは、はせおやさいと申します。

先にわたし自身の経歴を書いておくと、30代女性、東京在住、ネットベンチャー界隈を10年以上転々としてきました。

わたし自身は働くことが好きですし、女性でも「手に職」というか、きちんとプロフェッショナルとして働き続けたいと思っているのですが、以前はそうではありませんでした。そう思うに至った昔の体験と、それをターニングポイントとして得た現在の価値観・考え方について書いてみようと思います。

他人の選択に影響される人生の危うさ

ここで1つ質問です。

「もし、あなたが病気をしたり、実家の親が倒れたり、結婚して子供ができて働き方を変えなければいけなくなったとき、会社に何か対応してくれるよう頼めますか?」

昔のわたしなら「そんなこと頼めない。こちらの勝手なんだし、そういう状況なら転職するしかない」と思ったでしょう。

もちろんそれも1つの選択肢なのですが、今のわたしが考えるのは、「ダメ元で相談してみようかな」と思える程度には、会社に価値を認められ、自分を求められるような働き方をしておいて損はないということです。

結婚をするかしないかで揺れた20代の働き方

母が専業主婦だったこともあり、わたし自身も社会に出たら5年くらい働いて結婚し、専業主婦になって、子育てが一段落ついたらパートでもするつもりでした。

20代前半はそんな「腰掛け社員」として適当に過ごし、25歳の頃、当時の恋人と結婚する運びとなりました。当時は正社員でしたが、まあ適当なもので、定時になったらソッコーでタイムカードを押して帰り、週末はどこでデートしようか、そんなことばかり考えていました。

両家の顔合わせも済み、あとは具体的な日取りをとのんびり話していたのですが、恋人が突然「まだ捨てられない夢がある」から会社を辞めたいと言い出したのです。

まさに青天の霹靂。何度か話し合いましたが「諦めがつく20代のうちにやってみたい」ということで、いったん結婚は保留。不思議なもので結婚が先送りになった途端、2人の関係もギクシャクしはじめ、半年も経たずに「好きなのかどうか分からなくなった」と別れることに。

会社も辞める前提で勤めていたので、その後どうするかの判断を迫られることになりました。結婚準備に入るため派遣社員に切り替えていたのですが、もう後がないと焦ったわたしは、急に仕事に本腰を入れることになりました。

自立した働き方について考えるきっかけ

ありがたいことに、次の派遣先では「正社員にならないか」との打診もいただきました。とはいえ、その職場は伸び盛りの注目企業で残業も多く、またもどうしようかと悩まされることに。

正社員は魅力的ですが、根が怠け者なので「どうせ次に付き合う人と結婚することになったら辞めるんだし、別に社員にならなくても」という悪魔の囁きと戦っていました。

そんなとき、結婚して専業主婦をしている友人とお茶をする機会がありました。彼女も、わたしの悩みには「無理に社員になって、責任を負わなくてもいいんじゃない?」と当時の私と同じ意見を述べてくれました。

ところが、今度は彼女が悩みを話しだすと、今から思えば夫婦間のよくある不満をおしゃべりのネタとして愚痴っていただけなのですが、彼女があまりにネガティブなので驚いてしまったのです。

つい「そこまで言うなら離婚しちゃえばいいのに」と言ってしまったところ、「別れたら食べていけないし、ひたすら我慢だよ」と返されたのです。

この一言は、結婚をポジティブに捉えていたわたしにとって、かなりショックでした。

経済的に自立できないから、結婚生活を渋々続けるの? と驚き、そう言われている旦那さんのことを哀れに思いました。同時に、自立していないと好きな人との関係性にも「我慢」という文字が持ち込まれてしまうのか、とすごく座りの悪い気持ちになってしまったのです。

それでようやく、婚約破棄くらいで揺らぐわたしの働き方がどれだけ危ういものなのか、やっと理解できたのです。

自立した働き方についてもっと考える

その後、正社員の話を受け、適当に働いていた20代前半を取り戻すべく、死ぬほど働いて身体を壊したり、初めての後輩をうまく指導できずに休職させたりするわけですが、なんとか自立できるようになった30代、めでたく結婚に至ります。

残念なことにこの結婚は失敗してしまったので、人生のパートナーシップをどうするかについて偉そうなことは言えませんが、それとは別ものとして、自立した働き方の重要さは痛感しています。

それはただ経済的なことだけでなく、自分が実力を発揮できる「居場所」を常に探し、作ることだった気がします。

やりたいこと・得意なこと・求められていること

では、そのために何をしたらいいのか。わたしが意識しているのは、次の3つの条件が重なる部分には何が入るか? を考え続けることです。

  1. わたしが仕事を通じて実現したいこと(やりたい)
  2. わたしが得意としていること(やれる)
  3. 会社がわたしに求めていること(求められてる)

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この考え方は、ご存知の方も多いでしょうがジム・コリンズ『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』に紹介されている「ハリネズミの概念(the Hedgehog Concept)」をベースにしています。

やりたいこと

図の「やりたい」には、「働く上での大きな目標」を入れるようにしています。「社会に貢献したい」でもいいですし、「所属する会社を上場させたい」「1,000万円プレイヤーになりたい」などが該当するかもしれません。

わたしの場合は、「インターネットの力を通じて、世界中の女性を幸せにすること」が入ります。

得意なこと

やれる」は「自分が得意なこと」。ここは率直に書いて良いです。誰に見せるものでもありません。「これなら誰にも負けない!」レベルから、「ここなら役に立てる気がする」くらいの弱気でもよいです。あくまで達成可能なものを入れましょう。

わたしの場合は「堅実なディレクションと事故のない進行」「読んだ人の心に長く残り、1年、2年経っても再読してもらえる文章を書くこと」みたいなものが入ります。弱気ですね。

求められていること

求められてる」には、「自分がいるポジションでは会社から何を求められているか」を入れましょう。「今の会社で自分がすべきこと」と言い換えることもできます。「部の売上を◯%アップさせる」や「ピーク時でも安定したサービス運用を行う」「◯万PVを達成するようなコンテンツを企画する」のような、いわゆる評価に関わるポイントです。

知らない、分からない、という人は、今すぐにでも上司や経営者に「会社が私に期待している役割は何ですか?」と確認してみましょう。ここは会社や所属する部署が変わるたびに、都度アップデートしてください。

必要な人材と思われることから居場所作りがはじまる

今の自分にとって「やりたい」「やれる」そして「求められてる」の3つが何になるかを考え、この3つすべてが満たされているかを意識しながら働くことで、やるべきことがかなりクリアになります。ポイントは、自分の希望だけでなく「会社が何を求めているか」までを意識すること。そうすると、会社側から「必要な人材」として認めてもらいやすくなるんですね。

これは、「会社に媚びろ」と言っているわけではありません。
最初の質問を思い出してください。

「もし、あなたが病気をしたり、実家の親が倒れたり、結婚して子供ができて働き方を変えなければいけなくなったとき、会社に何か対応してくれるよう頼めますか?」

会社という大きな組織で、自分の身勝手を押し通すのはちょっと心苦しいかもしれません。しかし、自分の希望を抑えて、会社や周りに遠慮しながら働くのは、なかなか実力を発揮しづらい。
また、誰からも必要とされていない環境というのも、つまらないものです。

ここで、「もし自分が経営者だったら?」という視点で考えてみるとどうでしょう。
会社にとって必要な人材ならば、多少の調整で働き続けてくれるほうがトータルのコストは安く抑えられるという判断もありえますよね。

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会社にとって「必要な人材」であるためには、先ほどの図の「やれる」を、まず些細なことでもいいから増やしましょう。

「そんなもの何もないよ……」という人もいるかもしれませんが、どんなことでもいいから「これなら『できる』って言えるかな……」というものを書き出してみてはどうでしょうか。
「インターネットを使って調べものができる」「メールの返信が早い」……何でもかまいません。

次に、その得意なことを、1つずつ今やっている仕事に落とし込んでいきましょう。
自分が「やれる」ことの1つ1つは些細で、どうでもいいことに感じられるかもしれません。しかし、小さな一歩を踏み出すことが、より自分らしく働ける居場所を作りはじめることにつながるのです。

今日はそんな感じです。
チャオ!

著者:はせおやさい (id:hase0831)

はせおやさい (id:hase0831)

会社員兼ブロガー。仕事はWeb業界のベンチャーをうろうろしています。一般女性が仕事/家庭/個人のバランスを取るべく試行錯誤している生き様をブログ「インターネットの備忘録」に綴っています。