わが家の新入社員(2歳)のやる気がすごい

働くママたちのコラム

突然だが、皆さんは今の仕事や生活に全力で打ち込んでいるだろうか?

私などはもともと怠け癖の強い人間なので、現在自分の好きな仕事に就いているにも関わらず、この仕事を選んだときの情熱や、好きという気持ち、「やってやる!」みたいな気持ちが、いくらか薄れてしまったように思う。

しかしながら、そんな私の元にいろんな意味で嵐を巻き起こす とても暑苦しい 新入社員がやって来た。
彼女はまだ2歳であるにも関わらず、その小さい体からは想像もつかぬほどのパワーと情熱を持ち合わせているのだ。

本日はこのリクナビNEXTジャーナルをご覧の皆さんに、うちのめっちゃ可愛い娘 わが家のやる気あふれる新入社員をご紹介し、さまざまなビジネスシーンに役立ててほしいので、ぜひあまり参考にしない方がいいと思う。

やる気ポイント その1. 朝が早い

寝坊して、会社や約束に遅刻などしては一気に信用を失くしてしまいかねないので注意が必要だ。
しかしながら、わが家の新入社員にそのような心配は無用のようである。

彼女の朝は早い。
朝日が昇り、小鳥がピヨピヨとさえずる頃に起床した彼女は、まだベッドの中で白眼を向いている私をぼすぼすと叩いて起こし、しっかりと朝のあいさつをよこす。
新入社員の鏡である。

しかしながら困ったことに、やる気が溢れすぎて、もはや平日とか休日とか関係なくなっている。
わが家ではサマータイムを導入していないのだ、といくら言い聞かせても理解してくれず、必ず目覚まし時計が鳴る前に起床し、私を布団から引きずり出してくれるので大変ありがたい。


いやあ、本当にありがたい。

早起きは三文の徳というが、アメリカ合衆国の大統領であるあのバラク・オバマ氏をはじめ、数々の成功者たちにも早起きの習慣があるらしい。
きっと彼女も何かしらの大統領になってくれるんだろうという期待を抱きつつ、今はただひたすら眠い目をこするしかない私なのである。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

やる気ポイント その2. 「ホウレンソウ(報・連・相)」が完ぺき

ビジネスの基本マナーである「報告・連絡・相談」の頭文字をとって「ホウレンソウ」と呼ぶことは皆さんご存知であろう。
仕事を円滑に進めるためには欠かせないものである。

わが家の新入社員は、教えてもいないのにこのホウレンソウを完璧に習得している。

特に「報告」に関してのこだわりが強く、かなり徹底されている。

以前、こんな会話があった。

娘「パパ~。娘ちゃん、ママと、うどん、食べた~!」

夫「えっ! もしかしてパパがいないときに2人でうどん食べに行ったの!?」←家の近くにとても美味しいうどん屋さんがある

娘「うん!」

娘よ、それは報告せんでいい。いやむしろするな。
ほら見ろ、パパがジトッとした目でこちらを恨めしそうに見ているではないか。

やる気が溢れすぎて、誰かれかまわず報告してしまうのが玉にキズである。

あと私がトイレに入ったときに「ママ、おしっこ、でた~? うんち~?」といちいち報告を求めるのもやめてほしい(特に外出先では)。

8,568通り、あなたはどのタイプ?

やる気ポイント その3. 何をするのも全力で

仕事に慣れてくると、だんだん「こんなもんか」みたいな感覚がついてきて、ある程度力をセーブして仕事をさばくようになったりする。
しかしながら、わが家の新入社員はいつだって120%の力で活動している。

昨日の話をしよう。
2人で童謡が流れるテレビを見ていたときのことだ。
「山の音楽家」という曲が流れるやいなや、彼女は勢い良く立ち上がり、自分の腹を勢い良く叩きはじめた。

「こぽこぽ! こぽこん!」

彼女はひどく興奮した様子で、謎の呪文を唱えながら腹を叩き続けた。しかもめっちゃ笑顔で。

何が始まったのかと私は戸惑っていたが、曲が進むうちにその謎が解明された。

わたしゃ音楽家 山のたぬき じょうずに たいこを たたいてみましょう
ポコ ポンポンポン ポコ ポンポンポン……

この歌詞に対する考察を、自分なりの表現方法でプレゼンテーションしているらしかった。

しかしながら、あまりにもその叩き具合が強いのだ。
たぬきを通り越してゴリラである。

私は彼女の演奏が終わるのを待って尋ねてみた。

私「お腹痛くないの?」

「いたい」

じゃあやめとけ。

やる気ポイント その4. 自己主張はきちんと

新入社員だからといって、上司の言うことにすべてイエスと答える必要はない。
ときには自分の意見をしっかりと主張することも大事である。

その点、わが家の新入社員は、立場とかタイミングとか、もうなんも関係なしに言いたい放題である。

「おふろ、きらい!」
「はみがき、きらい!」
「ママ、きらい!」
「パパ、きらい!」

イヤイヤ期真っ盛りの彼女の機嫌が悪くなると「きらいきらい祭り」が開催されるのが、もはやわが家での名物になっている。

大好きなはずのアンパンマングッズたちも、片っ端から「きらい!」「きらい!」とペチペチ投げ捨てられている。
彼女自身のメインスポンサーに向かっても、「じいじ、ばあば、きらい!!」と容赦ない。

そして、ひとしきり暴れてすっきりすると、こちらに来て「ママ、すき~♡」「パパ、すき~♡」「じいじ、ばあば、すき~♡」というフォローも忘れない。

自分の言いたいことをしっかりと主張した上で周りと上手くやろうとする彼女の人心掌握術には、周りの大人たちも開いた口が塞がったり塞がらなかったりしている。

**

ご覧のとおり、わが家の2歳の新入社員はいつでもたった1つの信条に基づいて行動している。

それは、「自分のやりたいことを全力でやる」ということ。

その行動は時に失敗や、人との衝突をも招くこともあるが、彼女はそんなことを恐れてはいない。
彼女はいつだってとても楽しそうに笑っているのだ。

私は彼女を見ていると、「頑張ろう」ではなく、「好きなことをやろう」と思うのだ。

私は知らず知らずのうちに「上手くやろう」とすることばかり考えて、「やりたいようにやろう」という気持ちを失くしてしまっていた気がする。
彼女は私よりずっと若いにも関わらず、とても大切なことを教えてくれる先生でもあるのだ。

しかしながら「でもやっぱり休みの日はもっとゆっくり寝ていたいんだよなー」と再び目を閉じようとする私に、「ママ! だめ!」と喝を入れてくる彼女を、やっぱり暑苦しいやつやと思いながら、今日も私は素晴らしい朝を迎えるのであった。

おしまい。

著者:はなこ (id:hana5521)

はなこ (id:hana5521)

1986年生まれ。2012年に娘を出産し、現在は働きながら子どもを育てている。
また、自称和み系ブロガーとして「はなこのブログ。」を運営し、日々くだらないことばかり書いている。
重度の親バカ。

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