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財務
インタビュー くわしく見る
財務は会社の血液を循環させる心臓部だ 坂口 茂 さん(仮名)
PROFILE 坂口 茂 さん(仮名)
年齢 37歳
学歴 政治経済学部卒業
住まい 賃貸マンション(妻と同居)
趣味 スキー、フットサル
職歴 建設会社に12年
座右の銘 明日は明日の風が吹く
血液型 B型
星座 射手座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】600万円
どんな仕事?
出入金の管理はもちろん、余剰資金の運用方法も考える
「入ってくるお金、出ていくお金、そのすべてを管理するのが財務の仕事です」

と語る坂口さんは現在、建設会社に勤めている。言葉通り、財務担当者としての坂口さんの仕事は、毎月、数百億単位のお金を管理することから始まる。

「まず、入ってくるお金はというと、うちは建設業なので発注者さんからの入金と、それから銀行からの融資がメイン。だいたい、月に200億円くらい、多い月で300〜400億円に上るときもあります。出ていくお金は当然、業者さんにお支払いするお金。これもコンスタントに月200億円前後。これらは行き当たりばったりで出てくる数字ではなく、当然、資金繰りの計画を立てた結果の数字で、その計画を立てるのもわれわれの仕事。営業担当や経理、事務といった部署から入金の予定を聞いた上で、『今月はいくらぐらい入るかな』、『いくらお金を支払わなきゃいけないな』というのを把握して、『今月はいくら足りないから、銀行からいくら借りないといけないよね』と考えていくんです」

もちろん、資金が足りないときばかりでは経営が成り立たない。では、資金が余ったときはどうするか?それを考えるのも財務担当者としての坂口さんの仕事だ。

「ここが企業の経営にとって肝である運用の部分。余剰資金で株を買ったり土地を買ったり、新規事業を起こすための完全子会社を作ったり、いろんな方法がありますよね。弊社も都市開発事業のためにSPC(特別目的会社)を設立して再開発事業に投資したりもしています。ただし、景気が上向きとはいえ、まだまだ厳しい風が吹いていますから、元本割れの危険性の少ない金融商品を買ったりして少しでも余剰資金を増やしていく、というのが現実的なスタンスですね」
「職業病だなぁ」と思うとき
計算が速くなった
計算が速くなったイラスト
特に消費税の計算が。値段表示をパッと見ただけで、『税抜きはいくらだな』『税込だといくらになるな』というのが、イヤでも頭に浮かんでしまいます
求められる能力は?
多額のお金を扱うため、緊張感を持って仕事に臨まなければならない
資金を運用するにあたっては、経済市場に関しての知識が絶対。元本割れしてしまうような投資をしてしまえば、それが会社の命取りとなりかねないからだ。

「例えば、営業的な付き合いで発注者さんの株を買うとか、いろいろ協力関係がある中で投資をすることもあります。で、たまたまその株が下がっちゃうことはあり得ますが、それはあまり運用として捉えていない話。実際の運用というのは、株や土地、金融商品への投資ということになるんですが、それに対する知識は必要ですよね。資金繰りの計画を立てる際に『元本割れの可能性も…』なんて考えていたら、前向きな経営ができませんからね。
出入管理や投資・運用といった業務の中で、財務担当者が扱う金額は膨大なもの。決して個人で扱えるような額ではないため、坂口さんはその時々で緊張感を感じているそう。

「毎月1回、業者さんへの支払日が決まっているんですが、一度に60数億とか払うこともあるんですよ。パソコンの画面上で確認してデータで流すんですけど、『これ、忘れたら大変だよな』って、いつも気を引き締めて行っていますね。銀行にとっても下請けの業者さんにとっても、お金の問題は本当にデリケートで信用問題に関わってきます。ですから、絶対にアバウトにできない。何かをし忘れたらその影響が多大ですし、信用を損ねかねない。押さえるところはしっかり押さえられる細やかな神経は必要だと思いますね」
この仕事のやりがいは?
「会社を動かしているのは自分だ」という自負がある
銀行から融資を受け、業者に支払いを行い…と健全に資金が流れているのが普通の状態であり、坂口さんいわく「普通にやれてて当たり前と見られているのは結構、しんどい」そう。

「例えばね、ほかの部署に請求書が埋もれていて、こちらから支払いが行われなかったとしたら、業者さんも怒鳴りこんで来ますよね?われわれとしては請求書がないんだから払いようがないんだけど、同じ会社の社員の不始末だからこちらが謝る。半面、普通に支払いが行われていても褒められたり感謝されたりすることはない。まぁ、上司はちゃんと仕事ぶりをチェックしてくれているんでしょうけど、ちょっと切ない感じはありますよね(苦笑)」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
信
お金を扱う部署なので、いろんな人や会社とのしがらみが発生するんですが、そんな中でも絶対に、信頼関係を崩してはいけないんです
「しんどい」「切ない」と実感する中、どこにやりがいを感じられるのか?坂口さんはそれを、自己の内に持っていると言う。

「うまく言えませんが、『根本的に会社を動かしているのは自分だ』という思いは持っているんですよ。会社が存続していく中で最も重要なお金を扱っているわけですからね。ちゃんと支払いをして、お金をもらって…という業務がしっかりできてないと、工事単位でも上手くいかないし、会社としても上手くいかない。『ココが会社の心臓部なんだ』という自負があるからこそ、しんどい局面が多くても頑張れるんですよね」
FAQ 坂口 茂 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 入社以来、ずっと経理畑にいて…。まぁ、手早く言えば異動です(笑)。今は本社で財務を担当していますが、支店の出納管理もやっていましたし、何より、数字を扱う職務を経験してきたということで、私に白羽の矢が立ったのではないでしょうか。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 住宅ローンの金利がどうだとか、普通預金の金利がどうだとか、そういった金融関連のニュースに関して知識が増えましたね。すごく敏感に感じられるようになった。っていうか、業務上、敏感になっていないとダメなんですけどね(笑)。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 大雑把かつ几帳面な人。会社の財務という大きな枠として業務を捉えなければならないので、ある程度、全体像を見渡せる視点を持ち、かつ、業者さんへの支払いなど細かい業務もあるので、ひとつひとつを丁寧にこなしていく細かさも必要なんです。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 表立った活躍はないかもしれませんが、扱う金額がとても大きく、非常にダイナミズムあふれる業務です。そのために絶対に必要なのは経理の知識。また、法的なことも関わってくるので法務の知識も蓄えていた方がいいかもしれませんね。
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