Job Gallery
施工管理
インタビュー くわしく見る
施工管理は義理と人情に生きる工事現場の「寅さん」だ 白濱 健介 さん(仮名)
PROFILE 白濱 健介 さん(仮名)
年齢 39歳
学歴 工学部機械工学科卒業
住まい 一軒家(独身一人暮らし)
趣味 ドライブ
職歴 ノンバンクに2年、臨床検査会社に2年、土木計測会社に11年
座右の銘 破壊なきところに創造なし
血液型 A型
星座 射手座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】720万円
どんな仕事?
工事を安全に進めるため、万全に万全を期す
工事現場で、施工する職人たちを管理監督し、安全に、そして円滑に進行させていくのが施工管理の仕事。もちろん、現場には建設機器の施工管理、電気工事の施工管理といったふうに、さまざまな業種の施工管理があるのだが、その中でも白濱さんは、土木工事に関しての施工管理に携わっている。

「例えば高速道路やトンネル、ダム、河川の堰などを作るときの建築以外の工事、つまり土の中で行う作業が土木工事です。そこでわれわれが、例えばダムを作るときには、後々の維持管理用に土の中に機器を埋め込んでダムの状態を検証したり、例えばトンネルを掘るときには、掘り進めているトンネルがこのまま続けても危険ではないのか、といったことを測定する機器を取り付けていきます。土木工事に関わる部分で計測できるものは何でも計測するので、現場の仕事は本当に多岐にわたりますね。また、騒音や振動の苦情などに対処したりと、周辺住民への対応もわれわれの仕事です」

現場での管理監督以外に、社内でのデスクワークもある。施工計画や予算の計上など、事務的な仕事も施工管理の仕事のうち。さらには、工事に取りかかる前に、クライアントであるゼネコンや外注の土木工事会社と打ち合わせを綿密に行うのだが、そこで重要となってくるのが自社が持っているデータだ。

「取り付けた機器から現場の状況に関するデータを抽出し、設計時の安全性の値と相違はないか、以後も安全に工事が進められるのか、といったことを判断するのもわれわれの仕事です。実際の工事はゼネコンや下請けの業者が行うのですが、彼らの人命がかかった仕事なので万全に万全を期すんです。その責任たるや、本当に重大なんですよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
建築に目を奪われる
建築に目を奪われるイラスト
ドライブに行くと、景色よりそこにある建造物に気を取られてしまうんです
求められる能力は?
一筋縄ではいかない職人たちをまとめ上げる管理能力が必要
「現場での経験や知識がモノを言う仕事ではありますが、資格を持っているにこしたことはないですね」

白濱さんは5年前に「土木施工管理技士1級」の資格を取得。クライアントからも下請けの業者からも、絶大な信頼を得ている。

「知識や経験のある管理者が重宝がられるのは事実ですが、現場やクライアントによっては『資格を持っている人間をよこしてくれ』と言われる場合もありますからね。また、資格を持っていれば、現場の責任者として指揮を執ることができますし、共に作業する職人さんたちからの信頼度も違ってきます」
言うまでもなく、現場では実際に施工を行う職人との共同作業。そこでいかに円滑に工事を進められるかどうかが、施工管理技士の腕の見せどころだ。

「建築基準法に、危険な作業に関しては行っていけない、といったことが定められているんです。そしてさらに、ゼネコン独自でも、法で定められた以上の厳しい基準を設けていて、絶対に遵守しなければいけません。それもこれも、すべては安全に工事を進めるためなのですが、現場の作業員の中にはやんちゃな人もいます(苦笑)。決まり事を守らないとか、横着して楽に作業をするとか。でも、それを自由にさせていては、クライアントから管理能力不十分とみなされ現場から外されてしまうこともありますし、さらには、以後の取引にも悪影響を及ぼしてしまいます。ですから、いかにうまく現場での舵取りを行うかという管理能力が必要なんです」
この仕事のやりがいは?
人情味あふれる現場の雰囲気に温もりを感じられる
11年前にこの業界に飛び込んだ白濱さんが最初に携わった現場は、同僚からも「最悪」と烙印を押されていたところだったという。

「それは、直径40メートルの穴を深度70メートルも掘るという、日本で一番深くまで掘る現場だったんです。そんなところに、右も左もわからない新人がポンと放り出されて(笑)。最初のうちは、現場にいる作業員の、誰が何をする人なのかもわからない状態。でも、だんだんと慣れてくるうちに、周りの作業員がいろいろと声をかけてくれて、私が困った顔をしていると『おう新人、手伝ってやるよ』と、助け船を出してくれるんです。そうしていくうちに現場に一体感が出てくるんですよね。会社も役職も、仕事内容も違う人たちが一丸となって『危険な作業も伴うけど、一緒にいいモノを作ろうよ』と作業に向かう。そんな人情味あふれる、そして熱い気持ちを持った現場の雰囲気は、ほかの仕事ではなかなか感じられないですよね」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
創
このまま地面を掘っていけばどうなるのか?安全を守るためにすべきことは何か?を考える、創造力が問われる仕事です
今も当時の作業員とは交流があり、「あの仕事は本当に良かった」と皆が口を揃えて言うそうだ。それほど思い出深い現場だが、白濱さんにとって自分が手掛けた現場は、すべてに同様の感慨を持っているという。

「やはり自分が手掛けた現場にでき上がった建造物を見ると、えも言われぬ達成感がありますよね。ひとつひとつの現場が大きなものばかりなので、味わえる醍醐味もそれに比例して大きいんですよ」
FAQ 白濱 健介 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 今の会社には当時「試験部門」があり、大学の工学部で実験を多くしてきた自分にとって、興味の対象になったんです。まぁ、入社後に「現場の人手が足りないから」という理由で施工管理に配属されてしまったんですけど(笑)。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 10年も前に一緒に作業した職人たちと、今でも交流があるというのは嬉しいですね。さらに「今度の現場も一緒にやろうよ」とまで言ってくれる。仕事の関わりだけでない、人と人とのつながりの大切さを再認識しましたね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 私もそうでしたが、新人の頃は本当にしんどいと感じることばかり。体力的なことはもちろん、職人気質の人たちを相手に指揮を執る仕事ですから精神的にもね。ですから、根気強く継続できる人には向いているでしょうね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A 資格取得の試験は正直、さほど難しいものではありません。それよりも、現場での仕事に活きるのは経験。辛いと感じることもあるかもしれませんが、めげずに頑張れば必ず、大きな達成感を感じられる仕事ですよ。
施工管理の 求人を探してみる
施工管理に関連したキーワードから求人を探す
チームワーク 工事現場 人情 計測 管理能力
施工管理を くわしく見る

「今すぐ転職」にも「いつかは転職」にも即・お役立ち!リクナビNEXTの会員限定サービスに今すぐ登録しておこう!

1転職に役立つノウハウ、年収・給与相場、有望業界などの市場動向レポートがメールで届きます

2転職活動をスムーズにする会員限定の便利な機能

・新着求人をメールでお届け

・希望の検索条件を保存

・企業とのやりとりを一元管理など

3匿名レジュメを登録しておくとあなたのスキル・経験を評価した企業からスカウトオファーが届きます

会員登録し、限定サービスを利用する

※このページへのリンクは、原則として自由です。(営利・勧誘目的やフレームつきなどの場合はリンクをお断りすることがあります)