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行政書士
インタビュー くわしく見る
行政書士は法律の知識に長けた書類作成の専門家だ 植田 宏也 さん(仮名)
PROFILE 植田 宏也 さん(仮名)
年齢 34歳
学歴 法学部卒業
住まい 一戸建て(両親と同居)
趣味 ラグビー、水泳
職歴 派遣社員2年→独立開業から1年半
座右の銘 いつでも前向きに後悔しない
血液型 AB型
星座 天秤座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】500万円
どんな仕事?
役所に提出する許認可等の申請書類の作成や遺言書等作成、契約書の作成等を行います
「弁護士とどう違うの?司法書士とどう違うの?という人もたくさんいらっしゃいますね」

と語る植田さん。官公庁に提出する書類の作成という仕事は、行政書士ならではの専門職と言える。

「例えば、建設業の申請許可、飲食店営業の申請許可など、許認可の申請だけで2000〜3000種類あると言われています。また契約書の作成など私人同士で交わされる書類の作成なども行ったりと本当に数限りないくらい業務の種類があるので、どの分野を専門的に行うかを決めている行政書士が多いです。私は、遺言書の作成、契約書の作成、内容証明書の作成、投資顧問業の登録書類の作成を専門に行っています。もちろん、依頼されればどんな書類作成にも携わりますけどね」

それら書類を作成するには、事務所内でしこしこ書いていれば良いというわけではない。お客様に聞き取り調査したり、わからないことは役所に問い合わせたり、そこで得られた結果をもとに書類に起こすのだ。

「例えば遺産分割協議書の作成、相続関係図の作成の場合などですと、戸籍謄本を過去に遡って調べていくことになります。『隠し子がいないか』といったことを確認したうえで遺産分割協議書を作成し、それを持って銀行や法務局に行って名義変更の手続きを行います。すべての業務を事務所の中だけで行うことはありませんね。調べた結果をもとにその情報から書類に起こすのが行政書士の仕事なんですよ」
「職業病だなぁ」と思うとき
人の揚げ足を取ってしまう
人の揚げ足を取ってしまうイラスト
普通に会話をしていても、つい法律の解釈から発言してしまうことがあるんです。ときにそれが、揚げ足取りにつながってしまうことが多々ありますね
求められる能力は?
依頼者がどういう結論を一番望んでいるのかを汲み取るヒアリング能力が必要
行政書士資格を持っていることは絶対条件だが、それを持っているからといって仕事が完遂できるわけではない。それからが勝負、なのだ。

「先程、『専門性を持つ』と言いましたが、自分の専門分野以外の仕事が来ることもあります。そうしたときは、一から勉強し直し。法律を勉強し、書類の書き方を勉強し、わからないことがあれば役所でも裁判所でも構わず電話して…。新米のころは本当によく、役所にも電話しましたから、『また植田かよ…』なんて思われたかもしれません(笑)。確かに、仕事の効率として良くはないですが、そもそも開業したのが、行政書士事務所に所属して限られた仕事だけをこなすだけでなく、幅広い知識と経験を身につけたいという理由からだったので、有り難く仕事をさせてもらっていましたね」
植田さんの話の通り、さまざまな依頼内容があるとすれば、そこにはさまざまなクライアントが存在する。それらすべての人とコミュニケーションを上手に取っていくことは、必要不可欠な能力と言えよう。

「例えば、建設業の許可申請を行う場合。依頼者の中には『なんだかよくわかんねぇから、ニイちゃん、適当にやっといてくれよ』なんておっしゃる方もいます。だけど、しっかりヒアリングしなくては許可申請に必要な書類なんて書けません。『適当に』ではできない仕事ですからね。また、最近あった内容証明作成の案件で、最初のうちは『主人が女を作って逃げちゃったから、慰謝料を請求したい』ということだったのに、話を聞いていくうちに『本当は帰ってきてほしいんです』と変わってきたんです。このように、さまざまな依頼者がいて、それぞれがさまざまな思いを抱えているので、彼・彼女たちが何を言いたいのかをきちんと汲み取ってあげられる能力が必要なんですよ」
この仕事のやりがいは?
依頼者の喜びが、自分の喜びにつながる
書類の作成には、依頼者の事情がすべて異なるため、全く同じ書類を作成するということはない。仕事を完遂するたびに知識と経験が植え付けられる。

「完全に自己満足の世界ですけど、どんどん自分のキャパシティが広がってきているのを実感しますね。まだ開業してから1年半ほどですが、そのすべてが自分の糧になっています」

もちろん、自己満足だけで支えられているわけではない。クライアントから依頼を受けて初めて仕事がスタートするということは、当然、ゴールに達したときにはクライアントとともに喜びを感じられる。
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
誠
ひとつひとつの仕事に誠実に対応していかないとお客様の信頼を得られないし、人づてに仕事の依頼がくることもなくなってしまいます
「一度、遺言書作成の依頼を受けた方が、作成を終えた次の日に亡くなられたことがあったんですよ。安心していただけたと思っているんですけど、そのときに実感しましたね。『この人の最期の遺志をしっかりと後世に残すことができて良かったな』って。そのときは残念ながらお客さまの喜ばれる顔を見ることはできなかったんですけど、やはり、単純に人が喜ぶ顔を見るのが嬉しい。人生の岐路に立っているお客さまの、その喜ぶ顔を見ると、こちらまで嬉しくなってしまうんですよ」
FAQ 植田 宏也 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 司法試験の取得を目指して頑張っていたんですけど、なかなか壁が高くて(苦笑)。資格も取れないまま勉強しているだけでは、単に「法律に詳しいんだね」で終わってしまう。それがイヤで、その法律の知識を活かせないものかと考え、司法試験よりは多少、やさしい行政書士の資格を取得しました。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 会社の設立など起業して一旗揚げるぜ!と意気込む方から、遺言書の作成を依頼される方まで、さまざまなお客さまがいます。年齢や役職など関係なしに、いろんな方とお会いできるのは単純に楽しいですし、私自身とても勉強になりますね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 開業当初のころは、お客さまから怒られることも多々ありました。「なんでもっとサッサとできないんだ!」とかね(笑)。そういうことにいちいちヘコんでいたら、ほかの案件にも差し支えが出てきます。そういう意味では、「怒ってもらえてるんだ」と、常に前向きに物事を考えられる人に向いているでしょうね。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A いざ資格を取得して仕事を始めても、実務を積んでいない最初のうちはわからないことだらけだと思います。そこから、どれだけ知識と経験を積んでいけるかが勝負の世界です。クサらず、ヘコまず、前向きに取り組んでください。
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