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データベース設計
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データベース設計はシステムを正常に動作させるための最後の番人だ 佐伯 正隆 さん(仮名)
PROFILE 佐伯 正隆 さん(仮名)
年齢 32歳
学歴 経済学部卒業
住まい 一戸建て(祖父母と同居)
趣味 仕事
職歴 SE4年→データベース管理4年
座右の銘 いいからやれ
血液型 AB型
星座 魚座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】600万円
どんな仕事?
アプリケーションがうまく動作するための土台を作る
例えば、10億件の記録を保持するデータベースの中から1件を引き出す。プリントアウトされた紙資料でこの作業をするのは至難のワザだが、コンピュータでシステム化された世界ではこれがいとも簡単に可能となる。いや、可能にしてくれているのは、佐伯さんのようなデータベース設計担当者がいるからだ。

「その作業をするのはオラクルというソフトで、われわれはそれをチューニングしていくんです。まずはアプリ設計担当者がお客様から『こういう情報が欲しいんだ』とか『画面でこういう機能を実現したいんだ』という依頼を受け、それから我々が『それがきちんとパフォーマンスが出るものなのか』とか『将来、データ量的に大丈夫なのか』といった検討をし、実際にシステムに反映していくような形ですね」

データベースが設計されると、それが継続的に、安定して作動しているかを確認するのも佐伯さんの仕事だ。

「24時間365日安定した運用を提供するために我々がいる。逆に言えば、ちゃんと動いていれば設計後に仕事はないんですよ。ただし、私は今、10以上のシステムを同時に管理していて、必ずどこかのシステムから何かしらの要望が出てきています。お客様はやはり、新しい要件で、新しい機能を作りたいと思っていますからね。で、その要望を反映させながら、ひとたびシステムトラブルが発生すると、その収拾をつけなければならない。そうなったらもう、全然帰れないとか酷い状態になりますね(苦笑)」
「職業病だなぁ」と思うとき
熟睡していても着信で起きる
熟睡していても着信で起きるイラスト
どんなに熟睡していても必ず着信で起きますね。どんなシステム障害が発生するかわかりませんから…
求められる能力は?
オラクルを扱うプロとして意見を発し、
正しい方向へ導く調整能力が必要
「オラクルをチューニングするにあたっての知識は絶対に必要」

佐伯さんのこの言葉には重みがある。なぜなら、例えばアプリケーションの設計が少々、間違っていたとしても、その場合にはある機能が使えないというトラブルが起こるだけ。しかし、アプリケーションを載せる土台となるデータベースにミスがあれば、システムそのものがシャットダウンしてしまう可能性もあるからだ。

「なにかコマンドを打ち込んで指示をして、Enterキーを打った瞬間にすべてのシステムがダウンしてしまう可能性があるんですよ。それは大げさでなく、ひとつ間違っただけだとしてもね。実際に作業してる間、手に汗かきながらやってるヤツもいるくらい、緊張感のある職場。だから、Enterキーを押す瞬間に『あっ!!』なんて言って、同僚を脅かしたりしています(笑)」
そして、知識を持ち得た上でさらに必要なのが「提案能力」と「調整能力」だ。

「我々には、オラクルという特殊なソフトウェアを取り扱うプロフェッショナルとしての意見を求められています。例えばね、以前に私が関わっていたシステムでトラブルが発生したとき、『もう、佐伯さんの好きにしていいから、直して』なんて言われましたから。それくらい、ときには権限がある職種なんですよ。迂闊なことは絶対に言えないし、そんな立場にいるからこそ、状況を客観的に把握し、冷静に対応していかなければならない。例えば今日もずっと上で会議してたんですけど、そこではいろんな人たちがいろんなことを言います。その人たちは、データベースのことをものすごくわかって話してるんじゃなくて、ある経験則に基づいて話していたり、何かの本で読んだことで話していたりするんです。そういった複雑に絡んだ状況をうまく収めながら、きちんと正しい方向に進ませないといけないんですよ」
この仕事のやりがいは?
いざトラブルが発生すると、刺激的に感じてしまう
「ある意味、自尊心が満たされるんですよね。例えば障害を、何かの混乱を収拾したときの達成感があります」

もちろん、トラブルはない方がいいに決まっている。しかし佐伯さんは、普段から細かに状況判断をし、トラブルの予兆を感じ取っているがために、いざというときに慌てたりせず対処できるのだ。

「経験が浅い人たちは、あまり表立っては言わないんですけど『トラブルが発生するとイヤだな、障害が発生するとイヤだな』と誰もが思っていると思うんです。でも、私は逆に、発生してくれた方が実力が発揮できると思っているんですね。そのために発生させようとはしないですけど(笑)。普段からこまめに見てまわるから、いざというときも『あー、やっぱり起きた』なんて、冷静に事態を把握できていますね」
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
保
常に正常な状態に保っておくこと。それがこの職種の仕事内容であり、そして肝ですね
ここまである意味、楽観的に語ってきた佐伯さんだが、作業中は当然、その緊張感に不安を感じることもあるそう。しかし、だからこそ仕事をやり終えたときの達成感は人一倍なのだ。

「ひとたびトラブルが発生すると、ほかの職種の人からは神様扱いなんですよ。本当に、誰もがどうにもならなかったことを、僕らがやって解決させちゃうから。だけどね、当然ですけどわれわれだって神様じゃない。作業中も『これで結果出なかったらどうしよう』という不安とプレッシャーはいつも、つきまとっているんですよ。手に汗かきながら作業するくらい緊張しているわけですしね。でも、だからこそそんな状況を打開して、解決に導けたときは、本当に嬉しく思いますよね」
FAQ 佐伯 正隆 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 以前はアプリケーション設計をしていたんですが、新しい技術がどんどん出てきて、若い人材もどんどん出てくるような業界でなく、もっと根幹を支える職種に就きたいと思ったのがきっかけ。データベースというのはどんなシステムでも必ずあるんだから、これから10何年先も必要とされる職種だろう、と。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 日々、刺激にあふれているという点ですね。プライベートではあまり刺激のない生活を送ってるんで(苦笑)。そうして、何かを設計・構築して、ドキドキできる仕事に関わって、その上で完成に導けたときの達成感は、ほかの職種では味わえなかったですね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 責任感のある人ですね。周りの人間は理解できないようなプロフェッショナルとしての意見が求められているということは、嘘をつこうと思ったらいくらでもつけるんです。だけど、そこをきちんと説明してわかってもらった上で作業していく。自分の責任は増えるかもしれないし、日々の作業も増えるかもしれないけど、その提案はきちんとしていかなければダメです。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A IT系の経験があって、オラクルに興味があって、さらに技術を持っていれば基本的にはやれる仕事です。ただし、本当に特殊な技能が求められるので、企業も一からは育てづらい状況なんでしょうね。中途でも門戸は非常に狭い職種です。だからこそ、きっかけを、チャンスを見つけたら逃さないようにしてください。
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