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知財・特許
インタビュー くわしく見る
知財・特許は発明者の思いを伝える伝道師だ 金井 亮介 さん(仮名)
PROFILE 金井 亮介 さん(仮名)
年齢 45歳
学歴 工学系大学院卒業
住まい マンション(妻、娘と同居)
趣味 ゴルフ、囲碁
職歴 建設会社に21年
座右の銘 不言実行
血液型 AB型
星座 水瓶座
職場の雰囲気は? 文化系 理科系 体育会系
あなたのタイプは? 文化系 理科系 体育会系 【年収】750万円
どんな仕事?
特許取得のために発明を理解し、それを伝える
ゼネコンに勤務する金井さん。知財部としての彼の仕事は、特許出願に関する業務がメインとなる。といっても、自ら研究開発をしているわけではもちろんなく、研究開発者から届け出のあった発明を受け、それを特許化するためには諸業務が山積みなのだ。

「社内の各部門(主に研究開発部門)から新たな発明の届出書というものが上がってくるので、その内容をチェックするんです。ゼネコン業界でいうと、免震や制震といったことに関する技術や建物の造り方がありますでしょうか。それらが会社の事業に対して有効なものかどうか、今後も使われていく発明なのかどうか、といったことから、特許として出願するかどうかをジャッジしていきます。出願すると決まった案件に関しては、弁理士さんに必要書類の作成を依頼します。発明者と一緒に出向き、その発明に関しての説明をして、書類を作成してもらう、と。そこまでは比較的スムーズに事を進められるんですけど…」

出願するだけでは意味がないのは当然のことだが、特許を出願し、それが登録されるまでには長くで10年以上かかることもあるそう。特許登録されるまでは、問題が山のように積み重なっているのだ。

「特許として登録するためには、特許庁に審査請求というものをするのですが、請求しただけですんなりと特許登録されることはほとんどありません。たいていの場合、『似たような発明がすでに世の中にありますので、特許として認められません』というような拒絶理由通知がくるんですね。それに反論するために、発明者や弁理士さんと話し合い、申請の仕方や内容を変更してチャレンジする、と。それはもう、何度も何度もね」
「職業病だなぁ」と思うとき
コンビニで特許をチェックする
コンビニで特許チェックするイラスト
新製品が出るととりあえず、特許番号を調べどんな内容なのか調べてしまいます
求められる能力は?
技術に関する知識はもちろん、それを的確に伝えられる能力が必要
金井さんが知財部に異動になったのは3年前。工学系の大学院を卒業し、現在の会社に就職してから実に18年は研究開発部に在籍していた。研究畑一筋の道を歩んできたその経験は、知財部での仕事に活きているという。

「技術をメシの種にしている以上、その分野に関しての知識は絶対に必要ですよね。幸い、私はずっと建築技術や構造に関して学び、研究してきたという土台があるので、異動になってから戸惑うことは少なかったです。…とはいっても、研究開発部からは全く新しい発明が出されてくることも多いので、わからないことに関してはその都度、勉強しなければなりません。知識を持ち、さらに向上心を持って臨まなければ務まらない仕事と言えるでしょうね」
また、仕事内容をご覧いただければわかるとおり、書類と向き合っているだけでなく、発明者や弁理士と上手にコミュニケーションを取れる能力も必要になってくる。

「研究開発部門にいた私が言うのもなんですけど、研究者というのは頑固者や小難しい人、口下手な人が多いので(苦笑)、そういった人からいかに発明の内容を聞き出すかは非常に大切。だって、中身がわからなければ特許出願のしようがないでしょう?そして、その聞き出した内容を元に、今度は弁理士さんにも発明の内容を的確に伝えなければなりません。高度な発明であればあるほど、それをわかりやすい言葉で説明できる、そんな会話の能力が必要なんですよ」
この仕事のやりがいは?
「縁の下の力持ち」として、会社を支えているという実感がある
「今の部署に異動してから、本当の意味で会社のことを考えるようになりました」という金井さん。はて、それはどういう意味か?

「研究しているときは、ひたすら自分のやりたいことばかりを追い求めていました。そのために、いかに会社から研究費を引き出すかって(笑)。しかし今は、会社の事業面を真剣に考え、会社に貢献できる仕事をしていきたいという思いが強くなった。会社員として、人間として成長したなと、われながら思いますね」

発明が特許登録されれば会社に貢献できるのはもちろん、それを発明した研究者にも喜んでもらえる。
この仕事を 漢字一文字で表現すると…
和
研究開発担当者は、職人肌というか細部までこだわりを持つ小難しい人が多いので、そういった人と和を保って仕事を進めていかなければならないんです
「自分も研究開発部に所属していたからわかるんですが、研究者の喜びは、自分の発明が世に認められ、広く一般で使われることなんです。その思いを実現させてあげるため…と言ったらおこがましいですが、少しでも手助けをしてあげられることが、自分の喜びにつながっています。昔は全く考えなかったことですが、今は『縁の下の力持ち』として社員を、そして会社を支えているという思いが強くなりましたね」
FAQ 金井 亮介 さんへの一問一答
Q1.この仕事に就いた(転職した)動機は?
A 景気が良かったころは研究開発部も本来の意味で研究をさせてもらえていたんですが、最近ではいかにコストダウンをさせるか、といったことばかり。そこにやりがいを見出せなくなり、今までの経験を活かし、かつ会社の利益に貢献できる知財部に異動させてもらいました。
Q2.この仕事に就いて(転職して)よかった?
A 会社の事業に貢献できていると実感できる。これに尽きます。現在、会社としては年間で数百件の特許を出願しているんですが、そのうち自分が関わる案件は数件なのですが、それでも、その権利が何千万、何億という利益につながることだってあるわけですからね。
Q3.この仕事、どんな人に向いている?
A 目が利く人ですね。社内各部門からは大量に発明の届け出が上がってくるときなど、どの案件をいち早く出願しなければならないか、と悩むときもあります。そういったときに瞬時に判断を下すためには、直感で『これは!』というものを見極める必要があるんですよ。
Q4.これからこの仕事を目指す人へアドバイス
A まずは、自分が知財部として働きたい企業が関わる事業の知識を蓄えてください。そして同時に、いろんな人と上手にコミュニケーションを取ることができるような経験を積んでください。知識と経験。これがこの仕事にとって大事なファクターです。
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