株式会社さとう■北近畿地域中心に「バザールタウン」「フレッシュバザール」等のスーパーを85店舗展開■年間休日113日■残業月平均13.3時間■賞与実績4.2ヶ月 企業ページ
ルーツは創業1666年の古着商。現在は京都府福知山市に本社を置き
北近畿地方をメインに近畿一円、食品スーパーマーケットを中心に85店舗を展開しています。
商圏エリアが絞られている分「思い入れのある地域で働きたい」と転職してくる方もいらっしゃいます。
各店舗では日々お客様の声に耳を傾け、学びながら地域に根づいた仕事を楽しんでいます。
今回は京阪神のとある同業スーパーから転職した社員の声を紹介します。
私の出身は京都府北部の丹後地域。学生時代は地元から大阪に出てスーパーのアルバイトを経験し
新卒入社で別のスーパーで働いていました。
そのため小売業での経験は、年齢の割に豊富だと思います。
元いた会社は出店するエリアが幅広く、店舗数も多い分、転勤も多かったですね。
でも30歳になる頃には、地元に戻ろうと決めていたんです。
近くに海や山があって…という雰囲気、のどかな空気感がやっぱり好きでしたから。
地元で仕事を探す中、「さとう」の求人を見つけました。
地元の近隣にもたくさんの店舗がありましたし
前職時代に競合店として視察にいったこともありますが
少しのんびりしていて、地元のお客様を大事にしており
アットホームな雰囲気だったのはよく覚えていました。
入社後は、前職でも担当していた青果部門に配属。
「さとう」のやり方を覚えながら前職の経験や仕事の勘を活かし
発注や同じ部門のスタッフへの作業指示、
売場作りやレイアウトの変更などを担当するようになりました。
挑戦しがいがあるのは、本部から一方通行の指示だけではなく
こちらからの要望や提案も聞いてもらえること。
私は毎週のように競合店に視察に通いながら
どういう品揃えで差別化をしていくか考えるのが習慣になりました。
現在勤務している宮津店は、さとうグループの店舗の中でも70代以上のお客様が多い店舗のひとつ。
健康需要を満たす商品にニーズがあると読み、お徳用の無添加ナッツや
高級ゼリーなどを並べてみると、とにかく売れる。
野菜や果物を安く売る競合店もありますが、置いている商品の種類は少ないことに気づきました。
そこで売場の広さを活かして単純な値段勝負に走らず、「選べる楽しみ」で差別化しようと考えました。
手に取りやすいものから高品質な商品まで種類も豊富に取り揃え、
選ぶ楽しさを味わってもらえる売場作りを進めました。
日々の価格設定は、現場にも裁量が与えられている商品があるので
「今日はバナナ一房105円!」など戦略的に目玉商品を作れる環境です。
ですが、特に品質にこだわった商品は無理に価格を下げたりはしません。
お客様が本当に欲しいと思われるようなニーズに合った商品であれば
品質に見合った価格でお買い上げいただけるのです。
そして実際に食べていただいて味にご満足いただければ
お客様からも「いいものを揃えているお店」だと認識いただけます。
いいイメージがつけば、「大切な人にも食べて欲しい」と盆や正月の帰省シーズン、
ご進物などにも「さとうで買おう」と選んでいただける。
日々の取り組みが、次なるニーズの掘り起こしにも繋がっているんです。
この地域では柿やイチジクなどの果物も人気ですね。庭に柿の木があるご家庭が多いから
売れないのかと思いきや、「庭の柿が熟れるまで待ちきれない!」と、すごく売れるんです。
そして、庭のものが食べ頃になると売れ行きが鈍る…おもしろいですよね。
また天橋立にほど近い店舗だけに、観光客の方が多いのも特徴です。
「万願寺とうがらし」などの地元の名産品やバーベキュー用の野菜なども品揃えするようにしています。
そんな店作りを進めていった結果、青果部門の売上はどんどん伸び前年比110%に。
地域文化について考え、工夫して、売場を動かせば変わっていく…そんな手応えをひしひしと感じています。
この会社は、品揃えに関して意見が言えるだけではありません。
「気づきの声プロジェクト」という従業員が考える業務の改善点を
いつでも会社に提案できる制度があるのです。
スマホなどで簡単に提案でき、本部に直接届き、社長まで目を通してくれるのです。
アルバイト時代も含め、2社の大手スーパーを経験してきた私でも
ここまで上にすぐ声が届く組織は初めてです。
私も実際に青果商品の販促物に関する提案をあげてみたら、すぐに採用され
私のアイデアが全店に広まっていきました。
一社員の声がこんなに影響力を持てるのか…と
自分の存在価値を会社全体に認めてもらえたみたいでうれしかったですね。
転職を決意した頃は、入社1年半でここまで
やりたいことをどんどんやらせてもらえるなんて、思いもしませんでしたよ。
ちなみにここでは残業時間が前職よりも短くなりました。
都市部の店舗よりもお買い物のピーク時間が早いこともあり、
夕方にはパートさんに任せて退勤できるんです。
このお店の近所には天橋立があるという立地ですから、
その絶景に沈む夕陽を眺めながら帰宅するのが、私のお気に入りです。
景観が綺麗な観光地が多いのも、北近畿の魅力ですよね。
都会で働いていたあの頃、懐かしく感じていた丹後の風土を満喫できていることを実感しますよ。
この会社では「こんなことがしたい!」と自分から発信していると、
どんどんチャンスがまわってくるんです。
30代、40代の社員が少ない会社だけに、期待されていることも自覚しています(笑)
この先は、もっと青果部門での取り組みをお店全体、全店規模で広めたり、
後輩に自分の持っているノウハウを伝える仕事に力を入れていきたいですね。
このエリアで暮らしたいから決めた転職でしたが、
私にとっては仕事の面でも、プライベートでも、大満足の転職となりました。