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さて、第二新卒としての転職、ということは初めての転職でもあるはず。
いざ、会社を第二新卒の立場で「辞めたい」という言葉、かなり言いづらい!
円満退職が大事なのはわかるけど、どんな手順で、どういう方法で手続きをすればいいか教えて!
そんな声にお答えして、「第二新卒的円満退職のコツ」を第二新卒のアニキ、(株)リクルートエージェントの早川拓さんに質問してみよう。
2009年6月3日
■アドバイザーはこの人!
(株)リクルートエージェント キャリアアドバイザー 早川 拓氏
電機メーカーの担当営業を経て、第二新卒キャリア支援マーケット担当のキャリアアドバイザーに。多くの第二新卒者から学生時代の先輩のような「良き相談相手」として慕われる存在となる。現在は、神戸支社にてキャリアアドバイザーグループのマネージャーを務める。趣味はテニスに登山。
「よーし、退職が決まったあ!」ちょっと待って!それですべてが終了したわけじゃない。
実はこの先にもまだまだ「やらなきゃいけないこと」がたくさんあるのだ。
「退職願」と書くのが無難
「辞表」と「退職届」と「退職願」、その3つに特別な違いはありませんが、「退職願」と書くのが一般的で無難です。会社によっては就業規則によって所定の書類の提出を求めることもあるので、その場合は規則に従って「辞表」なり、「退職届」なり、「退職願」と書くべきです。なお、こうした書類は形式上のものですから、退職理由に凝った言い回しを書く必要はなく、「一身上の都合」と書くだけで十分です。

顧客に関するデータを文書化しておくと便利
引き継ぎをする際に気をつけなくてはならないのは、自分が退職したあと、後任者がスムーズに仕事をできるような環境を整えるということ。そのためにどんなことをすればいいかは、直属の上司と、後任者が決まっていれば後任者と直接話し合って決めるべきです。実績はそれほどないとはいえ、これまでお付き合いした顧客の担当部署と担当者名、連絡先などをあらかじめ文書にしてまとめておくと話し合いはスムーズに運ぶと思います。

メールでもOK。でも書面や対面ならより丁寧
退職のあいさつは、メールでも構いませんが、書面であいさつ状を送ればより丁寧な印象を与えます。本当にお世話になった方に対しては、実際にお会いしてあいさつするのもいいと思います。文書にしても、対面にしても、簡潔に伝えるということ。退職日とこれまでお世話になったことに対する感謝の念が伝われば、それで十分。その後の進路については、報告すべき必要があると判断すれば、そうすべきでしょう。
あいさつするべき。しかし、先方の都合をよく考えて
たとえアシスタントとしてお付き合いした取引先でも、お世話になったと感じる方や、転職後にもお付き合いすることがあるかもしれない方には、あいさつをしておくに越したことはありません。ただ、先方のオフィスを訪問してあいさつしておきたいという場合は、先方の時間の都合をよく聞いてから訪問すべき。先輩にも相談して、どうすべきか指示をあおいでおけば、間違いは起こりにくいでしょう。

退職日を前後する余地があれば、もらうべき
退職日は自分の都合だけでなく、退職する会社と転職先の会社の都合も考慮して決めるべきです。実際、「あと1週間、退職する日がズレていたらボーナスがもらえたのに」という声はよく聞きますよ。その場合は「仕方がない」とあきらめるべきですし、もし時間的な余裕があれば、「ボーナスをいただいてから退職したいです」と交渉してもいいでしょう。ただ反感を買わないよう、もらった直後に辞めるなどというのは避けるべきです。
それはできません
顧客などの個人情報はもちろん、それまでの業務で作成した企画書やレジュメに至るまで、すべての文書は会社の財産ですから、返却する義務があります。その他、身分証明書や社章、通勤定期券など返却すべきものがありますので、もしよくわからない場合は人事部に問い合わせるなどして、規則通りに手続きをすることを心がけましょう。

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