後悔しないために身につけたい!社風を見抜く面接トーク術
人間関係に関する「社風」チェックトーク
評価・査定に関する「社風」チェックトーク
休み・残業・キャリアアップに関する「社風」チェックトーク
PART2 評価・査定に関する「社風」チェックトーク
気持ちよく仕事をするためにも、納得いく評価制度の会社に入りたいもの。事前に求人情報や会社のHPで調べた上で、面接でもちゃんと確認したい。
ココを見抜く!
査定の基準はどうなっている?
会社が変われば査定の基準も変わり、同じような結果に対しても評価は異なってくる。どう頑張ったらよいのかを知っておくためにも、査定の基準を明らかにしておきたい。
人事からのアドバイス
富士火災海上保険(株)
営業本部 PA部PAグループ 課長 豊沢氏

例えば「昇給率はどうやって決まるか」など、あまりに具体的な聞き方をされると、人事も身構えてしまうもの。職種や会社の業績など、査定には不確定要素も絡んでくるものですからね。それよりも、昇給率などの前提となる目標設定やそれに対するふり返り方といった大枠を質問するほうが、確実な答えが期待できるでしょう。
シンジェンタ ジャパン(株)
人事・広報グループ 組織開発マネージャー 中尾氏

査定の基準を質問するとすれば、そのタイミングには気をつけたほうがよいでしょう。例えば1次面接の場であれば、どんな仕事を任せてもらえるかなど先に聞いておくべきことがあるはずですし、人事としてもそちらのほうに関心をもってもらいたいもの。2次面接以降の、選考が進んだ段階で切り出したほうが無難ですね。
人事と考えたトークはこれだ!
御社ではどのようにして目標設定を行いますか?また、どのような形で結果をふり返るのでしょうか?
ココがポイント
まずはタイミングの問題。突然査定の話から入るよりも、「任せてもらえる仕事の内容」を聞くほう方が自然だし、人事に好印象のようである。また査定の中身といっても、その時にどんな仕事を任されていたのかなど、個別のケースでしか語れない部分が非常に大きい。だったら、質問するべきは査定の大枠のしくみ。査定の基準になる目標設定がどのように行われ、それに対してどのようなやり方で結果を評価していくのかを聞いていくのが正解だ。
ココを見抜く!
本当に実力主義で評価してもらえる?
転職を自らのステップアップの足がかりにするためにも、頑張った分を評価してもらえる環境を手に入れたいもの。本当に実力主義の会社なのかをチェックしておこう。
人事からのアドバイス
シンジェンタ ジャパン(株)
人事・広報グループ 組織開発マネージャー 中尾氏

「実力主義」と一口に言っても、個人の実力で評価するのかグループの実力で評価するのかなど中身にはいろいろあります。高い評価を受けるのはどんな人なのかを聞けば、結果を残した人が評価されるかどうかを知ることができるだけでなく、その会社での「実力主義」の中身も知ることができるでしょう。
日精エー・エス・ビー機械(株)
総務部 人事採用担当主任 中込氏

実力主義の下で働きたいことをアピールすることで、人事にも熱意が伝わりますし、話題に上げることは歓迎です。ただ、「前職での経験を活かしたい」など、実力主義の下で働きたい根拠を示してほしいですね。「前社での評価が不満で……」など、これまでの評価に対する不満が垣間見える場合は、ご自分が自覚しているほどの実力がない人のように思えてしまいますから。
人事と考えたトークはこれだ!
御社では、前職での経験を活かして能力を発揮したいと考えています。御社ではどのような方が高い評価を受けているのかを教えていただけますか?
ココがポイント
実力主義といっても、評価の観点は様々。まずは実際に社内でどういう成果を挙げている人が高い評価を受けているのかを質問し、その人をモデルにトークを進めたい。具体的な人物像が見えたら、その人の年次、どんな役職でどんな仕事をこなしているのかなどを明確にすることで、本当に実力主義の会社かどうかが明確になるはずだ。また、なぜ自分が実力主義を求めているのか、その根拠を示すことを忘れずに! 単なる自信過剰な人だと受け取られてしまわないよう、前職での経験をアピールするなどの配慮が必要だ。
ココを見抜く!
中途入社でも昇進にハンデはない?
相応の結果さえ残せば、中途入社の場合でもプロパー(新卒入社)の社員同様の昇進につながるのかは重要だ。
人事からのアドバイス
富士火災海上保険(株)
営業本部 PA部PAグループ 課長 豊沢氏

ビジネスパーソンとして、昇進のことが関心にあるのは自然なことでしょう。でもあからさまに「中途でも昇給できますか?」と聞くのは、いささか早急です。そもそも昇進への関心は、より責任のある仕事がしたいという気持ちがあるからこそ生まれてくるもの。プロパー同様の仕事を任せてもらえるかを聞けば、中途入社への処遇を探るだけでなく、仕事への熱意を匂わせることもできますよ。
イーキャピタル(株)
代表取締役 谷氏

入社後に昇進を果たすには、相応の評価を受ければいいわけです。昇進できるかどうかを直接的に聞かないにしても、個人の業績に対する評価にプロパーとの差がないかを確認すれば、自ずと昇進における格差もわかるはずです。
人事と考えたトークはこれだ!
中途入社でも、プロパーの社員の方と分け隔てなく仕事を任せてもらえますか? また、同様の基準で評価していただけますか?
ココがポイント
知りたいところは昇進の話でも、残念ながらストレートに切り出すのは好ましくない。「プロパー同様昇進できますか?」などと聞かれた場合、出世するためにこの会社を選んでいるかのように受け取ってしまうというのが人事の偽らざる本音のようだ。それでは何を聞いたらいいのか。昇進するということは、大きな仕事を任せてもらい、高い評価を受けるということ。そのように考えると、「任される仕事内容」と「評価」で昇進のチャンスを推測するのが正解のようだ。
ココを見抜く!
どのくらいのスピードで昇給できる?
給与アップできるから、と思って入社したら、その後一向に昇給せず……。そんな事態は避けたいものだ。転職先で長く働くつもりなら、入社後の昇給スピードをチェックしておきたい。
人事からのアドバイス
日精エー・エス・ビー機械(株)
総務部 人事採用担当主任 中込氏

その会社の給与のスタートラインは、採用時に示される条件でわかっているわけですから、あまり具体的な聞き方は避けて、年次による平均年収など大まかなモデルケースを聞くのがよいでしょう。どの会社であれ、同じ年収500万円に至るにもケースバイケースの要素があるというのが実情でしょう。また、もはや昇給が当たり前とはいえない時代だけに、昇給スピードを問うことの意味が以前より薄れていることも頭に入れておいてください。
ソニー・ヒューマンキャピタル(株)
人材派遣部スタッフセンター グループマネージャー 堀氏

具体的な目標額とそこに到るまでのスパンを聞かれても、即答しかねるというのが正直なところです。昇給モデルを聞ければよし、というところではないでしょうか。ただ昇給の話をすると、目標が具体的で前向きな人だと受け取れないこともありません。質問するのにさほどためらう必要はないでしょう。
人事と考えたトークはこれだ!
御社でなるべく早く知識や経験を身につけ、戦力として貢献したいと考えております。当面の年収はご提示いただいた金額を維持できるよう頑張りたいと思いますが、現状の昇給モデルをお教えいただくことは可能でしょうか?
ココがポイント
もちろん誰でも「○○万円程度は欲しい」という目標額を設定しているだろう。だが、「○○万円もらうにはどのくらいの経験・スキルが必要か」という聞き方では人事も答えづらいもの。昇給のペースには会社の業績など不確定要素も絡んでくるし、給与体系の流動化が進んでいる会社も多いからだ。ならば、現在の昇給モデルを聞き、目安とするほうがよさそうだ。また、聞くタイミングにも気をつけたい。お金の話より先に聞くことがあるはずだというのが人事の心理だけに、1次面接で聞くことは避け、もっと後の段階で切り出すようにしよう。


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