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年収700万円以上で転職できた人たちの職務経歴書から、高年収が獲得できたポイントを探る。経験・実績、説得力、自己PR方法など、書面だけで自分を最大限に表現するコツを学んで、あなたも「年収700万円以上の転職」を成功させよう。 |
人事、法務、総務など、事務系スペシャリストマーケットに詳しい。
管理部門での高年収獲得のカギは、マネジメント力と英語力
高年収獲得という点だけで見れば、やはり国内企業に比べて外資の方が有利。例示のMさんのように広範な人事・総務経験があり、マネジメント経験がある方で、かつ英語力が備わっていれば、外資系への転職で最大800万円程度のオファーもあり得ますから、職務経歴書にもマネジメント経験や英語力については詳細を明記するとよいでしょう。
人事業務プラスアルファの経験 |
Mさんは1社目で、給与・社会保険・採用・研修といった一連の人事業務を、バランスよく経験。また、総務やISO取得に伴う内部監査の実施にも携わった。人事業務をすべて任せられ、しかも「本業務以外のプラスアルファな経験」を持っている人は世の中にあまり多くいないので、この記載は、採用側にとっては魅力的な人物に映る。
人事制度を自ら立案・構築した経験 |
この職務経歴書の中で、希少価値があり、人事としての能力を高く評価できる要因は、目標管理制度に関する「人事制度の構築」を経験していること。制度構築は人事業務の根幹に当たる部分だが、立案・導入・運用と一貫して携わった経験がある人はあまり多くなく、目をひく職歴。「自ら立案・構築」と、記載できるかがポイント。
30代からはマネジメント経験の有無で差がつく |
人事を含む管理部門の給与は、20代のうちは個人差がほぼない。30代から、マネジメント経験およびその能力のあるなしで、年収に差が生じる。Mさんは、30代初めのうちに豊富な現場経験を積み、かつマネジメント経験もあるため、転職先が求める人物像にかなり合致したと思われる。マネジメント経験がある人は、必ず詳細な内容を記載しよう。(Mさんの場合、年収の約25%が役職給に当たる)
ITコンサルタント、SE・プログラマーなど、IT系エンジニアの転職動向に詳しい。
IT系エンジニア高年収獲得のカギは、リーダーシップと特定業務分野
例に挙がっているSさんはIT系エンジニアの中では、電子マネーやセキュリティ技術分野の研究開発が主業務で、とてもニッチな領域のスペシャリスト。転職先の選択肢は非常に限られるものの、ピンポイントで企業を選択し、高年収を獲得できた事例であることは確かです。一般的なIT系エンジニアならば、リーダーシップがあること、および金融や経営、製造など特定の業務分野での知識とコア技術を持つことが高年収獲得の条件。それら経験の詳細が職務経歴書に記されていると、採用側の目をひくことができるでしょう。
業務内容を詳しく記し、コミュニケーション力をアピール |
いずれの企業でも、「コミュニケーション力」は採用の絶対条件。研究開発が主業務のSさんでも、1人でコツコツ仕事をこなすのではなく、他者との関わりや対人スキルが問われる仕事だったことは、「共同開発研究の実績」を記述することで表した。
一般には、プロジェクト規模・内容・役割・結果を案件ごとに整理して示せば、その人のコミュニケーション力は採用側も推し量れる。面接ではなく、職務経歴書だけでもヒューマンスキルが表現できることは、ぜひ心得ておきたい。
金融など業務分野の知識・技術は高評価 |
IT系エンジニアは現状、経営・金融などの業務分野の専門知識やコア技術を持っていると評価につながる(ほかの業務分野としては製造・流通・物流・人事・財務経理など)。技術分野でいえば、制御・FA・画像処理は、カーナビ・自動車など開発案件がたくさんある領域で必要とされる技術なので、転職市場での評価も高くなる。会社が求める知識・経験をピタリと持つ方は、職務経歴書で「業務上得意とする分野」と項目を立てて目立つように記載するのも有効。
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