仕事の喜び THE・リアル vol.2 ―だから、私は働いている。
〜働く大人には、泣く日もあれば、笑う日もある〜 人は仕事を選ぶ際、何かに優先順位をつけているはずだ。安定、やりがい、環境…。今回は「自分がやりたいことをやれる」にこだわるうちに、6倍もの売り上げ増を実現した31歳の男性に、その成功までの道のりを聞いてみた。あなたは仕事を選ぶとき、何を大切にしていますか?
自分がやりたい仕事を追いかけるうちに、大幅な売り上げ増を実現しました
納得がいけばとことんやる!
 何度かの転職や起業。31歳にしては白石さんの人生、少しめまぐるしい。だがこれは、自分で納得がいく仕事を探し求めた結果である。大好きな釣りを仕事にしようと、週刊新聞社に勤めたときも、週単位では読者に提供できる情報が遅くなると思い、Webサービスを社内ベンチャーとして提案。独立したのはその案が却下されたためだった。

 仲間たちと起こした会社は、「作りたい人間ばかりで営業するヤツがいなかった」ため、収入源である広告が取れずに半年で挫折。600万円ほどの借金も背負った。その後、情報誌を制作する会社では、情報誌の生命線でもある進行管理をみっちり学んだ。自分でワークフローを作り、たくさんの人を確実に動かして情報誌を制作していくむずかしさ、おもしろさ。忙しいときには1カ月以上自宅で寝ないこともあったほど。今の仕事でもスケジューリングを大事にしているのは、当時の経験があったからだという。

 一見共通性のない仕事に見えるかもしれない。だが、白石さんが仕事に取り組む姿勢はいつも同じだ。納得できないまま働くのはいや、自分がやりたいことを積極的に提案し、それを通していくことにこだわる。納得さえすれば、とことんやる気概はいつも持っているつもりだ。現在の会社に転職したのは、大きな会社の歯車よりも、中小企業でひとつの柱になりたいと思う気持ちが強まったためである。以前、Webの仕事をした経験も背中を押してくれた。
女性の気持ちに成り代わって
 今の仕事は、ヤフーのようなISP(インターネットサービスプロバイダ)と交渉して、新しいコンテンツの企画をプレゼンし、そのコンテンツを作っていくこと。ただしその企画はあくまでもユーザーサイドに立ったものでなければならない。白石さんが担当しているのは占いのサイトである。世の中に占い師はたくさんいるが、どの占い師を選び、どのようなサービスをユーザーに提供するかによって、日々のヒット数には大きな違いが出る。

「もともと占いサイトはモバイルが先行していたんですが、それをただパソコンに移植したような安直な作りのものもたくさんありました」

 白石さんは徹底的にユーザーの視点に立つことにした。パソコンで占いサイトを見るユーザーは「35歳、女性、どちらかというと人生に受身の女性」が典型なのだという。31歳の男性である白石さんは、その女性たちに成り代わって、どんな情報があれば納得がいくのか徹底的に考えることから始めた。

「ユーザーのためになることしか基本的には考えない。それが結局は売り上げ増になるんだし、会社やISPに貢献することにもなるから」
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あなたの仕事観を変えた言葉はありますか? 社会人156人の「仕事って…」リアルVoice
白石 崇さん
(しらいし・たかし) 
年齢:31歳
大学の商学部を卒業後、釣り情報新聞社に編集者として勤務(2年)。その後会社の仲間と共同で、ネット上で釣り情報を提供する会社を起こす。だが半年で挫折→情報誌を発行する会社に転職し、そこで進行管理の仕事に携わる(3年)→インターネットサイトにコンテンツを提供する会社に転職(現在)。
白石さんの成功体験
コンテンツ・プロデューサーとして、各プロバイダに占い情報を企画・制作・提供。将来性がないと社内では撤退が検討されていたが、自分で責任を取ると宣言して事業に取り組み、売上高を6倍にまで成長させた。
白石さん1
vol.1 「誠実な挑戦が、成果に結実。 社会人としての価値を創ってくれた」へ

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