【大阪府編】エンジニア年収満足度調査

Tech総研が、昨年、全国4295人のエンジニアを対象に年収についての調査を実施した。
（元記事／リクナビＮＥＸＴ Ｔｅｃｈ総研「勤務地別エンジニア年収ランキング」）

そのデータを基にした都道府県別の年収額＆満足度ランキングを参考に、大阪府のエンジニアの給与事情について見ていこう。

まずは平均年収額について。上の表、左部分のランキングを参照してもらいたいが、全国1位は徳島県で、555万5000円（サンプル数14）。2位が栃木県（同56）、3位が東京都（同1241）と続く。大阪府は、何とベスト10には入っておらず、441万1000円（同388）で13位だった。
トップの徳島など、ベスト10の中にはサンプル数が少ない地域も含まれてはいるが、やはり関東、関西、中部地方が高いのには納得できる。ちなみに、厚生労働省が毎年実施している「賃金構造基本統計調査」の最新の調査を見ると、大阪府の製造業では全国2位という数字もある。よって、今回のアンケート回答者に限っては少し低めということなのかもしれない。いずれにしても、かつては「天下の台所」とも言われた商人の街・大阪府が13位に甘んじているのを意外に思う方も多いだろう。

続いて、年収額に対する「満足度」のランキングを見てみよう。同じく上の表の右部分がそれにあたる。ご覧いただくと、年収額ランキング上位の地域がズラリと並んでいるというわけではなさそうだ。ここも同様に、大阪府は28位（35％）と低くなっている。

続いて、大阪府における年収額と満足度を年齢別に見ていこう。「20代前半」のサンプルが少なかったため、「20代」「30代前半」「30代後半」の3つで大きく分けてみた。
まず、平均年収額は、20代が371万円、30代前半が482万円、30代後半が588万円となった。
どの年代も満足度は高いとはいえず、特に平均よりも低いのが30代前半。また、どの年代もほかの地域に比べると「かなり不満」と回答した人が多かった。また、先ほど紹介した「昇給がない」「残業代で生活している」のほかに、「同世代と比べると低い」「忙しい割に低い」といった回答は、年代を問わず満遍なく見られた。

なお、20代の平均年収は、ほかの大都市と比べて唯一の300万円台（東京：423万円、神奈川：431万円、愛知：400万円）。30代前半の平均も決して高いとはいえない一方で、30代後半は588万円と、意外と健闘している。ちなみに、どの年代でみても、IT系よりは、電気・機械・化学系のエンジニアのほうが平均年収が高いことがわかった。