Iターン・Uターン転職経験者の転職した理由や転職活動する際に苦労した点などの体験エピソードを紹介。そこから転職活動に役立つアドバイスや地方転職のメリットを読み解こう。加えて、各地方自治体の支援制度を活用するのもお勧めだ。

• 理想の会社と出会い、福島にＩターン。仕事もプライベートも120％満足！
• 「地元に戻ってくるぞ！」を4年目で決行。モノづくり全体が見える仕事に大満足しています
• 趣味と特技を活かして北海道にＩターン。休日はアウトドアライフを満喫！

北海道倶知安町 (有)ニセコ アドベンチャーセンター 受付 小林　綾さん (27歳) 1979年神奈川県生まれ。中学卒業後、オーストラリアに留学し、高校、大学時代を過ごす。帰国後、海外留学関連会社に勤務。昨年11月、今の会社にＩターン転職。当初は契約社員だったが、今年11月正社員に。 海外留学関連会社 事務 （東京都） アウトドアスポーツ 体験教室受付 （北海道） 住まい 神奈川県→北海道 就労時間 8時間→8時間 年間休日 110日→115日 家族構成 独身

地方に移住することへの抵抗は全くなかった 　趣味を活かせる仕事がしたいと考えたのが、Ｉターンのキッカケです。当時、ゴムボートで急流を下るラフティングにハマっていまして、それを世の中に広めるような仕事ができないかと思って探すうちに、ニセコアドベンチャーセンターの存在を知ったんです。私は高校から大学にかけて6年間オーストラリアで過ごしたくらいですから、地方に移住することへの抵抗は全くありませんでした。地元の友人と離れるのがちょっと淋しいなと思ったくらい。むしろ自然環境がよくて空気がきれいなところに住みたいという思いもあったので、迷わずＩターンを決意しました。 大きな会社ではないから 何でもやらなければならない 　当社では、夏はラフティング、カヌー、トレッキング、マウンテンバイクなど、冬はスキーやスノーボードなど、さまざまな体験プログラムを提供しています。私は、受付として予約業務や接客をメーンに担当しています。社長がオーストラリア人ということもあって、外国人のお客様が多いんですね。特に冬場は8割が外国人。だから、オーストラリア留学で培った英語を活かして働くことができる。これも私にとっては魅力のひとつでした。もっとも、大きな会社ではないので、決められたことをこなしていればいいというわけではない。私も受付だけでなく社長のアシスタント的な業務を任されていますし、忙しいときにはほかのセクションを手伝ったりもします。こうしたことは地方の会社では珍しくないはずですから、Ｉターンを考えている人は理解しておくといいかもしれません。 リゾート地は生活拠点としても便利 　最初に面接で訪れたときは「田舎だなあ」と思いました（笑）。でも、実際に暮らしてみると不便は全く感じないですね。今はインターネットで買い物もできるし、クルマで2時間走れば札幌にも行けますし。それに、ここは田舎といってもリゾートなので、おしゃれなレストランやショップがけっこうあります。「地方に移住したいけど、何もないところは嫌」という人は、リゾートの近くを選ぶのもひとつの方法かもしれないですね。もちろん休日はアウトドアを満喫しています。東京で働いていたときは、ラフティングを楽しもうとしたら前もって計画を立てて、泊まりがけで出掛けるという感じでしたけど、今はすぐそこに美しい川が流れているから、いつでも思い立ったときに楽しめる。スキーだって何だってそう。このへんは温泉も多いので、よく会社の仲間と行っています。

カウンターで接客にあたる小林さん。同じ趣味を持つ同世代の仲間が多いのも魅力だという

冬はスキー三昧の日々。晴れた日には羊蹄山をバックに、ニセコならではの「パウダースノー」が楽しめる

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