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必要とされる人材になるために、35歳までにしておくべきこと
40代で、会社からリストラや早期退職を迫られるケースが増えている。しかも、真面目に仕事をしてきた会社員が多いというから他人事ではない。退職勧告されない人間になるために、20代、30代をどう過ごせばいいのか。『たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考』など、多くのベストセラー本の著者である平野敦士カール氏に聞いた。
2010年2月10日

ADVISER
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株式会社ネットストラテジー代表取締役 平野敦士カール氏 |
相談/将来が不安ですが、何をしたらいいかわかりません!
<プロフィール> |
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教えて、カールさん! Aさんが10年後、
リストラされない人材になるためには、どうしたらいい?
1、「会社人間」では生きていけないことを自覚しよう これまでは「会社人間」であれば、最後まで会社が面倒をみてくれました。しかし今は、「他人と差別化できる何か」を持っていなくては、会社から放り出されてしまう厳しい時代になりました。今後もますますこの傾向は進んでいくでしょう。 2、職場で「自分のキャラクター作り」をしよう 自分にしかできないものを持とうと、いきなり言われても難しいかもしれません。私はまず、「半径3メートル以内でキャラクター作りをすること」を勧めています。上司や同僚といった職場の身近な人たちに、「こんなことができる」「こんなことに興味がある」と自分から言ってみるんです。 3、強みがわからない場合は、「職務経歴書を作成」しよう 「できること、得意なこと」が何も思いつかないという人は、職務経歴書を作ってみるといいでしょう。強みは自分の中にある。何年か社会人経験を積んできた人ならば、必ず見つかります。これまでの仕事を書き出してみて、そのなかで「うまくいったこと、楽しかったこと」を明確にしてみましょう。それがあなたの強みです。また、「他人からよく頼まれること」も強みの可能性が高いと言えます。 |
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さらにステップアップ!
カール流「自分だけの強み」を作るテクニック
1、2つの強みを掛け合わせて「スーパープロ」を目指す 「自分の強み」を発見したら、「第2の強み」を持つことを考えてみましょう。先ほど「自分にしかできないもの」を持つべきだと言いましたが、他人と差別化するためには、1つの強みだけでは弱いんです。「強みを2つ持って、それを掛け合わせる」といいでしょう。 2、強みは「得意+好き+ニーズ」の3要素が必要 では、どういうものを「第2の強み」に選べばいいか。できれば強みは「得意であること+好きなこと+ニーズがあること」、この3つの要素がそろうといい。ですから、まずは「好きなこと+ニーズがあること」という2つの要素を満たしているかどうかを基準に選ぶといいでしょう。何年か続けることによって、自然と「得意なこと」という条件は満たしていけますからね。 3、強みを複数持つには「転職」も有効な手段 第2の強みを手に入れるためには、「転職」や「異動」も有効な手段です。私がNTTドコモに転職したのも、「IT」という第2の強みを手に入れるためですから。 |
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もっとステップアップ!
達人が教える「人脈の作り方」
1、 今後求められるのは「アライアンスができる人材」 人々の生活が豊かになるにつれ、ニーズも多様化していきました。それにより、競争相手は同業者だけではなく異業界にまで広がっています。例えばインターネットの音楽配信がいい例です。レコード盤を作ってきた会社が、今ではコンピュータ会社や携帯電話の会社とも競争しています。 このようなニーズの多様化の対応策として、企業は外部とアライアンスができる人材を積極的に採用しています。この傾向は今後もますます広まっていくでしょう。 2、 人脈は「外の世界にある」 アライアンス人材になるためには「社外の人脈」が必須です。私自身、「おサイフケータイクレジット」事業を企画したとき、社内のほとんどの人が「前例がないから無理だ」と反対しました。そんなときに相談に乗ってくれ、さまざまな情報を与えてくれたのが社外の人たちでした。 3、 人脈を広げるには「キャッチフレーズ」が必要 人と接するときには、相手から情報やアイディアをもらうだけでなく、自分からも何か提供できる人間でなくてはなりません。そのために前述した「自分だけの強み」を持っておくことが有効なのですが、さらに一歩進んで、それを「キャッチフレーズ」にしておくといいでしょう。私のキャッチフレーズは「ミスターおサイフケータイ」。これは会社員時代に海外の雑誌でつけられたものです。「金融+IT」という私の強みがすぐに伝わり、人脈を広げるのにとても役立ちました。 「キャッチフレーズ」があれば、交流会やパーティにでても覚えてもらえるし、いろんな人から誘われやすくなる。人脈がどんどん広がっていくというわけです。 |
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「アライアンス人材」になれば
将来への不安はなくなる
今後、企業社会で必要とされるのは、「アライアンス人材」だという。キーワードは「人脈」と「キャッチフレーズ」。会社員であっても、「キャッチフレーズ」をつけられるような強みを持つ人を目指そう。その「キャッチフレーズ」を活かし、社外へ出て、どんどん人脈を広げていけば、自然と市場価値は高くなる。将来への不安もなくなっていくはずだ。
リストラされない人材であり続けるために、自分の市場価値を意識しよう。
そのためには、リクナビNEXTスカウトにレジュメを登録するのがオススメ。
将来に不安を感じたら、「リクナビNEXTスカウト」にレジュメを登録し、市場価値を確認しよう!職経経歴を登録しオファーを受けるのは、自分の市場価値を知るいいチャンス。他社の事情を知ることで、自分が社外でも通用する人間かどうかが、自ずとわかるはずだ。今すぐ転職を考えていない人も、定期的に自分の価値をチェックしておこう。
- EDIT&WRITING
- 高嶋ちほ子
- PHOTO
- 早坂卓也
- ILLUST
- 山田吉彦