必要な人に知らせてほしい!復興のために使ってほしい! |
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被災地がんばれ!
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誰もが協力して復興を支えられる地震情報サイト「sinsai.info」
OpenStreetMap Japan&OpenStreetMap Foundation Japan
【URL】
http://sinsai.info
【内容】
ボランティアによる世界的な地図作成プロジェクト「OpenStreetMap」による地図情報。被災地からの救援要請、救援作業者に対する情報、安否確認情報などを積極的に掲載している。
【操作】
右側のカテゴリフィルタをクリックすることで各情報が地図上に表示。検索用ボックスで「安否」「病院」などのキーワードを入力することで情報が検索できる。また、「レポート」として情報を投稿することも可能。
【特徴】
地震から4時間もたたないうちにインフラが整備。当初は一箇所だけの運用だったが、情報を扱うコンテンツチームと運用を支えるサーバチームを分化させた。
「マンパワーによる人的労力集積作業ですので、できるところからぜひ参加してほしいです。基本的にインターネットにつながるPCがあれば誰でも参加できます。特に必要とされているのはコンテンツチームの情報を精査したり、レポートを作成する人員です。
ベースとなる地図の作成要員も求められています。道路についての基準、二車線道路や車線なし道路、住宅道路などを知って衛星写真から地図を作ります。現在、外国語対応はあまりできておりませんので、日本語と外国語の両方を取り扱える方には、コンテンツチームに参加していただけるとありがたいです」
Google Earthで車両通行道路がわかる「通行実績情報マッピング」
首都大学東京 システムデザイン学部 渡邉英徳准教授
【URL】
http://shinsai.mapping.jp/
(Google Earthのプラグインが必要)
【内容】
被災地域の車両通行実績情報(日次更新)を他のデータと重ね合わせて表示。現時点での車で走行できる道路に加えて、その他の情報をGoogle Earth上で総合的に把握できる。
【操作】
チェックボックスを切り替えることで、通行実績情報のほかに、被災後の衛星画像、原子力発電所周辺の避難地域、浸水域などの個別のデータを重層表示できる。今後もデータの追加を行う予定。
【特徴】
「HONDA internavi Premium Club」のデータ公開を知って、渡邉准教授が個人で制作。完成度よりも速報性を重視。サイトの謝辞には協力者の方々のTwitterアカウントを掲載してある。
「新たなデータの重層も可能なので、kmzデータをお持ちの方はぜひご連絡ください」
「計画停電」を1日でビジュアル化させた「計画停電MAP」
首都大学東京 システムデザイン学部 渡邉英徳研究室+有志
【URL】
http://teiden.sou-sou.net/
(PC版)
http://teiden.sou-sou.net/m/
(iPhone版)
【内容】
東京電力が実施している「計画停電」のグループ分けを、Google Map上に色付きのアイコンで表示。公式発表の市名や町名のリストだけではわかりにくい範囲をビジュアル化した。
【操作】
PC版はGoogle Mapの操作と同様。iPhone版はスワイプで地図をスクロールでき、マルチタッチで拡大・縮小ができる。
【特徴】
上記の渡邉英徳氏の研究室の高田健介氏(大学院修士1年生)が、今回の震災を受けて何かできないかと思い立ち、偶然研究室にいた友人の北原氏を誘って開発を開始。マッシュアップ系の地図コンテンツを制作してきた経験を生かして1日で完成させた。
「情報の正確性を向上させるため、地図と実際のグループ分けが異なる地域などありましたら、ご指摘いただけると助かります」
福島原発周辺の避難所を表示した「ソーシャルメディアマップ」
ESRIジャパン株式会社
【URL】
http://www.esrij.com/industries/disaster/tohoku_taiheiyooki.html
【内容】
Twitter、Flicker、YouTubeなどのソーシャルメディアに対応し、投稿を地図上に表示することができる。福島第一原発の半径10キロ圏、20キロ圏、30キロ圏内に避難所として指定されている、学校やその他の施設を表示。標高が10メートル以下の区域もグレーで表示されている。※Twitterの表示は現在サービス停止中(原因調査中)。
【操作】
福島原発付近を見やすいように中央にドラッグし、拡大すると、避難所のポイントデータが赤(学校の指定避難所)と緑(その他の指定避難所)で現れる。拡大していくと各学校と施設の名称が表示される。
【特徴】
総務省公開の避難所のデータ(住所情報)を利用し、同社のGISソフトウェア「ArcGIS」のアドレスマッチング機能を用いて、地図上に場所をポイントした。標高10メートル以下の区域は「ArcGISデータコレクション」の基盤地図標高50メートルメッシュを用い、ArcGISでポリゴンデータを作成した。
「物資の輸送や、人的リソースの派遣を行う場合、現状で屋内退避が指示されているエリアにどのぐらい避難所があるか、また個別の避難所の位置を確認していただき、行動に対するリスクポテンシャルを把握していただければと思います」
被災者(障がい者・高齢者)のためのトイレマップ「Check A Toilet」
NPO法人Check
【URL】
http://www.checkatoilet.com/about/tohoku.html
(PC版)
http://www.checkatoilet.com/i/
(モバイル版)
【内容】
多機能トイレ(車いすマークのトイレ)の地図をPC版、モバイル版、iPhoneアプリで提供。福島県、宮城県、岩手県で約3500カ所(被災前のデータで現在の利用状況は不明)を公開している。
【操作】
「福島県 エリアマップ」などをクリックすることで、Google Map上にトイレの位置が表示される。多機能トイレの隣には必ず一般のトイレがあるので、誰でも利用できる。
【特徴】
「Check A Toilet」では、WebサイトやiPhoneアプリから、トイレの情報提供や地図作成に参加できる。
「被災地では健常者でもトイレに困りますが、災害弱者(高齢者・障がい者・子育て中のパパやママ)はなおさら、多機能トイレを探すことに大変苦労します。多機能トイレだけでなく『一般トイレ』や『仮設トイレ』の登録も可能にしました。携帯サイト『被災地トイレ情報を提供』からメッセージを送っていただければ、事務局で対応させていただきます」
地図だけでない各種情報が豊富なGoogle「東日本大震災」
グーグル株式会社
【URL】
http://goo.gl/saigai
【内容】
被災地の衛星写真、避難所情報マップ、福島第一・第二原発避難範囲、影響範囲マップ、自動車・通行実績情報マップなど、地震や被災地に関する数多くの情報を掲載。地図以外の各種情報のほか、安否情報のための「Person Finder」もある。
【操作】
画面を下にスクロールすると「地図による災害情報」の地図があり、左側のチェックボックスで情報が表示される。
【特徴】
地図による災害情報は、特設サイトに携わっているチーム、Google社員、加えて一般の方からのアイデアや要望の中で実現可能なものから随時掲載している。
「被災地にいる方の安否情報はPerson Finderにお寄せいただければと思います。また、避難所にいる方に名簿の写真を送っていただけるように呼びかけています。そちらへのご協力もお願いいたします」
まだまだ便利な地図がある!ぜひ使ってみてください!
計画停電の予定がカレンダーでわかる「計画停電カレンダー」
【URL】
http://bit.ly/keikakuteiden
(東京電力版)
http://bit.ly/teidentohoku
(東北電力版)
避難先で薬局を探せる「調剤薬局検索<緊急・暫定版>」
公衆電話、避難所、給水所、営業中のスーパーの場所…「PinQA」」
【URL】
http://pinqa.com/
※この記事でご紹介しているサービスの内容は刻々と変化しています。最新状況をご確認ください。
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