SEご意見番きたみりゅうじの「ITキャリア」大解剖

専門スキル・技術用語で探せるＩＴエンジニアの転職サイト新登場　ＳＥご意見番きたみりゅうじのＳＥご意見番きたみりゅうじのＳＥご意見番きたみりゅうじの「ＩＴキャリア」大解剖

ITエンジニアに特化した転職サイト、「リクナビＮＥＸＴＩＴキャリア」が、１月17日にいよいよオープン。その機能は今までの「リクナビＮＥＸＴ」とどう違うのか。ＳＥご意見番、お馴染みのDr.きたみりゅうじと、緊急チェック！

（取材・文／川畑英毅　総研スタッフ／宮みゆき　イラスト／きたみりゅうじ）作成日:07.01.17

「自分にピッタリ合った会社探しは、まずはネットから」――。利用の手軽さ、情報量の多さ、検索のしやすさから、エンジニアにもすっかりおなじみの転職サイト。特に「リクナビＮＥＸＴ」なら、このＴｅｃｈ総研からもダイレクトにリンク。これまでにも、「利用したことがある」「ちょっとのぞいてみた」という人は多いはず。
　とはいえ、「リクナビＮＥＸＴ」は総合転職サイト。もちろんエンジニアにも利用しやすいさまざまな工夫はあったけれど、「もっとIT系の自分に合った求人情報が探しやすければ……」という声があったのも事実だ。

　そんなモヤモヤの第一が、「自分の経験を本当に活かせる企業を探したい」という時に、どこがそんな企業なのか、なかなかピンポイントで探し出せない場合があったこと。

　その理由はいくつかある。まずは募集する企業のなかには、希望する経験やスペックにある程度幅をもたせているところも多いためだ。そんな場合、技術的な内容は経験の浅い人にも敬遠されないよう、ごく簡単なことしか書かないのが普通だから、逆に、経験者にとっては「ココ、本当にやりたい仕事ができるかな？」と疑問を抱かせる結果になることも。

　もちろん、これまでも「リクナビＮＥＸＴスカウト」という心強い“決め手”もある。これは自分のスペックや希望を詳細に書いて登録、企業からのオファーを待つ仕組みだから、そんなすれ違いは起きにくい。とはいえ、急ぐ人にとってはオファーを待つだけでなく、やはり自分からさまざまな企業の募集を比較検討したい。

　そこで、新しくオープンする「リクナビＮＥＸＴＩＴキャリア」。その名の通り、ITエンジニア、しかも経験者向け専用のサイトだ。「リクナビＮＥＸＴ」の豊富な情報のなかから、すでに何らかの実務経験があって、今後もITエンジニアとして活躍したい！という希望に合致した求人だけをピックアップ。しかも、よりITエンジニアが検索しやすい・見やすい工夫もいろいろ。その主な特徴をあげると……。

ITエンジニア経験者に特化した新検索軸！

各社の求人を簡単に比較検討できる機能を充実！

　では、それらの特徴は、具体的にどうこれまでと「ひと味チガウ！」のか。今まであった不満ポイントをもとに、実際の画面イメージを見ながら【IT業界勘違いクリニック】のDr.きたみりゅうじ氏とチェックしてみよう！

自分の職務経験に沿って企業を選びたいんだけど、
　　　　　　どの職種カテゴリーを選べばいいかわかりづらい！

　「リクナビＮＥＸＴＩＴキャリア」では、既存の「リクナビＮＥＸＴ」とはちょっと切り口を変えた「職種」の検索メニューを採用している。
　単に職種分類を変えただけでなく、「経験を積むにしたがって、仕事がいくつかの分野にまたがるようになった」という人でも検索しやすいよう、複数選択できるチェックボックス方式を採用した。
　さらに経験言語や業務領域、業界などの選択肢も追加。これを合わせてチェックすることで、さらに「自分にピッタリ」が絞り込めるようになっている。

ITエンジニアの実際の仕事に則したメニューになっているのと、複数の検索軸が使えるのはいいと思う。実はITの職種って、例えば同じ肩書でも、企業によって担当する範囲が微妙に違っていたりするので、意外に“ピッタリ”は探しにくいんですよね。「この職種はこんな仕事！」という、「リクナビＮＥＸＴＩＴキャリア」なりの定義づけも読めるようになるともっといいですね。

いくつか気に入った企業が見つかったら、
　　　　　　　　　　　　　それをもっと簡単に比較検討してみたい！

「この企業の応募条件は……仕事の内容は……待遇は……」――もちろん、企業の人材募集の内容は、どれもきちんと項目が整理されて載っているものだけれど、ディスプレイ上でいくつも並べて比較検討というのは、窓が重なり合ったりして、意外に面倒。というわけで、「ＩＴキャリア」独特の新機能。ショッピングサイトなどではすでにおなじみの機能だけれど、それぞれの募集記事の肩にある「この求人をデータ比較表に追加する」のボタンをクリックすると、複数の企業を一覧表にして見ることができるのだ。

募集をよく見比べて検討したいというときに、「画面派」と「紙派」がいるのかも。実は僕は紙派。検索したらプリントアウトして、表に出て一休みなんていう時にペラペラと見たりする。……でもそれって、ITエンジニアほど紙を消費しちゃう悪弊のひとつかもしれない（笑）。というわけで、画面で検討する人には、コレは便利？