連載化! Dr.門野の転活悩み相談 あなたが受からない理由、診断します

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(株)リクルート 門野友彦

1985年リクルート入社。企業内教育研修などの営業、企業向け組織人事コンサルティングを担当した後、リクナビNEXTの前身であるリクナビキャリアや、スカウトシステムの開発、運営に携わる。現在は、新たな人材マッチングサービスの企画・検討に注力。転職活動カウンセリング経験も豊富。
ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/tensyokucoach

2009年3月4日

今週の相談者

営業から人事への転身を目指すが、書類落ちが続きブランク4カ月目の加藤さんの場合

加藤優一さん
(仮名・25歳)

プロフィール
英会話スクールに営業として入社するも、ハードワークであるうえに、営業の仕事自体にやりがいを見出せず、2年半で退職。「社員の役に立てる仕事なのでやりがいがありそうだ」と人事職に応募するも、応募書類の段階で落ち続け、ブランクは4カ月に。
現状
  • ・前職では「生徒を勧誘して契約を結ぶ」までしか関われないのが不満だった。もっと人の役に立てる仕事がしたいと考え、漠然と人事職を目指すものの、書類落ちが続く。ただ、正直言って本当に人事の仕事に就きたいのかわからない。
  • ・あまりに書類落ちが続くので、最近では学習塾の教室長候補にもいくつか応募。こちらは書類は通過するが面接が通らない。「なぜこの企業なのか」を伝えるのが難しい。
相談者:加藤さんDr.門野

診断スタート

「人の役に立ちたい」から人事を目指す。でも、実は自分でもピンと来ていなくて…。

加藤さんの前職は、英会話スクールの営業職ですね。またなぜ、人事職に転身したいと思ったのですか?

学生時代から、「何か人のためになる仕事がしたい」と思っていました。前職は、教育を通して人の成長に関われると思って入社したのですが、生徒を勧誘して契約を結ぶまでが営業の仕事で、その後には全く関われなかったんです。ハードワークだったこともあり、昨年の秋に退職してから転職活動を始めたのですが、どんな職種に応募すればいいのかわからなくなってしまって。漠然と、「人事は、社員教育などその会社の社員のために働ける仕事だ」と思い、それから人事職に的を絞ったんです。

でも全然書類が通らない、と。

そうなんです。前職を辞めてからもう4カ月経ってしまい、焦っているんですが、なかなか面接まで進めなくて。どうすれば書類選考を突破できるでしょうか?

いや、人事はまずムリですよ。

ええっ…やっぱりダメですか…。

加藤さんは、人事の仕事は未経験ですよね。そもそも人事のポテンシャル採用は少ないんです。社内マネジメントに直結する業務なだけに、即戦力が求められるケースが大半ですからね。ましてや今のご時世ですから、未経験者を採用して育てる余裕はどの企業にもありませんよ。

そうですか…実は正直言って、自分でもピンと来ていない部分はあったんです。どうしても人事の仕事がしたいかと問われれば、そこまででもないような気も…。

なるほど…(熟考)。では、加藤さんの今の気持ちを整理してみましょう。「やりたい仕事」は明確ではないけれど、「人のため」というキーワードは固まっているんですよね? では、どんな「分野」だったら、興味を持って臨めそうですか?

うーん…それでいうと「教育」でしょうか。営業の仕事は肌に合いませんでしたが、教育ビジネスそのものには今でも魅力を感じています。教育を通して、人の成長に関わり、その人が社会で活躍する。間接的にですが、社会をよりよくできる仕事だと思うんです。

では、まずはその方向で、今後のキャリアを考えたほうがいいと思います。無理にキャリアの方向性を変える必要がなければ、それに越したことはありません。ブランクの長期化を避けるためにも、教育業界に絞っていきましょう

これが原因!

教育業界自体には興味がある。ならば、経験を活かせる「同業界・異職種」転職を。企業ごとに「好きなところ」を見つければ、より具体的な志望動機を語れる

実は、あまりに人事が受からないので、少し前から学習塾の教室長候補にも応募を始めたんです。こちらは書類は通るのですが、面接の段階で落ちてしまって…。

ほう、それはいいですね。「入学の勧誘だけでなく、その後の教育にまで関わりたいから、学習塾の教室長を志望する」という流れは、しごくまっとうです。だからこそ、書類も通過しているのでしょう。ならば、面接で落ちてしまう理由はどこにあると思いますか?

企業ごとに志望動機を言い分けるのが、どうも苦手で…。学習塾×教室長候補で検索して、ヒットした順に応募しているので、「なぜ“この企業”なのか」が思いつかないんです。面接では、「御社の企業理念に共感した」などと話していますが、われながら薄っぺらな理由だなあと。そこが敗因だと思います。

ブランク期間をこれ以上延ばさないためにも、数社同時に応募するのは賛成ですが、マニュアル通りの志望動機は、確かに薄っぺらく聞こえるものです。やみくもに応募する前に、まずは、その企業の「好きなところ」を見つけましょう。企業はどこも、競合他社との差別化を図るべく、自社の特色を出そうと努力しています。求人広告やホームページを読み込んで、その情報をいろいろ集めましょう

なるほど、その「特色」を、志望動機につなげればいいのですね。

そうです。いくつかの企業をピックアップして、特色を一覧表にしてみるとわかりやすいですよ。企業理念、売上高、生徒数、教え方、運営方法…などいくつか項目を立てて、企業ごとに書き込んでいくんです。そうすれば、企業の特色がより明確になり、どこが自分の志向に合うのかわかる。企業同士の比較も容易になるので、「なぜ同業他社のB社ではなく、A社に応募するのか」が具体的に語れます。企業側も、「この人は、当社のことをしっかり調べてから応募しているな」と好感を持ちますし、加藤さんの本気度も伝わりますよ。

わかりました!さっそくやってみます。

書類は通っているのですから、あと一息ですよ。それぞれの企業に対して「思いのこもったブレない志望動機」を語ってくださいね。

診断を終えて…

非常に漠然としていた将来が、少し見えてきた気がします。カウンセリングの中で、やはり教育業界で頑張ってみようと、気持ちが固まりました。次の面接では、もっと掘り下げて志望動機を語れそうです。(加藤さん)

EDIT
伊藤理子
DESIGN
マグスター
ILLUST
もりいくすお
PHOTO
刑部友康

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