プログラミング言語の開発者たち、
　　　　　　　　　２０人が語る名言集

プログラムを書くのが好きじゃなかったから、プログラムを簡単に書けるシステムを考えたのです。

もしそれがよい考えなら、思い切ってそれをしなさい。
許可をもらうよりも、謝るほうが簡単だから。

自分で利用できる限られたコンピューティング環境の中でチューリング・マシンが欲しかったから、Lispを開発したのです。

ソフトウェアはハードウェアが高速化するより急速に低速化する。

実のところ、すべてを備えていない言語のほうがプログラミングは簡単である。

不完全なアイデアに基づいた貧弱な実装による出来の悪いデファクトスタンダードによって、素朴な顧客から大量の金を巻き上げている連中に惑わされないように。

そもそも、デバッギングはコーディングよりも2倍難しい。
従って、あなたが可能な限り賢くコードを書くとしたら、定義からして、あなたはそれをデバッグできるほど賢くない。

プログラミング言語は世界のほんのちっぽけな一部分にすぎない。その程度のものだから、あまり真剣に取り過ぎるべきではない。
バランス感覚を保つべきで、最も重要なことはユーモアのセンスを保つということである。C++はしゃれとジョークに富んでいる。

人が知らないことを自分は知っていると思ってはいけない。いつだってもっと頭の切れる人がいるものだ。
ひょっこりと現れて、自分よりいいアルゴリズムを考え出したり、もっと簡単に仕事をする方法を思いついたりするんだ。

プログラミングとはシンフォニー（交響曲）を作曲するようなものだと思っています。プログラミングとは、同時に、さまざまなレベルで、物事が動かなくてはならないからです。

困難のために会社を辞めたことはあっても、プロジェクトを止めたことはない。
いつもPythonのプロジェクトは次の会社で続けていた。

私は自分のプログラムをできるだけ美しいものにしようとはしますが、必ずしも一般的にしようとはしません。
私はプログラムを、手にしているタスクを実行できる、可能な限り明快でわかりやすいものにしようと努めます。

ソフト製品の製作者が自分たちの手をかけた製品を見るときには、悪いところは目に入らない。機能や特徴がいかに豊富かは見える。
それがとんでもなく使いにくいとか、使い方を覚えるのにうんざりするほど時間がかかるとか、あるいはそれを毎日の暮らしの中で使わなくてはならない人々を、軽んじてバカにするものだということについては、無視してしまうのだ。

これは私の個人的ポリシーなんですけど、いつもフェアでありたいんです。
Rubyより優れた言語はたくさんあって、それは素直に認めたいと思っています。私はRubyの作者なので、Rubyが好きなのは確かだけれど、だからといって、アンフェアになるのは嫌だなあといつも思っています。

プログラミング言語をクルマに例えたら、Luaはキュートで、効率がよくて、とってもトレンディなクルマになるよ。

シンプルであれ。

今のPHPを開発したのは私ではなく、百人単位の開発者たちです。
私は単に1人目の開発者だっただけです。

私は年を取るにつれて疑い深くなり、うまくもなりましたが、それでも楽観的になっている場合があります。
頭の中でピノキオに出てくるコオロギのように囁くのです。「何かを見落としていてバグをつくっているぞ」。

「ジョーのデバッグの法則」というのがあります。
それは、すべてのバグは最後にプログラムを修正した個所からプラスマイナス3ステートメント以内にある、というものです。

これまでいろいろなプログラミング言語を見てきましたが、芸術性の面ではよいが、科学の面ではよくないといったパターンや、またその逆のパターンもある。
この2つをうまく両立させなければならないところに、言語設計者としての妙技があるのだと思う。