失敗しないための『転職完全マニュアル』

■面接編 STEP1 前日までに面接の準備をしておこう STEP1 STEP2 STEP3
面接の回数は?日程調整は可能?服装やマナーはどうすればいい?特に面接ビギナーは不安に思うことが多いだろう。
面接の一連の流れを理解しておけば、慌てず自信を持って面接に臨むことができるはずだ。
POINT1 日程調整や、筆記試験の対策はしっかりと
「あ〜どうしよう!」「面接の時間に会議が入ってしまった!!(アワアワ)」
「応募先に相談したら時間を調整してくれるかもしれませんよ」「よし、2時間ずらしてもらおう!」
「ところでスーツは着ていかなくてもいいんですか?」「(ハッ)今日持ってないから明日にしてもらおう…」
「あと簿記試験の準備はしてます?一般常識や英語、プログラム試験があるところも…」
「今日の面接なんですけど」「できれば3カ月延期してもらえますか?」(ドヒャー)
書類選考を無事通過したら、次はいよいよ面接だ。エンジニアの面接は、ほかの職種に比べて特に回数が多い傾向があり、仕事と面接の両立に苦慮する人もいるかもしれない。一度にたくさんの企業に応募しない、面接日が決まったらそれに向けて仕事の調整をするなど、事前に計画を練ることが肝心だ。
Check1 面接は2〜3回が中心。日程調整が難しければ応募先に相談を
エンジニア採用の場合、人事面接や役員面接もあるが配属予定部門の担当者が面接する「技術面接」が中心となることが多く、回数も多い傾向がある。応募先企業に相談すれば、在職者については休日や就業時間外に面接を設定するなど、考慮してくれるだろう。ただし、自分の都合ばかりを押し付けないこと。また、すでに決定していた面接日時に仕事が入ってしまった場合も、事情を話せば調整に応じてくれる企業が多い。とはいえ、あまり度重なると、熱意を疑われたり、仕事の段取りが悪いと判断されかねないので注意が必要だ。
Check2 服装など面接マナーをおさらいしておこう
スーツ着用にこだわる企業とそうでない企業があるが、つまらないところで減点されないよう、スーツを着て臨んだ方が無難だろう。シワのないスーツやシャツ、磨いた靴など、身だしなみを整えることによって、面接官に好印象を与えることができる。 面接のマナーは、社会人としての常識をわきまえていれば問題ない。エンジニアは技術力の有無が採用の可否のほとんどを左右するが、顧客とのコミュニケーションを重視する企業も多いので、基本的なマナーは押さえ、失点の材料を作らないようにしよう。
Check3 筆記試験対策も怠りなく
筆記試験を実施するかどうかは求人広告に記してある場合が多いが、面接や会社説明会の日程が決まったら確認しておくといい。一般常識試験や適性検査が一般的だが、エンジニアの場合は簡単なプログラミング試験など、専門知識や技術が問われる試験を実施する場合もある。SPIを実施する企業も最近増えてきた。また、外資系企業であれば英語の試験がある場合も少なくない。
専門知識や技術を問う試験、適性検査、英語の試験については一朝一夕では難しく、日ごろの努力がモノをいう。ただ、事前に試験があるかどうかわかっているだけでも慌てないで済むだろう。一般常識の試験は、新聞記事や時事問題ニュースを読むだけで効果は期待できる。インターネットのニュースダイジェストなどに目を通しておこう。SPIは問題集などで慣れておくといい。
面接の常識[服装、持ち物、マナー]CHECKリスト
●服装、持ち物
しわのないスーツ、シャツ、磨いた靴など清潔感のある服装を用意
髪形やヒゲなど、清潔感を感じさせるよう身だしなみを整える
華美なアクセサリー、香りのきつい香水はNG
当日持参の場合は履歴書、職務経歴書を用意する
筆記試験に備え、筆記用具を用意する
会社の所在地や電話番号、交通機関を確認し、地図を用意する
●マナー
受付で訪問の趣旨を伝える際にも、社会人としての丁寧な応対を
待合室でも気を抜かない。タバコは吸わないこと
面接が行われる部屋に入るときには必ずノックを
入室したらまずは名乗る。椅子には勧められてから腰を掛ける
面接中は背筋を伸ばし姿勢を正しく。足は組まないこと
部屋から出るときには面接官の方に向き直りお辞儀をしてから静かにドアを閉める
POINT2 企業の機密保持に注意を!
これまで携わった仕事が企業機密であることを知らず面接時にもらしてしまい、後で前の会社から訴訟を起こされる可能性はゼロとはいえない。特にエンジニアの場合、会社にとって技術や研究内容に関わっていることもしばしば。面接の段階でも、はからずも法に触れる発言をしてしまう可能性があるので、十分に注意しよう。また、競合他社への転職に制限を設ける企業もあるので、面接までに必ず現職の雇用契約や就業規則をチェックしておこう。
●契約違反
エンジニアの転職は、雇用主にとってはライバル会社に自社の機密が漏れてしまう危険性をはらんでいる。そのため、会社によっては企業機密に関係する開発・研究に携わる社員に対しては、雇用契約などに転職に関する規定を設けていることがある。その規定を知らずにライバル企業に転職し、契約違反と非難されることは避けたい。必ず事前に規定を調べておこう。
●著作権、特許侵害
プログラムは「文字の一種」ととらえられ、著作権で保護されている。著作権は申請を必要とせず、そのプログラムがつくられた時点で自然に発生するので、たとえ自ら開発したプログラムであっても、会社に無断で複製するのは著作権侵害行為になる。特許で保護されたソフトウェアやシステムも特許侵害になる可能性が高いので注意が必要だ。
エンジニア読者が証言!
「最初に受けた第一志望の会社落ちちゃった…(グスン)」 「やっぱり何社か受けてからのぞめばよかった…」 「恋愛でもいきなり本命にいかずに練習台とつきあってみたほうがいいもんね!」 「で、私はその練習台と結婚しちゃったんだけど」「そうだったのか〜!!」
本命は最後にアタック
本命の企業を最初に受けてしまったため、書類作成、面接ともに慣れておらず落ちてしまった。もっと自己アピールを強く出すべきだったとか、具体的な条件面を確認することとか。やはり何社か受けて自信をつけてから本命をうけるべきだと痛感しました。
(32歳/システムエンジニア )
時事問題は新卒用の問題集が効く
仕事に追われ、新聞も読めない日々。時事問題にまったく自信がなかったので、新卒の就職活動用の時事問題集を購入して、1週間、通勤電車の中で勉強。けっこう効果的でした。
(30歳/生産技術、プロセス開発)
2〜3年後のキャリアイメージを
自己紹介と志望動機は8割程度暗記していったほうが良い。 アドリブで良いことを言おうとすると必ず失敗する。私は自己紹介に失敗してしまい、面接全体がめろめろになってしまった。
(30歳/システムエンジニア)
転職活動は最低2〜3カ月かかる
会社を辞めてから転職活動を始めましたが、甘かったです。書類・面接選考や待機にひどく時間がかかりました。1社目は書類選考に1週間。さらに面接まで3週間。ほかの会社の内定を話したところ、2週間で内定をもらうことができました。
(27歳/プロジェクトマネージャー )
STEP2 「面接で何を聞かれるのか把握しておこう」へ
Part1 転職活動準備編
1.転職の目的、キャリアの棚卸をしよう
2.転職の流れ、手段を理解しよう
3.会社研究・情報収集をしよう
Part2 レジュメ作成・応募編
1.履歴書を作成しよう
2.職務経歴書で経験を魅力的に伝えよう
3.スカウトサービスを有効活用しよう
Part3 面接編
1.前日までに面接の準備をしておこう
2.面接で何を聞かれるのか把握しておこう
3.効果的な「逆質問」で企業の本質を探ろう
Part4 退職編
1.円満退社のためのスケジュールを確認しよう
2.保険、税金、年金の手続きをしよう

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