無駄なことをしたくないエンジニア必見!

いいとこあれば転職…慎重派のためのプライベートオファー

転職活動とは、時間的にも精神的にもエネルギーを必要とするもの。ある意味、勢いがないとなかなか決心は固まらない。リスクは冒したくないけれど、今よりもいい会社があれば、いい条件があれば転職したい……。そんな慎重派なエンジニアの取るべき手段とは。

求人サイトの読者の約3割は「いいところがあれば転職したい」

「転職意向」のグラフ

 2008年に起こった世界的な経済危機から一年、有効求人倍率の悪化など雇用環境の変化により、「転職に興味はあるが、積極的な転職活動まで踏み切れない」というエンジニアも多いのではないだろうか。

 実際に、求人サイトである「リクナビNEXTの」が2009年2月に行った読者アンケートを見てみると、全体の約3割は「いいところがあれば転職したい」と回答しており、時期を決めずじっくり企業選びを行っている慎重な読者層が存在していることがわかる。

各転職サービスのメリット・デメリット

 では、「いいところがあれば……」と考えているエンジニアはどのように動くのが効果的なのか。以前、Tech総研で特集した「エンジニア切望!理想の完全転職成功サービス30」というレポートで行った調査によると、実際に転職活動を体験し、不満に思ったポイントとして、「自分にマッチした職種を探すのに苦労した(39歳・サービスエンジニア)」や「求人内容と実際の仕事が異なっていたことがあった(32歳・システム開発Webオープン系)」といった声が寄せられており、「できる限り負担の掛からない手段で、できる限り理想の企業を見つけたい」と切に願うエンジニアの心情が如実に表れていた。

求人サイト人材紹介
スカウトサービスサイトヘッドハント

 ポイントを図でまとめたが、やはり求人サイトや人材紹介はあくまで積極的に転職活動をしている人に向いているサービス。すでにやりたい仕事や条件が固まっている人は、求人サイトに登録し、人材紹介に相談するのが転職成功への一番の近道だろう。
 しかし、情報を探したり、人材バンクに足を運ぶことは時間も手間もかかる。無駄なことをせず、効率的に自分に合った転職先に出会いたい人は、スカウトサービスに経歴を登録し、企業からオファーが来るのを待つというスタイルがオススメだ。

スカウトサービスに登録してみよう

 では、スカウトサービスとは何なのか。スカウトサービスには、学歴・語学・資格、職務経歴や経験の中身・実績、自己PRやキャリアプランなどの「レジュメ」を登録することにより、企業から直接オファーが届く仕組み。スカウトには「オープンオファー」と「プライベートオファー」の2種類あるが、しっかりとあなたの経歴を見て、直接オファーをしてくれる「プライベートオファー」が有効的だ。

 なお、オファー後に自ら明かさない限り、名前や住所などの個人情報はすべて企業側からは見えない状態となっている。また、現在勤務している会社など特定の企業をブロックする機能もあり、「匿名」のまま転職活動をすることができるという利点もある。

 「プライベートオファー」の場合は、企業が経歴を読み込んで「ぜひ会ってみたい」とオファーを送るため、書類選考はひとまず通過しているといえる。この仕組みを使ってレジュメ登録をしておけば、求人サイトで案件を探して気になる企業に応募したり、人材紹介サービスに行って面談をするといった手間が省けるわけだ。まさに、「無駄なことはしたくない!」「忙しくて転職活動する時間がない!」という人のための、“待ち”のスタイルの転職活動といえる。

リクナビNEXTスカウトの仕組み プライベートオファー見本

 しかし、ここで注意してほしいのは、企業はしっかりと経歴を見て直接オファーをするだけに、登録する経歴はきちんとしたものでなくてはならないということだ。従って、登録にかかる手間は非常に大変。エンジニア向けに、過去にTech総研でまとめた「スカウトされやすいレジュメ作成術」をご紹介するので、登録するときの参考にしてみてほしい。

オファーが来るのが楽しみ? リクナビNEXTスカウトに登録してみる

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