奥田さんのイチオシは「TechCrunch Tokyo 2012」。国内外のゲストスピーカーによる講演やパネルディスカッション、スタートアップバトルも豪華なラインナップが用意されていますが、今年はさらにスペシャルな企画が催されます。それは、日本最大級のWEBアプリ開発コンテストMashup Awards8（MA8）の授賞式との共催。アプリを開発するエンジニアと、スタートアップ企業によるプロダクトのプレゼンが一挙に開催されるのです。

「MA8は開発者からのプレゼン、TechCrunchは企業側からのプレゼンが同時に行われるので、開発者側と起業側の視点の違い、選ぶ観点を見ることができます。これまでのMashup Awardsであれば、コードの美しさやサービス機能の違いなどが評価されてきました。今回はビジネス側からのプレゼンやミートアップなどを通じて、サービスのブラッシュアップや、さらにはスタートアップまでを目指してほしいと考えています。前半はハッカソンから始まり、後半はスタートアップを行い、その場で完結するイベントは日本にはまだあまり例がありません」（奥田さん）

　TechCrunch、MA8双方をプロデュースする奥田さんいわく、今回の共催イベントで目指すのは、「アプリをつくってサービスリリースまで目指すときは、ここに出せばいいという場の創成」なのだとか。この新たな試みであるイベント「TechCrunch Tokyo2012」は、Ｔｅｃｈ総研でも後日レポートする予定ですので、お楽しみに！

　大型ITカンファレンス以外にも好きな技術の知識を深めたり、興味のある分野の技術に関わる人たちと交流したいと考える方も多いのでは？　オープンソースな人たちが集まるコミュニティを運営・サポートする安藤祐介さん、マクラケン直子さんに「OpenSource Cafe」を紹介していただきました。

「OpenSource Cafe」にはプログラマ、デザイナーを中心としたソフトウェアに関わる人が多く集まっているそうですが、それ以外にも映像や教育、出版など幅広い職種の人が集まるのだとか。PHPやMySQL、CakePHPやSymfony、Zend Frameworkなどを使った開発業務や講演活動を精力的に行っている安藤祐介さん。毎週火曜は、「CakePHP」「WordPress」のコミュニティの「部室」になるのだとか。日曜は「CoderDojo」という子供向けのプログラミング道場が開催されています。小中学生を対象にJavaScriptやScratchなどを教えているので、お子さんに教えたい、メンターで参加したいとという方は要チェックです！

　次はWordPress.comなどを運営する、Automattic社の「ハピネス・エンジニア」として広報、サポート、ローカリゼーションなどを担当するマクラケン直子さん。
「WordCampというオープンソースのブログ／CMSプラットフォームWordPressのイベント運営にも参加しています。最初は100人くらいのイベントだったのが、前回の東京開催時には、約1100人ほど集まりました。大阪や九州など地方でも開催されていて、規模も数人の小規模なものから、100人規模のイベントもあります。各地運営者の自主性に任せているので、地方の特色が出ていて、それぞれ違った面白みがあります。イベントも毎回新しいスタイルを取り入れていて、文化祭のような雰囲気です」
　新しい人たちにもどんどん参加してほしいとのことのなので、「OpenSource Cafe」に直子さんを訪ねてみるのもいいかもしれませんね。