「よかった」「辞めたい」
エンジニアの本音100連発

■1　大きなイベントを仕上げた時も嬉しいが、もらっている給料以上に、心身ともに厳しい状況で開発したと感じているソフトをお客さまが喜んで使ってくれた（29歳・パッケージソフト開発）
■2　自ら設計した機能が商用環境で動作し、お客さまに喜ばれる時（33歳・汎用システム開発）
■3　自分が得た知識をもとに、顧客からの要求定義から逸脱しない範囲で了承を得てから開発に反映させ、クライアントに喜ばれた時（35歳・ミドルウェア開発）
■4　上司との関係がうまくいっていて、自分に裁量を任せてもらってプロジェクトを遂行できる時（33歳・Webシステム開発）
■5　お客さんに「こういう機能が欲しかった！」と言われた時（28歳・アプリケーション開発）
■6　役員にシステム提案を行い、満場一致で認められた時。周りの人たちは最初、懐疑的だったが最終的にはみんな応援し、サポートしてくれた（38歳・業務システム開発）
■7　お客さまから「○○さんに来てほしい」と指名された時（39歳・組込みソフト開発）
■8　お客さまが自分の技術を評価してくれ、次の案件も受注できた時（37歳・業務システム開発）
■9　途中で他部署に異動になった元上司に、一緒に開発してきた製品の仕上がりをほめられた時（33歳・金融システム開発）
■10　開発しているサービスに、営業から「期待しているよ」とコメントをもらえた時（26歳・ASPサービス開発）
■11　業務効率アップのための開発をして、顧客から「あなたがいてくれたから、ここまで簡単になった」と感謝された時（29歳・業務系システム開発）
■12　プロジェクト内での貢献度をほめられただけでなく、取引のある金融機関の担当者から非常に感謝された時（35歳・金融システム開発）
■13　自分が作成した設計書やテスト結果のエビデンスに対して、お客さまから「見やすくてわかりやすい」との言葉をいただいた時（34歳・業務システム開発）
■14　大学時代の後輩に頼られた時（29歳・ネットワーク構築）
■15　自社開発メンバーの働きが認められ、増員や単価UPのお話をいただいた時（38歳・インフラ構築）

顧客をはじめ多くのユーザー、そして開発メンバーの上司など社内外を問わず、自分の力によって生み出された成果を認められ、褒められた時は誰しも大きなやりがいを感じられるはず。今回最もエンジニアでよかったシーンとして挙げられた意見が多かったのも、周りから感謝されるケースだった。

■26　きれいにコーディングできた時（26歳・アプリ開発）
■27　企画から離れてプログラミングしている時。自分にはそれが合っている（29歳・業務システム開発）
■28　なんだかんだでプログラミングが好きなので、思い通りの実装ができた時。特にWebシステムで多くのユーザーから評判がいいことを聞くと、システム構築の一員として満足できる（33歳・Webシステム開発）
■29　システムがカットオーバーを迎えた時。何とも言えない達成感がある（34歳・業務系システム開発）
■30　ただのデータの集まりから規則性を見つけ出し、効率的な処理方法を確立できた時。また独立した複数のシステム間の連携により、新しい考察を生み出すことができた時（33歳・オープン系システム開発）
■31　これまで敬遠してきたofficeのVBAを、業務を通してガッツリ身につけることができた時（26歳・アプリ開発）
■32　プログラムを組むのはあまり好きではないが、設計工程である程度どうつくっていいかがイメージできるようになった時。その結果、顧客との会話がスムーズにできるようになって楽しい（27歳・医療システム開発）
■33　新しい技術を使用したシステム開発によって、これまで難しいと思っていたことが比較的簡単に実現できた時（30歳・業務システム開発）
■34　お客さまによって微妙にシステム体系が異なり、自己の固定概念を何度も打破しなければ突破できないシステム設計やセキュリティ対策に対して、臨機応変に対応できた時（33歳・Webシステム開発）
■35　毎回違う設計を行う時。飽きっぽい性格なので、この仕事は天職だと思う（35歳・社内システム開発）
■36　CiscoとAVAYA、両方のVoIP運用に関われる時（38歳・通信システム開発）
■37　プログラムオンリーではなく総合力が鍛えられていると感じられる時（25歳・システム開発）
■38　派遣先でレベルの高い人と交流できたり、新しいフレームワークや開発手法に触れたり、大規模なシステム開発に携われる時（33歳・業務系システム開発）
■39　日々進化するセキュリティ系の技術に触れている時（28歳・セキュリティ開発）
■40　数年間運用して1回しか発生しないような、レアパターンのバグを発見した時
■41　アクセス数による高負荷環境を体験する時（33歳・インフラ構築）
■42　以前修正したコード周りの“まわりくどさ”に気づいた時。自分が成長していることを実感できてよかった（29歳・業務系システム開発）
■43　レビューをしてソースがきれいになっていく時（28歳・アプリ開発）
■44　学術論文として成果を残すことができた時（37歳・分散処理システム開発）

前の項目とは違い、こちらはエンジニアならではの喜びを感じられるシーンを集めてみた。
自分のやりたいテーマをとことん追求している瞬間、そしてその努力が報われて画期的な発見や成果に結びついた瞬間、それぞれがエンジニアだからこそ経験できる貴重な時間だ。

■75　ソーシャルゲーム開発のプロデューサーがわがままで、土日までパラメータ調整で拘束された（27歳・Webアプリ開発）
■76　残業が月200時間を超えた時期（35歳・業務系システム開発）
■77　残業や予算とお客さまの要求との板挟み（29歳・汎用機アプリ開発）
■78　残業が多くて家には寝に帰るだけ。週末も働き人間らしい生活ができない（37歳・Webシステム開発）
■79　プロジェクトを複数抱えすぎて寝る暇さえない。このままでよいのか何度も考え込む（26歳・業務系アプリ開発）
■80　バグが多発してお客さまに迷惑をかけてしまったとき（28歳・業務系システム開発）
■81　システムを止めることができないので、深夜に作業が多い（31歳・インフラ構築保守）
■82　会社独自のフレームワークやコーディングスタイル、設定等による不具合で原因調査するときに、やりがいを得られない（38歳・アプリ開発）
■83　障害対応で休日・夜間も電話がかかってくる（33歳・インフラ構築運用）
■84   毎日何かしらの障害が発生して帰りが遅くなる（35歳・ネットワーク設計）
■85  急に「今日中に何とかして下さい」と言われ、すべての予定を流すしかない時が多々ある（36歳・Webシステム開発）
■86　作業を捌ききれず、積み残していく時（29歳・Webアプリ開発）
■87　自分の裁量外のところで長時間労働しても裁量勤務で見返りが何もないこと（33歳・業務アプリ開発）
■88　顧客が見積もり段階で出なかった要件を受注後にあげてくる（32歳・金融系システム開発）
■89　炎上しているプロジェクトに突然放り込まれた時（26歳・LAN構築）
■90　顧客の立場が強すぎて、プロジェクトにかける時間も人もカネも減るばかり。その結果、トラブルが増えてどうしようもない状態（28歳・業務系システム開発）
■91　上司が仕事大好き人間で、平気で土日も出勤する姿を見せられるこちらとしては、休日に休んでいても罪悪感が……（26歳・アプリ開発）
■92　障害サポートのために緊急の仕事が入ったり、残業があっても残業代は出ない（29歳・ネットワーク監視）
■93　プロジェクトリーダーが顧客の要望を無限に受け入れるので、数時間単位で仕様が変わる。オンスケにならないのはプログラムのせいじゃないと早く気付いてほしい（28歳・業務系システム開発）
■94　不正データの復旧作業を手作業で1万件以上やった。1週間ひたすらSQLを流し続けた（28歳・システム開発）

エンジニアと言えば長時間残業、と言われて久しいがいまだにその傾向が根強くあるようだ。勤務時間と待遇のバランスが全く取れていないケースや、顧客や上司からの理不尽な要求に逆らうこともできず、心身ともに疲弊していく様子がリアルに訴えられていた。