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実録 求人魂!知られざるエンジニア採用の舞台裏 Vol.33

ソーシャルコマースアプリで
世界標準を作り上げる!

今年2月、「ReBuy(リバイ)」というソーシャルコマースアプリがリリースされた。今後有望な市場として急成長が見込まれているソーシャルコマースの分野に注力していく企業で、エンジニアがどのような活躍ができるのか?現場の開発エピソードから探ってみたい。

(総研スタッフ/山田モーキン) 作成日:12.05.14

【今回の求人魂】 デジタルエージェンシーとしてソーシャルコマース事業に注力


今回の紹介企業
ビルコム株式会社

2003年に創業したビルコムは、デジタル領域における企業のマーケティングコミュニケーション戦略の策定から、アプリやWebサイトなどのコンテンツ開発、コミュニケーション戦略の策定から分析、改善までワンストップソリューションを展開する企業。

最近では、急速に普及しているスマートフォン向けの広告効果測定サービスを開発・リリースするなど、モバイルやソーシャルメディアといった領域にも積極的に新規事業を展開している同社の強みは、「メディアニュートラル」「PR視点」の2つのポイントに集約される。もともとPR会社として創業した同社は、どのメディアにも所属しないポジションゆえに、顧客のニーズにベストマッチな提案を自由に選択できるのに加え、広告出稿企業と消費者、双方の視点から両者をより効果的に結び付けるノウハウを熟知しているのだ。

その結果、数人だった創業当時から現在、約70名規模にまで順調に拡大。事業領域もPRのみならず、デジタルマーケティング全般をグローバルに展開するまでに成長している。

【求人背景】今年リリースした新しいソーシャルコマースアプリ「ReBuy」のさらなる成長のため、エンジニア採用に注力


ビルコム株式会社
取締役新規事業担当
野崎 耕司氏
ビジネスディベロップメントディビジョン
マネジャー
竹馬 力氏

「これまでの労働集約的なビジネスだけではなく、収益逓増型ビジネスモデルの実現を目指したことが、ReBuy誕生のきっかけでした」と語るのは、ReBuyを生み出した責任者である野崎氏。
ソーシャルコマースアプリであるReBuyは、日本国内でも急速に利用者が増加しているFacebook上に、オンラインショップを開設・運営できるもの。一番の特徴は国内初の口コミ促進機能「いい!」ボタンを組み込んだことで、ソーシャルメディアならではの「友人同士のつながり」の特性を生かして、効率よく顧客の拡大を図れることにある。
「リリース当初、ReBuyによって30店舗が開設されましたが2カ月経過した現在、早くも契約数は140店舗にまで拡大。初年度目標の200件はすでに射程圏内に入るほど、好調なスタートを切ることができました」と野崎氏。

そうした中で現在、7〜8名で構成されているReBuy開発チームの増員を図る予定だ。その上で今、同社で必要としているエンジニアの条件について、ReBuy開発リーダーの竹馬氏は、「1. 対人感受性がある、人間的なコミュニケーションが図れる 2. アプリ・インフラ・事業サービスなど幅広い領域の基礎知識やスキルを身につけている 3. それに加え、自分が得意とする専門分野を有している」という3つのポイントを挙げる。
つまり、すそ野が広く、なおかつ頂点は高くそびえる「富士山型」のエンジニアこそ、これからのReBuy開発に必要なタイプであると竹馬氏は断言している。

【求人魂1】ゼロから立ち上げた開発チームだからこそ、理想の職場環境に築きあげていく

ReBuyの開発が本格的にスタートしたのは昨年6月。当初は外注で、自社内に開発チームがない状況の中に開発リーダーとなる竹馬氏が入社したのは、8月だった。
「はっきり言うと、火を噴いている状況でしたね(笑)。外注に任せていた開発があまりうまく進んでいなかったため、実は入社後すぐ外注先に“逆常駐”することに。2カ月かけてアプリ開発の深いレイヤー部分の実装からテスト・リファクタリング・コーディングまでをチームで一気に進め、ある程度開発の目処がたった時点で自社に戻り、自社の開発メンバーを増やしながら急ピッチで開発作業を進めていきました」と、その当時の苦労についてこのように振り返る竹馬氏。

その経験から竹馬氏は“人間らしい感性を発揮して開発できる環境こそが、ビルコムの根幹”であることに気づくこととなる。
「そもそもReBuy自体、ユーザーの気持ちを動かすサービスを提供するもの。だからこそ、開発側も人間としての感性を発揮して開発に取り組まなければ、決してユーザーの気持ちを動かすことはできないと実感したんです。そのため一人ひとりのエンジニアが目の前の業務に対して意欲的に向き合い、なおかつメンバー同士のコミュニケーションを円滑に進められる環境を少しずつ築いていくことで、ReBuyの開発と同時進行で人間らしい感性を発揮できる開発環境の改善に取り組んでいます」

ReBuyの開発自体はソーシャルコマース市場で覇権を握っていくための、会社の今後の命運を一手に担う最重要プロジェクトであるが故、開発者としても大きなモチベーションを維持しながら作業ができる。だからこそ、竹馬氏はそのモチベーションを今後も長く維持していくために、職場環境の改善にこれまで力を注いできたのだ。


今年リリースされたソーシャルコマースアプリ「ReBuy」のモデル画面

【求人魂2】改善グランプリや10%ルールなどで、自由な環境でクオリティアップ


国内初となる口コミ促進機能「いい!」ボタンの搭載など出展企業・ユーザー双方にとってより楽しい買い物行動と効率的な売上を両立させる試みが広がっている

このように昨年8月に開発チームが正式に発足してから半年後にReBuyのリリースを経て、現在は発足当時と比べて飛躍的に開発環境が整備されてきたという。
「基本的に当社は風通しのいい風土なので、エンジニアといっても商品企画段階でレビューしたり、その上で自分なりのアイデアや考えを提案できる機会は、日常のようにあります。特に今回のReBuyは、ソーシャルコマースアプリ市場自体がまだ黎明期であるため、改善の余地は非常に大きいわけで、実際に開発に取り組んでみて初めて気づく事実や改善点も多いんです。だからこそ、エンジニアにはいつも自由に発想し、提案し、行動に移してもらえるような環境づくりを重視していますね」(竹馬氏)

その上で、ほかにもエンジニアのためのルールや制度がこの短期間でいくつも作られ、実施されている。
「例えば“改善グランプリ”と称して、どんなことでもいいので改善するためのアイデアを自由に提案してもらう制度を定期的に実施しています。優秀者にはインセンティブも用意しています。ほかにも勤務時間の10%は、業務改善のテーマで自由に開発できる制度もすでに運用しています」(野崎氏)

今後もReBuyをより魅力的なサービスに急ピッチでブラッシュアップしていくために、その開発を担うエンジニアの環境の改善も同じスピード感で取り組んでいくと二人は断言する。

【今後の展望】購買するハードルを下げる取り組みを通して、ReBuyをソーシャルコマース市場の世界標準サービスに成長させる


「私たちの仲間になることによって、ReBuyを通じた日本発のグローバルスタンダードサービスを築きましょう」とエンジニア読者に語りかける野崎・竹馬両氏

このように野崎・竹馬両氏を中心に尽力したことで、今年2月に無事リリースしたReBuy。順調に参加企業数を拡大させている半面、今後の課題として両氏が掲げるのが「購買ハードルを下げる」ことにある。

どんなに「いい!」ボタンが押されて多くのユーザーが商品情報を共有しても、コマースビジネスとして成立させるためには、最終的にユーザーに商品を購買してもらわなければならない。しかし現状、まだソーシャルコマースが市場で認知され始めたばかりの段階であり、安心してユーザーがソーシャルコマースを通して商品を購買できるようになるためには、まだまだ購買する心理的ハードルを下げる仕組み作りが欠かせない。

それに加え今後、オープングラフ対応、スマートフォン対応、クラウドを使用したサーバ運用、jQuery Mobile等によるスマートフォン最適化、アジャイル開発による新規サービス立ち上げ、海外への開発拠点の拡大などやるべきテーマは無数にある。
だからこそ、これからReBuyの開発を通して、ソーシャルコマースにおけるグローバルスタンダードサービスを自分の手で開発できる、千載一遇のチャンスがまさに今なのだ。

今回紹介したような開発環境で、ReBuyによって巨大なソーシャルコマース市場に挑もうとしているビルコムでキャリアアップしていくことは、エンジニアにとって何かしらの価値をもたらすのではなかろうか。

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