BPO＆最先端クラウドビジネスで年間100人採用開始

実録　求人魂！知られざるエンジニア採用の舞台裏　Vol.25
BPO＆最先端クラウドビジネスで年間100人採用開始
ここ数年で大きな盛り上がりを見せているクラウドビジネス。今回紹介するのは、優良顧客との強力なパイプを持つBPO事業をベースに、6年前からいち早くクラウドビジネスを展開してきた企業が今年、満を持して初の本格的な経験者採用を展開するケースを紹介したい。（総研スタッフ／山田モーキン）作成日：11.05.30

【今回の求人魂】　創立15年。モノではなく「人の喜び」を提供する信念を貫いてきた企業

今回紹介企業
株式会社ピーエスシー

1996年に設立した株式会社ピーエスシーはインフラ運用保守系のBPO事業をはじめ、Webインテグレーションからソリューションコンサルティング、ITサービス、クラウドコンピューティングまでITサービス全般をワンストップソリューションとして提供している。そして同業他社に先駆けて取り組んでいるのが、クラウドビジネス。まだ今ほど世間に認知されていないころから取り組んできた同社のクラウドビジネスは6年の時を経て、着実に事業の柱として成長してきた。
こうした数々の取り組みにより、設立15年で社員数450名超の規模にまで拡大した。その根底にあるのは、「常にお客さまに喜んでもらうサービスを提供していく」という理念。目に見えないシステムやサービスを、いかにお客さまが満足する形にして提供していくか。その地道な積み重ねが、短期間での成長を可能にしたのだ。

【求人背景】基礎固め＆新規事業投資の15年を経て、これからが飛躍の時。そこで今年、会社初の本格的な経験者採用を展開

株式会社ピーエスシー
代表取締役
鈴木正之氏

設立15年にして今年、初めて本格的な経験者採用を実施するという同社はこれまで、新卒採用も含めた未経験者採用にこだわってきた。その理由として株式会社ピーエスシー代表取締役の鈴木正之氏は「徹底した顧客志向型の人材育成」と語る。
「これまでの15年間で、大きく2つのフェーズに分けられます。最初の10年間は当社の経営理念である『3S For All Customer：お客様 Success（成功）Satisfaction（満足）Smile（笑顔）』を全社員が身を持って実践できるレベルになるまで、マインドを熟成させる期間。そして10年目からは、まだ世間的認知度の低かった『クラウドコンピューティング』という新規事業に先行投資することで、お客さまが抱える課題の根本的な解決を実現するための布石を打ってきたのです。
このように新しい価値観を熟成させたり、未知の事業を開拓していくためには、既存の価値観や常識に縛られた経験者よりも、真っ白な状態の未経験者を採用した方がマッチすることから、これまで未経験採用にこだわってきたのです」

その結果として15年で社員450名を超える規模にまで成長してきたわけだが今年、初の本格的な経験者採用を実施することになったのはなぜか？
「主力事業であるインフラ運用保守サービスを展開するBPO事業が順調に拡大してきたことに加え、クラウドビジネスの3つの柱（IDC・SaaS・ソーシャルメディア）が確立できたことによって、即戦力になれる人材が圧倒的に不足する事態になったことが原因です」
経験者採用に大きく舵を切ったピーエスシー。その具体的な中身について紹介していこう。

【求人魂1】5年間で現在の人員規模を倍にするため、450人採用を展開！

開放的なロビー。ここで打ち合わせや研修なども実施される

今年から経験者採用を本格的に展開するピーエスシーだが、その採用計画を聞くとかなり大胆な内容であることがわかる。それは「今後5年間で、450名規模を採用する」というもの。数字そのものを見れば、大手企業の採用計画でもよくある数値であるが同社の場合、その数字が現在の社員数にほぼ匹敵することに大きなインパクトを持つ。
「その数字の理由を簡潔に説明すれば、今後5年で当社がターゲットとしている市場規模が少なくとも2倍以上、さらにクラウドに特化すれば5倍以上に急拡大するということ。特にクラウドの場合、技術進化のスピードが速いため、顧客から矢継ぎ早に要求されるニーズに対して迅速に対応していかなければなりませんから、今すぐにでも即戦力となるエンジニアが必要なのです」と、今回の大量採用の意図について鈴木氏は説明する。

また鈴木氏が語る即戦力とは、技術力が高いことよりも先ほど触れた同社の理念でもある「人の喜びを提供したい」という徹底した顧客志向に基づいてヒアリングや提案をし、具体的な形として導入できるエンジニアを指す。すなわち、ごく一部のハイスペックエンジニアだけを対象にしているわけではないことも、採用される側にとってチャンスが大きいと言える。

【求人魂2】大規模インフラプロジェクトを任せられる貴重なポジション＆クラウドビジネスで覇権を握るチャンス！

立派なデータセンター。この施設の一部をピーエスシーが利用している

さらに求める人材や採用後のポジションなどを探っていくと、ピーエスシーならではの特徴が見えてくる。それは「貴重なポジション」で活躍できるチャンスが多いにあるということだ。
「特にクラウドの場合、これまでの5年間で事業の種を植えてようやく芽が出てきた段階。まさにこれからはロケット噴射の如く、一気に花を開かせていくタイミングなので、クラウドを活用したアイデアをいくつも持っている方であれば、絶好のタイミングで大きなチャンスを得ることができます。また主力事業であるBPO事業に関しても、医療や環境・福祉といった今後、最もビジネスニーズが盛り上がる分野のプロジェクトを自ら動かしていけるポジションにつくこともできる。これだけのチャンスを得るのは大手を含め、そうはないはずです」（鈴木氏）

BPO事業に関しては長年、大手優良企業のインフラ運用保守サービスを提供してきた実績から、顧客との厚い信頼関係を築いてきた。そのため、数百人規模の大規模インフラプロジェクトのPMやPLなどの重要なポジションを担えるのだ。これは同社のような企業規模において、業界内では非常に貴重な存在とも言える。
またクラウドも未開拓分野であるため、大手企業とのビジネス競争上、大きな差がない。そのため、これから入社するエンジニア個人の活躍次第で一気に覇権を握るチャンスを得ることもできるのだ。

【今後の展望】顧客にとってのナンバーワンの存在となるために、すべての力を出し尽くす！

「業界のナンバーワンではなく、顧客にとってのナンバーワン企業になる」と語る鈴木氏

今後、5年間で450人超の経験者採用を目指すピーエスシーでは、特にBPO事業におけるインフラ・サーバー系プロジェクトのPM/PLクラス＆SEを中心に積極的に採用していく一方、クラウド事業に関してもこれまでのキャリアや志向性がうまくマッチすれば採用していくという。その中で同社が目指す究極の姿が「顧客にとってのナンバーワン企業になる」ということ。
「まだ私たちは全力を出し切っていないんです。例えばBPOに関しては、どれだけお客さまから『ありがとう』という言葉を言ってもらえるか？またクラウドに関しては、急速に細分化していく顧客のニーズに対し、どれだけ完璧に対応できるのか？その大きな課題解決に向けて今必要なのは、全力を出し尽くすことしかないと考えます。そしてこれから入社される方には、その原動力になってほしいというのが私の切なる願いです」（鈴木氏）

すべての力を出し尽くすフィールドやチャンスはすでに用意されている中で、後はそこに限りない魅力を感じ取れる技術者こそ、同社が求めている理想のタイプと言えるだろう。