きゃ: |
こんにちは! 早速質問なのですが、パンカクさんは「慶應藤沢イノベーションビレッジ」というビルに入っていますよね。慶應大学となにか関係があるのでしょうか?
|
柳澤社長: |
それは私から説明しましょう。私はこの近くにキャンパスのある慶應大学総合政策学部卒で、在学中にゼミ仲間とビジネスプランコンテストに応募してひとつ目の会社を立ち上げたのです。その後SNSの会社の立ち上げにかかわったのですが、多くの人に自分たちの作ったサービスを使ってほしいと思い、独立してパンカクを立ち上げました。現在はウェブアプリケーションの受託開発とiPhoneアプリ開発を柱にしています。
|
きゃ: |
学生時代に起業されたなんて、すごいです! それで大学とゆかりの深い土地にあるんですね。
|
柳澤社長: |
このビルは大学と藤沢市と中小機構が共同で作ったものなので、大学関係者だけが使用しているわけではないですよ。ただ私は、湘南藤沢キャンパスの学生は感度が高いので、彼らといっしょに仕事ができたらと思いまして。現在、うちは社員が5人で、あとはアルバイトの彼らが頑張ってくれています。
|
きゃ: |
それが上記の写真のみなさんですね。若々しいパワーが伝わってきます♪
|
柳澤社長: |
こちらの松山も現役の学生なんですよ。彼は、好評を博したiPhoneアプリゲーム「LightBike」を作成した、非常に優秀で力のあるプログラマです!
|
きゃ: |
おおっ、社長からお褒めの言葉が。では松山さん、なぜこちらでお仕事しようと思われたんですか?
|
松山: |
プログラムは趣味で学んでいたので、スキルの生かせるバイトを探していて、1年前にパンカクに出合いました。今は休学中なので、バイトといってもパンカクの仕事に専念しています。 こちらでは、「LightBike」の制作を担当しました。2008年7月11日がiPhone 3Gの発売日だったんですけど、開発は6月には取りかかったので、いろいろ調べるのが大変でしたね。
|
きゃ: |
そうですよね。まだ世界にないアプリを一から開発するのって、お手本がありませんものね。
|
松山: |
そうなんです。アップル社が配布しているSDK(開発キット)を手に入れて、公式ドキュメントを読み込んで、手探りで開発していきました。
|
きゃ: |
「LightBike」は、何人体制くらいで制作されたんですか?
|
松山: |
グラフィック担当が1人、音楽担当が1人、プログラムは僕が1人でやりました。リリースまでは2カ月弱くらいでしたね。
|
きゃ: |
おひとりで全部プログラミングしたなんて、学生さんなのに、すごすぎですよ!
|
松山: |
いやぁ、ゲームの規模もそんなに大きくなかったので……(照)。ゲームを作るのは初めてで、チーム体制の取り方もよくわからなかったし、ひとりで試行錯誤してプログラムを書きまくるほうが効率がよかったというだけです。でもやっぱり、リリースされて、評価されたときには、ものすごくうれしかったです。
|
きゃ: |
その集中力と無理のきくところが、さすが若い学生さんですね。アプリケーションって、リリース日に合わせて作っていくんですか?
|
松山: |
アップル社の審査に通らないこともありますから、リリース日はなかなかコントロールできないんですよ。動きがおかしい部分などに指摘があれば、それに基づいて修正して提出します。
|
きゃ: |
アップル社とのやりとりって英語ですよね? 英語はお得意なんですか?
|
松山: |
そうでもないですよ(笑)。それも大学が近くにあるメリットで、帰国子女が多いので、込みいったやりとりのニュアンスを伝えたいときに確認してもらえます。
現在、アプリケーションの説明文をドイツ語とフランス語とスペイン語でも提供しようと翻訳しているのですが、それも学生に頼めたりするんです。
|
きゃ: |
近くに人材の宝庫があるなんて贅沢な環境ですね。学生さんにとっても在学中からこういう会社で鍛えられるのって、将来的にすごくプラスだと思うし。お互いにいい関係ですよね☆ |
|