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デキるエンジニアとはどういう条件を兼ね備えている人材を指すのだろうか。某調査の「デキるビジネスマンの条件」ランキングによると、与えられた仕事以上をこなしたり、難しい仕事でも素早くこなせたり、仕事がデキることを筆頭に、頭の回転が速い、気配りができる、人望がある、行動力がある、約束を守る、時間を守る、時間の使い方がうまい、先が読める、前向き、臨機応変などが条件として挙げられていた。 これらの条件は、エンジニアにも当てはまることだろう。ITエンジニアであればさらに詳細な条件として、技術力がある、プロジェクトマネジメント能力に長けている、コミュニケーション能力がある、提案能力がある、などが加わるだろう。では周囲から“デキる”と言われるエンジニアたちは、これらの条件をどのようにして、身につけたのだろうか。それを探るべく、Tech総研編集部では今回、彼らが普段持ち歩くものに着目することにした。普段、鞄の中に入れて持ち歩くものの中には、その人なりのワークスタイルや経験則から得られた知恵が反映されていることがあるからだ。彼らはどんなものを持ち歩いているのか、徹底検証する。 |
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また最先端の技術に携わっているため、英語の資料を読むことも多い。それに役立つのがブックダーツ。 「英語の文書で普通のしおりだと、どの行まで読んだか思い出すのに時間がかかる。そこで役立つのがこれ。読んだ行のところをマークしておけるんです。ブロンズ製でおしゃれ感もあるし、かなり重宝するのでお勧めです」と能登さん。同社のオークション&ショッピングサイト「ビッダーズ」でも購入できるという。 最後に能登さんは、これからの夢について次のように語った。 「文化を生み出す携帯サービスを作りたい。10年前からいろいろとビジネスになる技術ネタは考えています。DeNAにはそういう志を共有できる仲間も多いので、この会社でぜひ、実現したいですね」 |
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高橋さんは、同社独自のフレームワーク「ACA.NET」のアドバイザリチームのメンバーでもある。グローバルで構成されているメンバーのほとんどはマネジャークラスで、コミュニケーションはもちろん、英語。鞄の中に入っている電子辞書とiPodは英語力アップのためのツールでもある。 「電子辞書は英英辞典が搭載されているものを購入しました。英語を英語で理解できるので」と高橋さん。iPodのコンテンツには「キクタン」などをラインナップ、通勤時間を有効活用している。 「技術的なスペシャリティを磨くのはもちろん、ビジネスセンスも兼ね備えたい」と語る高橋さんは、英語力以外にも自分に不足していると感じているスキルを磨くことにも余念がない。 「現在はプロジェクトマネジメント能力を磨きたいと考え、研修を受講するなど取り組んでいます。エンジニアを続ける限り、勉強は必須ですからね」(高橋さん) |
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1時間半という比較的長い通勤時間も、技術書を読んだり、iPodで海外で行われた各種技術系カンファレンスを聞いたりして憧れに近づくためのスキルアップタイムとして有効活用。写真ではよくわからないが、重田さんの鞄は実はまちが広く、お弁当も分厚い技術書もすっきりと収まるタイプ。奥さんからのプレゼントだそうだ。「趣味はプログラミング。やりたかったことができている今は、本当に毎日が楽しいんです」(重田さん) 将来は日本だけではなく、世界にも貢献できるプログラマになるのが重田さんの夢だ。「今はまだPerlのソフトウェア・アーカイブ『CPAN』にプログラムを登録することぐらいですが、もっともっとオープンソースに貢献し、世界でも名の通るエンジニアになりたいですね」 |
これまで3人のエンジニアの持ち物とワークスタイルを見てきた。それぞれの仕事環境やワークスタイルによって多少の違いはあるが、いずれのエンジニアも常に自分を磨くために役立つ、仕事を効率化できるツールを持ち歩いているということ。例えばDeNAの能登さんであれば、ブックダーツやサーバ診断プログラムはその一例。読んだところを素早くマークできるブックダーツは、英語の文書を効率的に読むためのツールといえるだろう。サーバ診断プログラムは、会社に寄らずしてすぐにデータセンターのサーバの元に駆けつけるためには欠かせない。 またアバナードの高橋さんが携行している英英辞典付きの電子辞書も、英語力アップには欠かせないツールといえよう。英語で考える脳を養うこともでき、またネイティブで使われる真の英語力が身につくからだ。 シックス・アパートの重田さんが携行している技術書は、技術力と英語力を向上させる基本的なツールである。 もうひとつの共通点は、アナログ的なモノに関心やこだわりをもっていたこと。能登さんは普段の仕事がほとんどデジタルで処理するため、アナログ的なモノにむしろ憧れがあるという。だからこそ筆記具は万年筆にこだわっているのだろう。 高橋さんも必ずメモ帳を持参。ミシン目入りのメモ帳に書き、ピリッと破ることでちょっとした気分転換になるという。重田さんの散歩も、アナログ的な行動の代表例といえるだろう。 最後の共通点は鞄の中も、きちんと整理されていたということ。デキるエンジニアへの第一歩は、鞄の中を整理整頓することから始まるのかもしれない。 |
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