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100万UPエンジニアの生レジュメをカリスマCA細井氏が解説
年収アップに効くレジュメ・面接“ちょいテク”大公開
どうせ転職するならキャリアだけではなく、年収もアップさせたい。今回は、転職で100万円の年収アップを果たしたエンジニア2人が登場。応募企業に実力を正当に評価してもらうべく、彼らは事前にじっくりと策を練っていた。彼らの実例から、年収アップのためのノウハウを学ぼう。
(取材・文/伊藤理子 総研スタッフ/宮みゆき)作成日:07.03.01
年収アップに効くレジュメ・面接“ちょいテク”大公開
Part1 実録「私はこうして年収アップ転職を成功させました」
応募書類の書き方の工夫、面接での自己アピールの工夫次第で、採用担当者の評価はガラリと変わるものだ。転職で年収アップを実現した2人のエンジニアの、応募書類と面接でのアピールを、リクルートエージェントのキャリアアドバイザー細井氏が検証。年収アップにつながる「コツ」が見えてきた。
細井智彦氏 株式会社リクルートエージェント
転職力向上プランニングコンサルタント

細井智彦氏
エンジニアの絶大な支持を集めるカリスマキャリアアドバイザー。エンジニアをはじめとする多くの転職者を見守ってきた経験から生み出した『職務経歴書セミナー』『面接力向上セミナー』はすでに2万人が受講している人気セミナーに。
CASE1:電子マネーサービス会社に転職した、前川紀雄さん(35歳・仮名)の場合
転職前後の変化
転職前 → 転職後
メーカー向け業務アプリケーション開発がメイン。オープン系、Web系システム開発ではプロジェクトリーダーとしての経験を積んだ。 仕事内容 電子マネーサービスのシステム開発。スーパーバイザーとして、部下や協力会社の取りまとめ役を担っている。
残業代を含め約500万円。もし残業がなければ400万円台前半程度。30歳を過ぎてこの年収は厳しい。 年収 約600万円。同年代の人の給与水準や、平均年収を紹介しているサイトなどを見て、プラス100万円が妥当と考え、交渉した。
プロジェクトにより波があったが、平均すれば1日3時間程度の残業。通勤に片道2時間掛かっていたので帰宅は深夜だった。 労働時間 ほとんど残業はなく、19時ぐらいには大体帰れる。通勤時間も片道1時間強になったので、プライベートの時間が増えた。
■ なぜ転職を決意した?
給与水準の低さに不満。35歳が目前に迫り、踏み切った。
 前の会社は、知名度はありましたが、給与・待遇面はイマイチ。学生時代の友人と比べると、仕事量に対して明らかに給与水準が低かったんです。開発内容も、メーカー系の物流関連システムと、同じような内容の開発案件ばかりで、スキルアップが望めない状況でした。35歳が目前に迫ったとき「今がラストチャンスだ」と思い、行動を開始したんです。
■ 転職活動中のエピソード
マネジメント経験が評価され、スカウトのオファーがバンバン届く
 インターネット、紹介会社、スカウトサービスと、あらゆる転職手段を利用しました。プロジェクトリーダー経験を中心にレジュメをまとめたら、予想以上に企業の反応がよく、スカウトのオファーは1日10通ぐらい届きましたね。30代半ばになるとマネジメント経験が評価されるんだと実感しました。最終的には、ソフトハウスやSIerなど4社に応募し、2社に内定。その時点で選考途中だった2社は辞退しました。
■ 今の仕事の満足度
ユーザーの顔が見える喜び。意見を言いやすい環境にも満足
 電子マネーサービスはまだ新しい分野。覚えることは非常に多く、入社して丸1年がたった今も毎日が勉強です。現在のシステム開発は個人向けのサービスなので、街で自社の電子マネーサービスを利用している人を見かけることが多々あり、その都度とてもやりがいを感じますね。会社自体もまだ若く、やりたいことがあれば自ら手を挙げられる自由さがある。この環境を生かし、新しいことにチャレンジしていきたいですね。
年収アップのためのレジュメ作成ポイント

前川さんのレジュメ
▲クリックで拡大

“ちょいテク”1 一つの分野で突出した経験・知識は積極的にアピール
一つの分野で突出した経験・知識を持っているなら、ぜひアピールしましょう。前川さんのように物流業界での経験が豊富であれば、たとえば流通・小売系など、関連するビジネスを手掛ける会社が食指を動かすケースがあります。思わぬ業界で経験が高く買われる可能性もありますよ。

“ちょいテク”2 企業が求めるキャリアをキーワード化する
自己PRで、職歴だけで分からない長所がアピールできています。オフコン、汎用機系だけでなくオープン系、Web系と幅広い環境で開発経験を積んでいることが分かる。彼のように、企業が求めているものは何かを理解し、キーワード化して分かりやすく伝えることが大切です。

“ちょいテク”3 キャリアのステップアップがわかりやすいと評価しやすい
レジュメは見やすさが大切。経歴が表組みできれいにまとめられているので、どんな経験を持っている人なのか一目で分かるのでいいですね。「役割」欄を縦に見ていけば、彼が1メンバーからプロジェクトリーダーへとステップアップしてきた様子が一目で分かり、評価がしやすいです。
年収アップのための面接ポイント
“ちょいテク”1 事前に台本を書いてシミュレーションし、面接に臨んだ
事前に台本を書いてみて自分の経験やスキルを検証し、質問を受けたときにそれをどう証明すればいいのかまで考えて面接に臨みました。また、その内容を第三者に見てもらい、ブラッシュアップしました
細井さん
自身の考えを書いてコトバに出力することはとても大事です。頭の中でシミュレーションするだけだと、本番で突っ込まれたときに臨機応変に対応できませんからね。それをベースに、自身で面接をシミュレーションしてみれば、「ここを突っ込んで聞かれたらどう答えるべきか」と掘り下げて対策を練ることができます。
具体的なエピソードを交えつつ言語化していけば、前職でどんな活躍をしてきたのかが、採用担当者に明確に伝わります。

“ちょいテク”2 年齢に合った専門スキル・キャリアをアピール
技術力や開発経験よりも、30代中堅層に求められるであろうマネジメント能力と、コミュニケーション能力の高さを中心にアピールしました。
細井さん
35歳のエンジニアに求められるのは、プロジェクトリーダーとしてメンバーをまとめつつ、顧客のニーズに最大限応えるプロジェクトを遂行する能力。
前川さんは自身に求められているものを察知し、リーダー経験と共に「社内メンバーのみならず、対顧客とのコミュニケーションも得意」と効果的に伝えられています。前川さんのようにマネジメントサイドではなく、現場志向のエンジニアであれば、エッヂの立った専門スキルを 具体的な名称でアピールすること。35歳ならば「さまざまな仕組みを開発した」だけではアピール不足です。
CASE2:大手システムインテグレータに転職した、畑中英樹さん(30歳・仮名)の場合
転職前後の変化
転職前 → 転職後
主に流通業界に向けたJ2EEアプリケーションの開発が中心。プロジェクトリーダー、ビジネスモデルモデラーの経験もあり 仕事内容 情報会社の会員向けサイトのシステム開発業務。メンバーとして設計段階から参加し、現在は20人のメンバーをまとめるプロジェクトリーダー。
500万円。裁量労働制で出社時間は個人の自由だったので、昼ごろ出社していたこともあり、この給与額は妥当だと思っていた。 年収 約600万円。残業代が出るのでさらに増えそう。前職より少しでも増えればいいと思っていたので、600万円は十分な数字。
裁量労働制を満喫。13時に出社し、20時ぐらいに帰るという生活で、どんどん時間にルーズになっていった。 労働時間 10時に出社し、平均退社時間は23時。以前に比べて労働時間は格段に長くなったが、やりがいのある仕事なので苦にならない。
■ なぜ転職を決意した?
技術追求より、ユーザー視点で仕事がしたい!
 前の会社では常に新しい技術を追求していて、最先端の知識を習得することができました。しかし、みんな最先端の技術を追うことばかりに注力し、使い手サイドの視点がおざなりになっていたんです。もっとユーザーのことを考えて仕事がしたい、同じ考えを持つ仲間と共に働きたいと思い、転職を決意しました。
■ 転職活動中のエピソード
技術力をアピールしすぎて、本来の目的を見失ったことが
 初めは「転職活動では自分の強みを伝えるべきだ」と思い込んでいて、今まで習得した技術を中心にアピールしていました。その結果、技術力を評価する会社からいくつか声が掛かり、内定までもらってしまった。その瞬間、はたと「これじゃ何も変わらないじゃないか」と気づいた。「ユーザーサイドの視点に立ちたい」という本来の目的に戻るべく、いちから転職活動をやり直しました。
■ 今の仕事の満足度
ユーザーのためを第一に考えられる楽しさ、やりがいを実感
 現在、20人規模のプロジェクトを率いていますが、自社のことよりも顧客視点で考えることが多いですね。社内ミーティングで設計や運用について話していても、論点はいつも「ユーザーのためになるのかどうか」。以前の職場では、「設計上の美しさ」を追求する人ばかりでしたからね(笑)。今の職場はまさに僕の希望どおり。大満足です。
年収アップのためのレジュメ作成ポイント

前川さんのレジュメ
▲クリックで拡大

“ちょいテク”1職歴を要約し、結論から伝える英文レジュメスタイル
開発経歴を伝える前に、職歴を要約し、リード文のように配置しているので、彼の経験、スキルが理解しやすいですね。このような英文レジュメ的なスタイルは、 最近エンジニアにもお勧めの書き方。開発経歴の説明をだらだら書き連ねる前に、結論から伝えれば、選考担当者の目を引くことができます。

“ちょいテク”2 企業に「会ってみたい」と思わせる注目キーワードを使う
現状で、オブジェクト志向系のエンジニア人気が高いという事実を認識したうえで、「ビジネスモデラー」、「J2EE」など、注目のキーワードを散りばめている。自分の強みの見せ方がうまいですね。大部分の採用担当者は、ここに惹かれたはず。レジュメは、「この人に会ってみたい」と思わせることが何より大切なんです。

“ちょいテク”3 具体的なエピソードを交えながら自己PRする
具体的なエピソードを交えつつ自己PRしている点を評価します。ただ「システム屋として目指したい方向性」を示すだけでなく、「実際、私の尊敬する人々もバランスのよい人間が多い」という一文を入れることで、読み手は「この尊敬する人ってどんな人だろう。もっと詳細を知りたい」となる。臨場感あるエピソードが、面接へとつながるんです。
年収アップのための面接ポイント
“ちょいテク”1 突っ込まれるキーワードをわざとレジュメに散りばめる
職務経歴書に、面接で質問されるであろうキーワードを盛り込んだので、それをベースに、持っている技術力や、開発スタンスに対する思いを、的確に伝えることができました。
細井さん
彼のように、突っ込まれるキーワードをわざとレジュメに散りばめておくのは一つのテクニック。
そのうえで、どのように突っ込まれても対応できるように、事前準備を万全にしておくことです。
「こういう面で苦労した、だからこう工夫した」など、
具体的なエピソードを交えられれば尚いいですね。

“ちょいテク”2 入社後のプレッシャーを考慮した年収を提示
年収の希望額を聞かれたら、現在の給与を上回ればいいと答えました。あまり高い額を吹っかけたら印象が悪いだろうし、うっかり高水準で決まってしまったら入社後のプレッシャーも大きいから。
畑中さん
細井さん
畑中さんの言うように、高い額を主張しすぎると、たとえそれが叶えられても入社後に苦労します。
「あれだけの額を呑んだのだから、すぐ活躍してくれないと困る」と、入社早々プレッシャーを受けることになります。それよりも、評価制度システムの内容など、将来的に給与が上がっていく余地がどれだけあるかを確認した方が賢いと思います。
Part2 年代別:年収アップにつながるレジュメ・面接のコツ
経験の浅い若手エンジニアと、場数を踏んだベテランエンジニアでは、評価のポイントも大きく異なる。年代別に、年収アップにつながるアピールポイントを整理してみよう。
20代
スキルと意欲を十分にアピールして、「高く買われる」人になろう
20代エンジニアの場合、まずは基本的な技術力は身に付けていることを伝えたうえで、採用担当者の目を引きそうな、プラスアルファのスキルをアピールしよう。
「企業の評価が高いのは、顧客が1を言えば10を判断できる力。顧客ニーズを可視化して、仕組みに起こすことができる力です。言葉では伝えづらいスキルかもしれませんが、『顧客から仕様書を受け取ったら、一度自分なりの言葉に置き換えて、この認識で正しいかどうか再度確認するようにした』とか、『発注側に立って常に物事を考える力が身についた』など具体例でアピールするといいでしょう」(細井氏)
まだ年次が浅く、スキルに自身がない人は、「常に○○を意識して働き、努力を続けてきた」という、努力の過程をエピソードとして伝え、ポテンシャルをアピールするといい。
30代
マネジメント経験か、高い専門知識か。若手にはない経験をアピールしよう
「幅広い技術を身に付けた」「いろいろな仕組みの開発を経験した」などは20代のアピール方法。若手にもできることを自信満々にアピールしても逆効果だ。30代が当然持っているスキルを、より具体的に伝えることで、評価は大きく変わる。
「30代になれば、『マネジメント能力があるか』もしくは『技術力に秀でているか』のどちらかが必要。マネジメント経験であれば、部下をまとめる上で苦労したこと、自分なりに工夫したことなどがエピソードとして交えられると、その人の活躍イメージがリアルに伝わります」(細井氏)
また、前出の前川さんのように、特定業界に長く携わり、業界知識を習得している人は、関連業界においても高く評価される可能性があるので覚えておきたい。
細井氏伝授!給与交渉のコツ
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宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ 宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ
今回取材した2人のエンジニアのレジュメは、カリスマキャリアアドバイザーの細井さんも絶賛していました。2人とも自身のスキル・キャリアの売りどころ、転職先でチャレンジしたい仕事のイメージが明確だったからこそ、応募先企業に認められたのだと思います。エンジニアの売り手市場の今こそ年収アップのチャンス!転職を考えている人は興味のある企業にあなたのキャリアでチャレンジしてみては?

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