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職場での評価に対するアンケートの結果から、特に注目したいのが、自己アピールに対するエンジニアの消極的なところか。いったい何が原因なのか、データの中身を見てみよう。 |
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自己PRすべき直接の相手は日ごろ接している直属の上司になる。上司にもいくつかのパターンがあり、それぞれ対応も違う。ここでは成功例から導き出される具体的な対策をみていきたいと思う。 |
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ここで、エンジニアの大先輩でもあり人事業務の経験もある識者に登場願うことにしよう。さまざまな視点を経験して導き出された自己PR術の話を伺うと、意外な回答が返ってきた。さっそくインタビューを見ていただきたい。 |
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評価というものは、直属上司に限らず上位上司に対しても正確には伝わりにくいものです。したがって、自分自身がタイミングよく適切な情報提供をなければなりません。アンケートを拝見すると、上司を「気難しいタイプ」、「親方タイプ」、「気弱なタイプ」などに分類していますが、タイプによって自分の評価が変わると考えるのはやめたほうがいいでしょう。上司は、単なる採点者ではなくその部署の責任者ですから、自分の部署の業績目標を達成させる義務を負っていて、その目標を部下と共に実現するわけですから、部下に期待すべき内容はおおむね把握しているはずです。したがって、部下であるあなたは自分の任務以上の成果を出すことが評価の第一条件で、それを上司が把握できるようにうまく状況を伝えることが第二条件だということです。つまり、上司に状況を分かってもらうための積極的な行動が評価に繋がるわけです。基本的に企業としても部門の長と認めた人ですから無能なわけではないはずです。もし評価が悪いと感じるのであれば、あなたの貢献度が低いか報告方法が悪いかかのどちらかでしょう。 仮に、不適切な上司の配下にいるとしても上司をもカバーするような広い視点で見てみるとよいかと思います。例えば自分が抱えている業務だけでなく、担当しているプロジェクトが自分の会社にとってどんな位置にあり、クライアントはどのようなものを欲しがっているのか、なんて部分まで見るようにすると、どんな成果をだせばよいのかがわかってくると思います。その結果、必要ならプロジェクトを総括している管理職や他部門のメンバーや客先との交流が必要な場合もあるでしょう。将来を考えて、会社の内外での人脈の構築は、自分にとってプラスになる確率は高くなるはずです。 |
冒頭でもお話しましたが、日本では評価がそのまま給与に直結するわけでは ないので、もし評価に直結した給与を求めるのであれば、外資系の企業への転職や、独立の道を選んだ方がよいのではないかと思います。 皆さんにぜひお伝えしたいのは、日々の業務の評価に気を奪われるのではなく、もっと長期的な視点で、将来自分がどんなことをしたいのかを意識してほしいということです。将来やりたい、あるいはなりたい目標が明確になっていれば、現在の業務がどのように役立つのか、ほかにどんな経験が必要なのかなど、これから取り組むべき仕事や経験が見えてきて、行動がより具体的なものに変わってくるでしょう。例えば、トラブルに陥ったプロジェクトの火消し役など、誰もが嫌がる仕事ですが、進んで買って出るのもいいかもしれません。自分の経験にプラスになると思った仕事は、積極的に取り組む努力が必要でしょう。 最後に、「評価」は本質的に他人の満足度のことですから、そんなものを気にして他人のために仕事をするより、自分の満足のために楽しく仕事をしたほうがいいのではないでしょうか。それが自分の力になっていき、結果的に良い評価に繋がるものだと思います。 |
では最後に、アンケート結果から導き出された直属の上司像を、ケースバイケースで弓場秀樹氏にアドバイスしていただいたので紹介しておこう。これを参考に実際の仕事場に応用することを忘れずにいてほしい。 |
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