渋谷女子高生が新解釈☆SQLはそんなクイズ楽勝の略!!

エンジニアにとって、もはや想定の範囲外ともいえる女子高生突撃インタビュー企画第二弾。彼女たちの奇想天外な回答をどこまで読み解くことができるのか？　女子高生の思考回路に、第一線で活躍するエンジニアが挑んだ。第一回目は、ソフトウェア・ＩＴ用語編。

（取材・文／周防美佳　総研スタッフ／タニー只野＆山田モーキン）作成日：06.02.15

	OracleやSQLなどの単語はエンジニアにとって使い慣れたものであり、むしろ常識。しかし、その常識も女子高生の前ではまったく意味をもたない。そのことは、前回の記事を読んでいただいた方には既知の事実だと思われる。そこで今回はエンジニアに、女子高生の“ユニーク”回答を元に出題された単語を逆推理してもらった。女子高生VSエンジニアのどちらに軍配が上がるのか？　いまだかつて見たことのない戦いの火ぶたが、今、切って落とされる。

今回も前回同様、渋谷を街行く女子高生に対して次々と、突撃質問を敢行。そしてこれも前回同様、次から次へと奇抜な回答が続出する事態に……。
早速、まずはそのときの模様をダイジェストでご覧いただきたい。

―――	（汎用系）これは何て読むでしょう？
まり	「読めなーい！　何だと思う？」
ゆか	「えー!?　ぼん？」
まり	「じゃあ、ぼんようけい！」

―――	意味はなんだと思う？
まり	「ぼんは、平凡のぼんだからぁ……」
ゆか	「わかった！お茶を入れさせられたりする係りの人！　OLみたいな！」
まり	「あ！これ、ぼんようけいじゃなくて、ぼんようがかりって読むんじゃない!?」

―――	じゃあ、SQLは何の略だと思いますか？
ゆか	「Qって何!?　Qって！」
まり	「そんな……クイズ……楽勝！」
ゆか	「おー！できてる！」

―――	では次の問題です。Oracleの意味は何でしょう？
まり	「これ、何て読むの？」
ゆか	「んー、オレコゥって感じ!?」

―――	想像で答えてみてください。
ゆか	「うーん、じゃあ……俺こう！っていう自分の道をもっている人のこと！」
まり	「確実に、音だけで判断してるよね（笑）」

―――	じゃあ、Oracleの人ってどんな感じ？
ゆか	「尊敬する！」
まり	「マジ!?」
ゆか	「だって、かっこいいじゃん！」

―――	相当、ゴーイング・マイ・ウェイだよね。
ゆか	「それが、かっこいいんです！」
まり	「ビミョー！」

―――	FTPの意味はわかりますか？
りえ	「これって、美容院のカードに書いてありますよね？」

―――	へ？
りえ	「絶対、美容院のカードに書いてあるって！見たことあるもん！」
かな	「マジで!?」
りえ	「（ごそごそと財布の中からカードを出す）」

―――	どうですか？
りえ	「あ、違った！カットとカラーとパーマでCCPだった」
かな	「あってるのPだけだし（笑）」
りえ	「もー、うるさいよー（笑）。だから、これ全部美容院の用語だと思ったの！」

―――	本当に書いてあったらどうしようと思って焦りました。では、COBOLを頭文字に使って文章を作ってください。
かな	「じゃあ……カリスマ的な王子がボイトレをしてラブラブになっちゃった☆」
りえ	「普通にすごいね（笑）。私、全然思い浮かばないんだけど！」

―――	では最後に、C＋＋はなんでしょう？
かな	「まず、読み方がわからない」
りえ	「あれっぽくない？　ほら、レポートとかの……」
かな	「あー、評価!?」

―――	いいのか悪いのかわからないですよね。もし、評価がこれだったら？
かな	「ありえない！」
りえ	「でも、いるよね！こういう評価つけてくる先生」
かな	「さすがに、これはいないっしょ!?」
りえ	「もうやだ！　英語は私に聞かないで（笑）！」

	今回の街頭インタビューで飛び出した数々のユニーク回答を今度は現役エンジニアに出題。今回ご協力いただいたのは、システム開発ベンチャー企業、（株）プリューデンスの若手社員である、原田さん（SE）、門倉さん（Webディレクター）、掛川さん（プログラマ）のお三方。これから出題される“ユニーク用語”の本来の意味は、皆さんが普段の業務で使用しているものばかり。早速、頭脳をフル回転させて必死に正解を推理する様子を、ダイジェストでご覧いただきたい。		「昔を思い出して難問にチャレンジします！」

門倉	「え？これどういうこと？」
掛川	「ストーカー、ストーカー、ストーカー……そんな単語あった？」
門倉	「まったく思いつかない」
原田	「除けっていうのは何なのかな？」

―――	漢字ではなく、ひらがなで考えてみてください。
原田	「よけ？」

―――	それが、単語の中に入っています。それぞれを伸ばして発音してみると？
門倉	「よーけー、よーけー。もっとわからなくなってきた」
掛川	「本当にこれ、専門用語!?」

―――	はい。ちなみに、ストーカーは漢字一文字です。あっているかはわかりませんが……。
原田	「ストーカーって漢字にできるの!?」
掛川	「考えれば考えるほど、わからなくなっていく！」

―――	ストーカーは一文字で、よーけーがつく。これが最大のヒントです。
門倉	「うーん、ここまでくるとお手上げです！」

	ちなみに正解は、「汎用系」

いきなり意味不明……「なぜストーカーなのか？」と頭を悩ませる3人

「ストーカー」という単語が頭から離れず、漢字が思い浮かばない

掛川	「略っていうことは、頭文字つなげればいいんじゃないの？」
門倉	「なんちゃって☆って何なんだろう（笑）」
原田	「ライオンってLだよね。SORALIS？」

―――	違います。ちなみに、女子高生がスペルを完璧に覚えているとは限りません。
門倉	「じゃあ、Rってことか」
掛川	「T、R……わからないなあ」

―――	「なんちゃって」がついているのが、ポイントです。なぜ、「なんちゃって」とおどける必要があるのか。それが問題なんです。
原田	「おどけるってO？」
掛川	「違うよ、『なんちゃって』なんだからNだって！」
門倉	「そもそも、助けてはTなの？」
原田	「T、R、N」

―――	かなり近づいてきました！
門倉	「もう、単語が思い浮かばないよー！」

	ちなみに正解は、「TRON」

「だんだんわかってきたような……」
「いや、ぜんぜんわかんないんだけど」

すでに頭文字をアルファベットに置き換えるのも疑わしくなってきた様子

門倉	「すっぱいって単語は、普通にS？」
掛川	「きっとそれくらい単純だと思う（笑）」
門倉	「じゃあ、キューリはKとか？」
原田	「もしかしたら、Qなのかも」
門倉	「S、K？　S、Q？」
掛川	「ライクってLだよね」
原田	「いや、Rっていうのもありうる」

―――	大分、慣れてきましたね。かなり近づいていますよ！
門倉	「えっとー……」
掛川	「あ、わかった！　SQL！」

―――	正解です。
原田	「あー！　SQLかー！」
門倉	「まさかそれがこれになるなんてね（笑）」
原田	「すごい想像力だよ」
掛川	「難しいけど、だんだんわかってきた！」
門倉	「じゃあ、今度SQLとか使ってみる!?」
掛川	「普通の会話の中で、すっぱいキューリとか出てこないでしょ（笑）」

コツをつかむと答えるスピードがどんどん速くなり、笑顔が増えていく



		女子高生の珍回答に、相当苦しめられていたエンジニア勢。しかしコツを得るのも早く、一度女子高生の思考回路を理解してしまえば正解を出すまでさほど時間はかからなかった。頭文字を読み解き、記号を論理的に推理する能力はさすが。自分の頭が固くなってしまったことを痛感しながらも、最後は「いつまでもこの発想力を忘れないで」と笑顔で女子高生にエールを送ってくれた。

	皆さんは、女子高生のセンスを理解できますか？　この機会に、自分の想像力・推理力を試してみませんか？　制限時間は、ひとつにつき最高5分でノーヒント。これがわかれば、女子高生に負けない、自由な発想力の持ち主です！

次回（2/22）は、さらなる難問奇問、ハードウェア・半導体関連の専門用語をピックアップ。お楽しみに！

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タニー只野(総研スタッフ)からのメッセージ

女子高生に話を聞くため渋谷をウロウロしたのですが、いわゆる「コギャル」といわれる派手な女子高生はほとんど見かけませんでした。冬は冬眠しているのかな？　質問にはぶっ飛んだ回答の連続でしたが、寒い中きちんと（？）答えてくれたり、インタビューを終えると「お疲れさまで～す」と逆にねぎらってくれたり、想像以上に優しい子ばかりなのでした。次回はハードウェア・半導体用語編をお届けします！