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企業にスカウトされるレジュメ作成術3 【職務経歴編】
自分のキャリアを匿名で公開し、企業からのメールを待つリクナビNEXTスカウト。登録レジュメの中で、企業の関心が高いのはやはり職務経歴。第3回は、企業視点から効果的な職務経歴欄の書き方を紹介する。
(取材・文/広重隆樹 総研スタッフ/宮みゆき) 作成日:04.10.20
企業視点で大解剖! 企業に検索される、読まれる職務経歴とは
 登録レジュメを読む人はだれか。もちろん企業の人事担当者である。人事はどんな関心から、どこにポイントを置いてレジュメを検索し、読んでいるのだろうか。自分が人事になったつもりで、読みやすく、わかりやすく、伝わりやすいレジュメ作成を心がけたい。
経歴にメリハリをつけて、やりたいことを明確に
 職務経歴欄で最も重要なのは、自分自身がどんなスキル、専門知識をもっていて、どこを評価してほしいかという点を明確にすること。例えば最初は営業職、その次はシステム開発、さらにその次は営業に戻り、再び今度はシステムエンジニアになった、というような職歴の場合、そのまま列挙するのでは、その人が、営業をしたいのかSEをやりたいのか、企業としてもキャリアの絞り込みができなくなります。今後もSEでいきたいのなら、営業職のキャリアはあえて簡素にして、SEとしての開発経験の部分を詳しく記すようにすれば、キャリアの方向性がより明確になるはずだ。
だらだらと列挙するのではなく、簡潔にまとめ、強調する工夫
 できるだけ詳しく自分の仕事を伝えたいと、経験したプロジェクトを細かくだらだらと列挙する人がいるが、あまり冗長だと読まれない可能性もある。むしろ「主な職務内容」としてプロジェクトごとに3〜5行程度にまとめるという書き方のほうがすっきりしており、そのほうが、読みやすいという人事担当者も多い。ただ、その場合も、検索にひっかかるようなテクニカルターム――例えば、使用していた言語、マシン、アプリケーション、開発対象の一般的な製品名などはきちんと盛り込むべきである。

 プロジェクトの中での自分の位置を明確にするのも、職務経歴書では大切なポイントになる。何人ぐらいの規模のプロジェクトで、自分はリーダー的立場だったのか、それとも一メンバーとして働いていたのかなど。マネジメント経験を重視する企業では、こうした部分を子細に読むことが多い。

「主な職務内容」を簡潔に記した後に、特筆したいことを、「システム概要」「詳細」とか「セールスポイント」などのような見出しを立てて詳しく書いていくという方法も参考にしたい(例1)。また、仕事上の取引先などを項目別にまとめるという手もある。「有力企業向けに技術やサービスを提供していたならば、その仕事の品質は確かだ」と判断する企業も少なくないのだ。
※主な職務経歴欄 記入例1

仕事のブランクがある場合はどうするか
 経歴の中には、仕事をしていない時期、つまりブランクが含まれる場合もある。仕事のブランクがあることは企業にとっては気になるところ。どんな理由でブランクになっているのかがわからないと不安に感じられるからだ。この間、海外に自費で短期留学していた、あるいは病気をしていたというような場合は、その旨をきちんと記すことが必要だ。「充電期間」というような言葉もあるが、そうした曖昧な表現よりも、活動なり勉強していた具体的な内容を記せば、仕事への意欲が継続していたと評価されることになる。
「新しいことをより詳しく」が原則
 職務経歴にメリハリをつけることで、読み手の注意や関心を持続させるというのも、一つのテクニックだ。  例えば8年間の在職期間があるとすれば、最初の4年間はごく簡単にまとめ、後半の4年間を詳しく記すようにすれば、人事担当者はよりその内容に引き込まれるはずだ。例えば、人事が知りたいのは8年前の新入社員時代の研修の内容ではなく、最近の仕事の内容なのである。

 同様の理由で、複数の会社での職務経験がある場合には、より最近の会社から先に記入していったほうがよい。古い順に書いたほうが自分のキャリアの発展が表現できると考える人もいるだろうが、その場合でも、古いものより新しいものをより詳しくという原則は重要だ。

 当然のことながら、在職者にとっての職務経歴書は、一度書けばそれで終わりというものではなく、たえず更新を続ける必要のある、現在進行形のドキュメントである。
 また、新たに身につけたキャリアをレジュメに更新登録することもオファーを多く受け取る秘訣の一つだ。 「企業は新しいレジュメを優先して検索しているようです。一度登録したきり自分のレジュメを全くメンテナンスしない登録者もいますが、これはもったいない。オファーがこないのは、キャリアの表現の仕方がまずかったのではないかという観点で、たえず自分の職務経歴欄を見直し、書き直すことが大切」と島内氏も語っている。
ワンポイントチェック! 業種、従業員数、雇用形態、年収欄は何のため?
 勤務先を記すところで、業種、従業員数、雇用形態、年収などを書き込む欄がある。この情報はどういう観点からどの程度参考にされているのだろうか。
ポイント1
ポイント2
ポイント3 ポイント4
レジュメ大解剖編 / 経験職務チェック編 / 自己PR編 / 資格PR編
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[] 宮みゆき(総研スタッフ)からメッセージ []
宮みゆき(総研スタッフ)からのメッセージ
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職務経歴を詳しく書きすぎて、かなり長くなってしまう方がときどきいらっしゃるそうです。さまざまな経験を積んでいると評価されるかと思いきや、人事担当者や、人材コンサルタントから見ると、逆に自信のなさに見えるそうです。いずれにしても、簡潔で明確に書く方がスカウトされる可能性が高いのは間違いないようです。
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