頓宮:
本日は、【Point1】弊社のグローバルソフトウェアグループ(GSG)の組み込みソフトエンジニアとして、2次面接をさせていただきます。
最初に大島さんにご経歴をお話いただき、こちらのほうからは仕事内容を説明します。そのあと質疑応答という形で進めます。それでは早速ですが、経歴紹介をお願いします。 |
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大島:
私は組み込みソフトエンジニアとして、今までに2つの会社を経験しています。1社目はネットワークのインフラに特化するソフト開発請負会社です。そこでは最初、通信伝送装置向けのソフト開発に、プログラマとして携わりました。開発環境はUNIX。言語はC。OSはmtosとpsosでした。
次に、iモードのパケット交換機用のソフトを担当しました。開発環境はUNIX。言語はCとPerl。ツールはGDB、ファイルソース管理にCVSを使いました。開発を担当した機能は移動機との通信をやりとりするメインの部分です。回線が込み合ったときの制御部分も担当しました。役割はサブリーダーです。 |
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頓宮:
後者の開発プロジェクトの際、仕様設計はだれが行ったのですか? |
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大島:
主に私と同僚の2人です。 |
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頓宮:
【Point2】その仕様設計は、お客さまからもらった仕様を詳細な形にするのか。それとも、自社でゼロから作るのか。どちらですか? |
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大島:
お客さまのアバウトな仕様要求に従う形です。こちらが出した提案に、新たな予算が付く場合もありました。 |
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2社目ではプロジェクトの全フェーズを担当 |
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頓宮:
現在お勤めの2社目の会社での、職務経歴を説明してください。 |
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大島:
現在の勤務先はデジタル情報家電用のミドルウェアやアプリケーション、開発ツールなどを扱うベンチャー企業です。
最初の業務は、デジタルBSチューナーにハードディスクレコーダーが付いた×××社の製品に組み込む、電子メールソフトの開発でした。担当した機能はメールサーバのインターフェースとGUI。フェーズは途中からの参加だったため、コーディングとテストです。 |
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頓宮:
【Point3】テストはどんな形でしたか? |
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大島:
単体テストです。それ以後のテストは社内のQAチーム、もしくはお客さまのところのテストチームが行うことになっていました。 |
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頓宮:
わかりました。その次のプロジェクトについて説明してください。 |
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大島:
次に担当したのはデジタル家電向けの汎用メールソフト開発で、仕様検討からコーディング、単体テストまで行いました。 |
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頓宮:
3人という少人数での開発だったようですが、社内での新規開発だったのですか? |
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大島:
いえ、お客さまとの共同開発でした。個別製品向けに開発した前回のベースがあったので、少ない人数でも可能でした。 |
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頓宮:
【Point4】この仕事でいちばん興味をもてたのはどこですか? |
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大島:
メールサーバのインターフェースに、最も面白さを感じました。プロトコルのやりとりやデータのフォーマットなどを掘り下げて知ることができ、とても興味深かったです。 |
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頓宮:
逆に難しかった点は? |
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大島:
参考になる資料があまりなかったことです。現実的な業務の中では、RFCの規約と食い違っているケースもありました。しかし解決するための資料が少なかったので、ときにはRFCに従わず某社の有名なメーラーに合わせたり、別のメーラーに合わせたりと、試行錯誤が必要でした。
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ポイントとなるハードウェア設計知識はない |
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頓宮:
今年の春から担当しているプロジェクトについて話してもらえますか? |
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大島:
はい。大手メーカーのデジタルBSチューナーへ、MHPスタックをポーティングするプロジェクトに加わっています。担当している機能はHAL、GUI、MPEG2ストリーム解析で、フェーズはコーディングとテストとデバッグです。 |
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頓宮:
HALを担当したということですが、ハードウェアの設計は別チームですか? |
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大島:
いえ、ハードウェアは市販のハードウェア評価ボードを使用しています。チームではソフト技術者だけが集まって開発しています。 |
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頓宮:
ということは、【Point5】ハードウェア設計の知識は特にもってはいない? |
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大島:
はい、残念ながら。 |