最初の仕事は、ごく普通の営業事務。
「地元から出たくて会社を選びました。最初は特に決まった役割もなく、ほかの社員の補助をしていました」
しばらくして、転機が訪れる。経理を担当することになったのだ。
「数字を見続ける仕事は私には向かない。もっと人と触れ合える仕事がしたいと気付いたんです」

転職を決意するも、あいにく会社の寮住まい。まずは資金を貯めるべく、夜は居酒屋でアルバイトを開始。それが、現職のかもんフードサービスの店舗だった。

10カ月間、昼夜掛け持ちで仕事をし、寮を出て念願の一人暮らしをスタート。それと同時に会社を退社した。
「人と触れ合える仕事…とはいえ、具体的にどんな仕事がやりたいのかわかりませんでした。居酒屋のアルバイトは続けながら、学校に通ったり、パチスロ店で働いたりと、いろいろなことを経験しました」と情野さん。

そんな折、リクナビＮＥＸＴで「かもんフードサービス」が求人情報を掲載しているのを発見。
「正社員を募集していることは知っていましたが、募集内容や会社の目指す方向性などを知り、改めて『しっかりした会社なんだな』と思いました」

来店客との距離が近く、さまざまな人とコミュニケーションが取れる居酒屋の仕事は、自分の性に合っていると感じていた。いいタイミングだと感じ、正社員として入社することに。
「正社員になっても、いつもお客様にとって居心地のいい店にしようと思う気持ちは変わりません」という情野さん。その笑顔からは、本当に仕事を楽しんでいるのが伝わってきた。