叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「どこを目指せばいいのかわからないんです…」

現状は仕事も面白く、頑張ってそれなりに評価もされています。だけど、なんと言うか、自分にとっての目標が見当たらないのです。同期が出世したいと燃えているのを見ると、違和感を覚えるのですが、かといって専門的な仕事を極めたいわけでもなく…この先の自分が想像できず、悶々としています。(金融・35歳)

今、悩む ちゃんと大人になるために
今週の叱り役

作家
唯川恵

information
『100万回の言い訳』
(新潮社)

結婚7年、マンションの火事が原因でしばらく別居することとなった夫婦。離れてみて、別の人に恋をして、夫婦の意味を再び問う結婚小説。『小説新潮』連載を単行本化
1955年、石川県金沢市生まれ。金沢女子短期大学卒業後、銀行勤務などを経て、84年、『海色の午後』でコバルト・ノベル大賞受賞。02年、『肩ごしの恋人』(マガジンハウス)で、第126回直木賞受賞。女性心理を巧みに描いて絶大な支持を集め、恋愛から、ホラー、サスペンス小説など、幅広いジャンルで活躍中。

このままでは10年後も同じことで悩む

贅沢な悩みですよね。会社が倒産でもして、職を失ったらどうするつもりなの? そういうことも、一度考えてみてはどうかしら。

恐らくあなたは、今まで環境のいい職場にいて、きちんと自分自身と向き合って考えることを後回しにしてきたのでしょう。たとえ目標は見つからなくても、多くの人は20代で「これでいいのか」という思いと闘ってきているものだと思うんです。あなたはそれをしてこなかった。だから、そのツケが回ってきてるんですよ。

今のうちにしっかり悩んで、自分の中で解決しておかないと、10年後にも同じ事で悩んでると思うわ。ぜひ、悶々とし、じたばたしてください。

たとえば、足が速くて陸上を勧められたのに、「絵が好きだから」と、あまり上手ではない絵の道を選んだ人がいたとする。でも、その人は自分の好きなものを見つけた充実感がありますよね。その人が、周囲に勧められたからと短距離を続けていると、「なんだか満たされない」ということになってしまう。

あなたもそんなふうに、学校を卒業して就職して、という大人になっていく過程で、自分の好きなことが紛れ、見つけそびれてしまったのでしょう。誰もが持ってる人間としての欲求を、どこに向けていいか探しあぐねている。

仕事の枠から離れて外の刺激を受けてみる

欲求の向け先を探すのに、10代20代の若い人には、外からの刺激を閉ざして自分の中から選べって言うんだけど、あなたには「とにかく何かをしろ」って言いたい。

じっと待っていても突然でてくるものじゃないから、自分から何かに手を出して、どんどん刺激を受けていかないと見つからないわよ。 あなたは今まで仕事しかしてこなかったのでしょう。仕事ができるようだから、本当は今の仕事で楽しめて、うまくいくことが理想だと思う。だけど、やりがいとか生き甲斐が、そう簡単に仕事とぴったりくるものではないのも事実。私だって、小説を書くことと、小説家になることは違うなって思いますもん。でも、好きという下地があるから長期的に計画できるのよ。

出世か専門職かなんて狭い枠を一度抜け出して、「自分の人生どうなんだ」という青臭いところから、もう一度考え直してみて。人間なんだから、どこかで楽しんでいないと。あなたが伸び伸びと打ち込めることを見つけましょうよ。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
鈴木慶子

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