叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「悪口に付き合うべき…?」

嫌われ者のワンマン社長がいます。同僚たちは、「小言が多い」「何にでも口を出す」「社長の気まぐれは絶対だ」なんて陰口を叩き、同意を求めてくるのですが、自分は、社長はデキル人だと思っていて、特に悪い印象を持っていません。「社長の手下なのか?」なんてバカバカしい追求を怠らない同僚たちとでも、円滑に仕事を進めるためには、自分も社長の悪口のひとつでも言ってやるのが大人の態度なんでしょうか。(経理・25歳)

悪口は大人げない! PositiveなCommunicationをとろう!
今週の叱り役

タレント
セイン・カミュ

1970年、ニューヨーク生まれ。幼少の頃から親の仕事で世界各国を回り、数カ国語の言葉を覚える。横浜のインターナショナルスクールを卒業後、NYロングアイランドホフストラ大学を中退。日本でのモデル・エキストラを経て、英語と日本語を完璧に使いこなす国際派タレントとして、幅広く活躍中。

悪口を言っても何も解決しません

大人だからこそ、悪口なんてつき合うことはないと思うよ。そりゃあ、たまには面白くないことを愚痴るくらい仕方ないけど、悪口や陰口を言うことで何か解決するわけではないもの。よほどの問題があって、みんなで何かを訴えようというのなら別だけど、ただ文句言ってる仲間に入る必要はないと思います。

僕が外国人ばかりのタレントプロダクションに入った時、日本語と英語を話せるのが僕だけだったから、必然的に会社とタレントとの板挟みになることがよくあったんだよね。主義主張が強くて、はっきり物事を言う外国人って多いから、そのことを僕からプロダクションの社長に伝えたりしてたね。もちろん、外国人の彼らに注意もした。日本の仕事の仕方や風習なんかを知らずに文句を言うから、「日本にいるなら、少しは合わせるように工夫しなきゃダメだ」って言ったりね。

あなたの場合も、社長と社員の間を取り持つことはできるかもしれないね。経理なら会社のこともわかって、社長からも信頼されてるだろうから、どちらにも言える立場だよね。まだ若いから、縦社会の中で直接言いづらいこともあるだろうけど、社長も社員もはっきり言わないとわからないことがあると思うんだ。相手の反応を見ながら、それとなく言ってみて、「これ以上言ったらまずいな」と思えば、止めればいい。もしかしたら、あなたが言うことで変わることもあるかもしれないよ。

話しやすい雰囲気作りを仕掛けてみよう

社長との距離が近いようだから、あまり大きくはない会社だよね。小さい組織だからこそできることもたくさんあると思うんですよ。たとえば、あなたが提案して「ご意見ボックス」を作るとかね。グループミーティングをして、自分から悪い点や弱いところをさらけ出してみるとか。変えるための方法はいくらでもあります。直接的すぎてもいけないし、遠回りすぎても効果はないけど、何かひとつ実行してみましょうよ。

だって、このままイヤだと思いながら仕事をするのはつまらないし、ストレスになるでしょ。気持ちよく仕事ができる環境って、結果が出るよね。ストレスのない仕事環境作りは、やはりコミュニケーションからだと思うんですよ。言葉で言うのは簡単だけど、「じゃあ、コミュニケーションをとろうじゃないか、何でも言ってみたまえ」って社長に言われて、「はいっ、社長の口が臭いと思います」なんてこと言えない(笑)。「最近、話す時に避けられてる気がするんだけど、迷惑になるようなことしてるのかな。教えてくれない?」って、言える雰囲気作りから始めないとね。「そうだったか、悪かったな、直すわ」って社長が言ってくれれば、社員も「わー、社長わかってくれるじゃん」って、大きく見方が変わる。その言い方ひとつで解決したりするんですから。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
岡本寛

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