頑張らなかったことに目を向けてみる
自分の“得意技”がわかっていないだろ。営業って「人に好かれてなんぼ」の仕事。同僚の「自己PR上手」は、営業にとって欠かせないことじゃん。それぐらいわかるよなあ?だったら「お前も上手くなれよ!」って言いたいね。
もしかして、肝心なことを外して、どうでもいいような部分を勝手に大事と思い込んで頑張ってきたんじゃないか? 今までのやり方でうまくいかないのなら、今まで一生懸命やらなかったことやイヤだと思ってることに目を向けて、それを実行してみればいい。
“一生懸命”ということのレベル
それに、「一生懸命取り組んでいる」って簡単に言ってるけどさ、“一生懸命”の文字をよく見てみろよ。“一生の命を懸ける”って書くだろ。こんなこと、幕末の武士でもなきゃ、そうできることじゃない。
よく「一生懸命やった」って堂々と言い切るヤツがいるけど、俺は言えない。だって、どんなに頑張っても「あともうちょっと頑張れたかもしれない」っていつも思うもん。
しかも、「自分なりに一生懸命」なんて、自分の中でまだ甘いって自覚があるんだろ。その一生懸命さは、全くたいしたことない、その程度のレベルってことさ。
俺は、自分をなんとかしたい時は、今あるシステムを壊すことから始める。そうしないと自分に甘えが出るからな。ま、それはオススメできないけど、まずは自己PRが上手くなるようにオーバーアクションを身につけるとか、とにかくすべてをやりつくしてみることだな。
それでも上司が他のヤツを褒めるんだったら、「見る目ねえなあ、俺のほうがいいじゃん」ぐらいに、構えておけばいいんだよ。
俺の業界にも「恩返ししなくちゃならないけど……」「でも自分が頑張らなきゃ……」とか言ってウジウジしてる若いヤツがいるけどね。そういうの“自意識過剰“って言うんじゃないの。そんなことにとらわれていても何の解決にもならないぞ。