叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「仕事が覚えられず、困っています…」

システム開発会社に入社してもうすぐ1年。パソコンに興味があって入社したのですが、専門用語や構造などが複雑でどうしても仕事が覚えられません。理系学部出身の同僚はサクサクこなしているのですが、文系卒の私はなかなか…。このままでは同期入社の仲間においていかれてしまいます。なにかいい方法があればご伝授ください。(システム開発・23歳)

今はビリでいい 十年先は先頭さ
今週の叱り役

錣山部屋
錣山親方(元関脇寺尾)

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錣山親方
〜鉄人と呼ばれた男
寺尾オフィシャルサイト〜

錣山部屋情報やニュースダイジェスト、寺尾関秘蔵写真、現役時代の記録のほか、関連商品、オフィシャルグッズなども販売。
http://www.terao.info/
1963年、鹿児島県生まれ。高校時代、母の死を機に父の井筒部屋に入門。長兄は十両鶴嶺山、次兄は関脇逆鉾。79年に初土俵入り、02年の引退までの23年間、スピード感のある突っ張りを得意として活躍、人気力士に。幕内定着は15年に及ぶ。03年より錣山(しころやま)部屋親方となる。

自分で限界を決めてしまわない

僕は相撲部屋の息子だったけど、全然勝てなかったんですよ。いくら頑張っても負けてばっかり。家の商売で勝てないのがものすごく悔しくてね。一生懸命稽古するんだけど、すぐ結果が出る訳じゃないから、そりゃあ焦りましたよ。でも、焦ってもしょうがない。周囲より劣っていても、「10年後を見ていろ」って気持ちだった。その気持ちさえあれば、なんとかなるものです。あなたは自分で今の仕事の限界を決めてしまっている気がします。

高校時代に初めて一勝した時、「こんなに勝つことって気持ちがいいんだ」って、その快感から、プロになりたい気持ちが強くなった。そういうひとつひとつの積み重ねだと思うんですよ。しこを踏むのがうまくなったことだけでも僕は嬉しかったし、それは周囲と比較してどうこう言うものじゃなく、自分自身の問題ですよね。それと、僕の場合、高校時代に全国レベルで相撲の強い同級生がいたんです。そいつと稽古で何千回って組んでも、ただの一度も勝てなかった。でも、「いつかは勝てる、追い抜いてやる」と思って、絶対諦めなかった。彼がいたから、頑張って続けてこれたと思うんですよ。そういうライバルを見つけるのもいいと思う。

人間、他に道があると思っているうちはダメ

パソコンが好きでその道に進んだようだけど、趣味と仕事は違います。それを認識しないまま、中途半端な気持ちで入社したんでしょう。僕は今でも現役時代と同じくらい時間をかけてトレーニングをしてるけど、それは全くの趣味。現役時代は体重を落とさずに体力をつけるための「やらなきゃならない」トレーニングでした。しかも、ケガをしないように細心の注意を払って。それとは別に稽古もあった。あなたの仕事だって、真剣勝負のはずです。

何よりも「これで絶対に飯を食っていくんだ」という気持ちが大事だと思うんです。文系卒だから、そういう方向に行こうかと迷いがあるんじゃないですか。人間、他に道があると思っているうちはダメなんですよ。「これしかない」と腹をくくれないと。僕も弟子によく言います。「これで飯食っていくんだろ!これしかないって気持ちでやれ」って。次があるとか、違う道があるとか、そんな中途半端な気持ちで仕事はうまくいかないんです。

どうしても強くなりたいと思っていた頃、僕は一日中相撲のことばかり考えてた。稽古して飯食ってトレーニングする、ひたすらその繰り返しです。あなたは自分にハンディを感じてるみたいだけど、僕だって相撲取りとしては「幼児並みだ」と言われたくらい、身体が華奢だった。だから、とにかく身体を大きくして強くなりたい一心で、人一倍稽古して、人一倍食べてね。夜食をしこたま食べると苦しくて眠れないんです。しかも、20代からは心臓を患ったんで、心臓が苦しくなると、頭の中では「押されたら出ろよ。死んじゃうぞ」と思うんですけど、身体は勝手に土俵に残ってしまう。限界までやっていたと思います。

僕自身、相撲でここまでいくとは思っていませんでした。ただ、負けん気だけは強くて、練習でかく汗の量は誰にも負けないと思ってた。だからあなたも、 10年後を見据えて頑張ればいい。これで飯を食っていくつもりなら、休みの時とか専門の学校に行ってもいいじゃないですか。いくらでも勉強する方法はあるはずです。

ただ、どうしても一生懸命になれないと言うのなら、いつまでもやる必要はありませんよね。中途半端な気持ちでいるよりは、辞めるのも勇気です。それは逃げじゃない。できないできないと、何年もぼやいてもしょうがないですよ。夜中まで寝ないで没頭できるものであればやるべきだけど、そうでなければ諦める。見切りを付けることも大事です。

EDIT
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WRITING
羽塚順子
PHOTO
刑部友康

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