ヤングの気持ちをキャッチ、キャッチ、キャーッチ!
昔からさ、大人たちは「今の若いヤツはどうのこうの」って言うんだよ。でも、大切なのは、若者の目線にまで下がって、彼らの文化を拒絶せずに、見て、聞いて、勉強する姿勢があるか、ってことじゃないかな。特にあなたは、若い部下を何人も持つ上司なんでしょ。だったら、「わかんない」なんて、のんきなこと言ってる場合じゃないよ。もっとヤングたちの気持ちをキャッチ、キャッチ、キャーッチ!する努力をしなくちゃ。
俺の場合、若い子たちが、「ルー語」を大人のお遊びとして面白がってくれたわけよ。まあ、いつまで高校生が「トゥギャザー!」って喜んでくれるのかはクエスチョンだけど、日本語だけで伝えるとキツく感じてしまうことも、英語を混ぜると笑いになることが、メニーあることに気づいてくれた。われわれの時代より、若者が英語をよく知ってることも幸いしてると思う。でも、俺がブログを書いていたことで、若者がルー大柴に興味を持って、共感してくれたってことは間違いない。
あなたも若者部下とコミュニケーションする手段を持ってるかな?53歳の俺のブログが高校生に支持されるんだからさ、「部長ブログ」だって部下にウケるんじゃない?やってみようよ。あなたから歩み寄らないと、誰も共感はしてくれないよ。アナログなハガキを書くのもいいと思うよ。字が下手だっていいんだ。メールと違って、短いひと言でもハートがダイレクトに伝わるから。たっぷりユーモアを交えて、ルー語も使ってほしいね。「ユーの仕事っぷり、最高!ナイスだよ」なんてさ。
恥を恐れるな!ピエロになることも必要さ
そんなふうに、あなたから歩み寄っていくことで、「あ、いい上司だな」って思ってくれたら、だんだんと部下たちからも心を開いてくるんじゃないかな。そうやってお互いが歩み寄るプロセスがないと、あなたの歩んで来た道や仕事に対する考えなんかを、若者は聞きたいと思わないさ。ドンチュー・シンク・ソー?だから、飲みに行っても浮いちゃうわけだよ。俺だって、「ルーとなら、一緒に飲んで話してみたいな」って慕われなきゃ、若い芸人たちに何も相談されないと思うもん。
今までの既成概念にとらわれて、バリアを張っててもダメなんだよ。時代は常に変化してるんだからさ。バリアを壊して、要らなくなった昔のものは捨てるの。そして、恥を恐れないことだね。俺はいくつになっても「恥かけ、汗かけ、涙しろ」って思ってるよ。ピエロになることだって必要なのさ。恥ずかしがってちゃ、若者部下の心をキャッチできないでしょ。失敗して恥かいたって、アイ・ドント・ケアー、気にすることはないさ。近づこうとする気持ちを表現することが大切なんだから。
今の多くの若者たちは、失敗しないように先回りしてくれるペアレンツから育てられてるので、頭でわかってるつもりでも、経験してることは少ないよね。泥の水たまりを「汚いから入るな」と教えられても、自分で足を入れてみたら、もしかするとヤゴを見つけたり、5円玉を拾ったりするかもしれない。固定概念を押し付けることは、子どもから大事な経験を奪って、弱くウイークにしてるよね。だからこそ、あなたには頭だけで考えてないで、仕事の現場なんかでさ、若者と一緒に体を使って、汗かいて涙しながら、ともに成長してほしいね。