仕事のための修行なんです
これはあなたの仕事です。甘ったれてちゃあいけません。広告代理店に勤めているのだったら、こういう飲み会はあたりまえだし、仕事のための修行です。ましてや営業で25歳くらいだったら、率先してやるべきだよね。
飲み会がイヤになっちゃうのは、あなたが「受け身」だからでしょう。何事も追われるよりは追いかけるほうが楽しいからね。ゾンビみたいにさ。だから一度、思い切ってはめをはずしてみちゃうことですよ。「ウチの会社に、酒飲むととんでもないヤツがいてさあ」と、伝説になるくらいのことをつくっちゃいましょうよ。
具体的にはね、一気飲みは苦しいから、一発芸をひとつ覚えるといいですよ。みんながついていけないような、あなただけのいつも同じ芸をするんです。体型を活かすとか、顔をいじるとか、かぶりものを使ってもいいよね。上司が「オマエ、なんだよ、もう二度と見たくないよ」って、顔を背けるくらい強烈な「痛い芸」がいい。
元宴会部長の上司に相談してみよう
自分だけで芸を思いつかなかったら、上司に相談するんです。「今度の飲み会でビシッと一発芸を決めたいんですけど、どんなのがいいでしょう」って。そうしたら、上司だって応援してくれますよ。上司に元宴会部長っていう人だって、必ずいるはずですよ。
一気飲みでも芸はできますよ。飲んでる途中で「えっ?なんか呼びました?」って振り向いて、のど元にざーっとビールをこぼしちゃうような、寂しい一人芸とかね。そうすると、上司から「アイツに一気飲みをやらせると、酒こぼして汚すからやらせるな」ってお達しが出て、一気飲みは回避できるかもしれない。回避したければ、そういう手だってあるんです。
あなたは嫌がっているけど、縦社会における体育会系のノリは大事ですよ。うちの会社は「エンターテインメント界の体育会系事務所」と呼ばれているくらいです。ダンスも技術だけじゃないんだよね。遅刻厳禁はもちろん、「ダンサーに必要なのは礼儀」って定義があるし、飲み会でも音楽をかけて即興で踊らせて、酒の場にもかかわらず「その振りはないだろう」って叩きますよ。「オマエ、いつ伝説つくるの?」って、毎年責めてます。あなたの会社と同様、宴会も仕事だということです。