世話焼きのお人好しなんて素晴らしい
お人好しっていいことだと思うんです。卒業する必要はありませんよ。この世知辛い世の中、人に親切にして自分でお人好しだって言えるのは素晴らしいことじゃないかしら。きっと、すごく魅力のある人なんだと思いますよ。
駆け込み寺は続けましょうよ。だって、それができる人ってなかなかいないと思うし、あなたもきっと何か感じるものがあるから、世話を焼いているんじゃないかしら。多分、改めるべきなのは、誰の相談にものってあげて、「この人はやめておいたほうがいいかな」と思っても、仕事を紹介しちゃうことじゃないでしょうか。
まずは、相談に来る人をふるいにかけましょう。一度は仕事を紹介するけど、勝手に辞めちゃうような人は二度と相談にのらないよ、とか、一回は話を聞くけど、二回目は見込みがある本気の人だけね、というように。断る勇気も必要ですよ。断れないから相談にのっちゃった、というのは、結局無責任になってしまいます。相手にとっても「勧められた仕事だからやったけど、向いてなかった」と、あなたに責任転嫁できちゃうんですよ。
ジャッジは本人に委ねましょう
私は相談されるタイプじゃないけど、「どうしたらいいでしょう」って真剣に聞かれたら、「A、B、Cという方法があるけど、どれが自分で一番いいと思う?」って、本人に決めさせるようにします。特に人生を左右するようなことは、自分で決めたほうが本人も後悔しないし、責任を転嫁されても迷惑な話。他人の人生はジャッジできません。
特に仕事って、人が生きていく上で、経済力を支えたり、自分を成長させたり、やりたいことを表現することができる、すごく重要な場でしょ。それはやはり「ここなら紹介はできるけど、あなたが決めてね」って、本人に委ねたほうがいいですよ。自分の道は自分の力で選んで歩いていかないと意味がないものね。親身に世話を焼きすぎても、お節介だったりするんです。
それから、「これだけやってあげたんだから」って思いをかけ過ぎてる部分があるんじゃないかしら。人に何かをしてあげるとき、見返りを求めちゃいけないと思うんです。だから、1から10まで世話焼きしてきたことを、5か3くらいにしてみるといいですよ。卒業じゃなくて、進級してみるって気持ちで。卒業して全部やめちゃったら、きっと寂しくなっちゃうよ。