叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「転職の失敗を繰り返し、自信喪失状態です…」

「自分にはもっと向いている仕事がある」と思って4回転職をしましたが、いずれも芽が出ず失敗。学生時代はスポーツ万能のリーダー格だったのに、自信喪失状態です。昔の友人が仕事で活躍している姿が羨ましく惨めでたまりません。(転職活動中 30歳/男性)

双葉出るまでお水をあげよう
今週の叱り役

タレント
国生さゆり

1966年、鹿児島県生まれ。高校在学中にミス・セブンティーンに応募。中国地区代表に選ばれるも、全国大会では入賞を逃す。特技欄に「陸上」と書いた事がスカウトの目に留まりレコード会社のレッスン生に。 1986年『バレンタイン・キッス』でデビュー。ドラマ、映画、 CM、バラエティ番組で活躍中。

1、2年で仕事の結果は出せません

植物でも種をまいて芽が出るのに時間がかかることもあるし、そこに留まってお水や栄養をあげなきゃ育ちませんよね。何度も転職すると、年下の人が上司になったり、プライドが傷つくこともあるんでしょうけど、そこは我慢して育てていかなきゃ、1、2年じゃあ結果が出ないと思うんです。自分を惨めな立場にしちゃったのは、あなた自身なんですよ。

体育会系の人って、一本気なところがあるでしょ。こうと決めたら突き進んでしまう。ただ、そのよい部分は活かしながらも、柔軟に対応できることも大事ですよね。学生時代、縦社会で鍛えられてきたことはすごく強みになるし、営業に行っても取引先の受けはいいと思うんです。でも、「なんだ、それだけか」って言われないように、少しずつ相手にプラスアルファを見せることができなくちゃ。そうやって成長していくためにも、何年か同じ会社で仕事を続けながら、頑張ってみないとね。

過去の栄光はいったん忘れましょう

学生時代、私もスポーツ漬けだったからわかるんですけど、若い頃は気力も体力も充実してて、こわいものなしなんですよね。でも、年齢を重ねるとケガも痛い思いもするし、「これができて当たり前」という周囲の期待に対する責任感も出てくるから、一歩踏み出すのに慎重になってくる。それでいて体育会系って負けず嫌いだから、絶対に負けたくないでしょ(笑)。

じゃあ、周囲に負けないためにはどうすればいいか。私の場合は、自分のタイミングで「よーいドン」ができるようにしてるんです。例えば、周りがスタートしそうなとき、わざとフライングしてみる(笑)。すると、もう一回仕切り直して、自分に都合のいいペースに持ってくることができるでしょ。相手もフライングしているから、及び腰になるしね。ちょっと意地悪なんだけど、そうやって周囲をよく観察しながら、洞察力を働かせて自分を有利にしてみることも大事なんじゃないかしら。

それから、過去の栄光は振り返らないことね。「俺って昔こうだったんだよ」なんて、飲み会で自慢してるんじゃない?それって仕事ができない人がすることで、できる人ほど今の話をするんですよ。学生時代は決められたペースを走っていただけ。社会人は違います。だから、昔のアルバムも見ないようにして、学生時代のことはいったん切り捨てて忘れましょう。

4回会社を辞めているということですが、辞めるきっかけや引っかかる部分が、毎回同じだったりしませんか?もし、今度そこにはまっちゃったら、すぐ辞めようとせずに、しばらく踏みとどまってみましょうよ。一度そこをクリアできたら、「あれ、いつの間に?」って感じで、まいた種の双葉が出ているかもしれませんよ。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
岡本寛

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