うらやましいと思う人に近づくようにしてみよう
ずいぶん周囲のことばかり気にしているようですね。人と比べてストレスになってしまってるなんて、まだまだだなあ(笑)。せっかく憧れの部署に入ったのだから、他人のことは「そういうこともあるんだ」と受け入れながら、自分は自分で努力をするように切り替えてみようよ。
僕も若い頃は、人をうらやましいと思うことがあった。ごく普通の給料で働いていたから、好きなおもちゃを買い集めてしまうと、他の物は買えなかったんですよ。いい車に乗ってる友達を見て「いいなあ」と思った。でも、決してねたみはしなかった。「いつか絶対にもっといい車を買うぞ」と強く思ってました。しかも、「そんなくだらないおもちゃばかり集めて」と、奇人変人扱いされながらです。
あなたも、周囲の人をうらやましいと思うのだったら、それに近づくように生きてみましょうよ。人をうらやんで落ち込む時間はもったいない。いいアイデアを出してヒット商品にする人が身近にいるなら、それに負けないようにファイトを持ってやってみたらどうだろう。
結果はすぐに出ないで、少しずつ出るもの
泉のようにアイデアが湧いて、余裕でいるなんて、それは彼らが大変そうに見せていないだけですよ。陰ではいつもアイデアを考え、努力しているはず。天才と思われている人たちほど、ものすごく練習をしても苦にならない人たちだから、そう見えてしまうんですよ。大リーグのイチローにしても松井にしても、「天才だから練習しなくても打てる」って思ったら間違いで、練習を楽しんでできるから天才と呼ばれるんだ。「練習は裏切らない」って言葉がありますよね。僕も本当にその通りだと思います。
何事も結果ってすぐには出ないものだし、むしろ出ない方がいいんです。続けていくことによって、じわじわと少しずつ出てくることを体感したほうがいい。じゃあ、何で人はそこまで大変なことをするのかって考えると、達成感が得られるからなんですよね。これはスゴく大事。「できなかったことができた!」という達成感があるから、人は頑張れる。それを一度味わえると、次々と進めるわけです。
僕だってこれからまだまだ、世界におもちゃの博物館をつくっていく予定ですよ。60歳になったらどんな自分になってるか、その時の僕のお祝いパーティーの風景まで、すごく具体的にイメージしてる(笑)。あなたも「できる」と思って仕事に取り組むことですよ。他人の出す結果だとか、目先の成功ばかりにとらわれないようにしようよ。