叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「若者に技術指導するコツはあるんでしょうか…」

ひたすら技術職として10年働き、後輩の育成を任されるようになりました。ところが、新人たちの指導は難しく、「向いていないのでは」と悩んでいます。「見て盗め」とまでは言いませんが、若い人たちに技術を教えるコツはないものでしょうか。(機械メーカー 35歳/男性)

意思の力を強く持つ!!
今週の叱り役

華道家
假屋崎省吾

information
●假屋崎さんの公式サイト
假屋崎さんの最新情報、假屋崎省吾花教室のお知らせなどはこちらから。
http://www.kariyazaki.jp/
假屋崎省吾花教室主宰。美輪明宏氏より「美をつむぎ出す手を持つ人」と評され、繊細かつ大胆な作風と独特の色彩感覚には定評がある。著書に『花筺』『花暦』(メディアファクトリー)、『假屋崎省吾の百花繚乱』(講談社)、他多数。テレビ・雑誌・新聞などでも幅広い分野で活躍中。

自分が生徒になってリサーチを

あなたは、自分が新人の気持ちに戻って、教えられる立場になったと思わなくちゃ駄目。その立場に置き換えて考えたら、どうすれば初めて教わる人がわかるような教え方になるか、見えてくるはずです。後輩を指導するという、責任ある素晴らしい仕事を任されたのだから、それを全うしなくちゃいけません。でも、新人さんからの手応えがないなら、もう一度、どういう教え方をしていたか振り返ってみましょう。

まず、教える基本やプロセス、マニュアル、そういったものを整理し直して、自分だけの教科書を作って教えてみるんです。教え方ひとつにしても、ただ生真面目に教えようとするのではなく、厳しくしてみたり、いいところを褒めてみたり、飴と鞭ではないけれど、そういった創意工夫をしてみることです。

教える時の話の中に起承転結をつけたり、ドラマティックにしてみたり、時にはユーモアを交えてみたり、教わる側が理解しやすいノウハウというのが必ずあるわけです。それを自分なりにリサーチしてごらんなさい。何かの教室に習いに行ったり、勉強に出かけて、生徒の気持ちになってみれば、求められていることがわかるはずです。そういうことが大事です。

人に教えるということは、学ぶこと

「急いては事を仕損じる」と言いますから、一所懸命になりすぎるのじゃなく、ひとつひとつを解決していくようにしましょう。そして、悩んだり、間違ったりしながら、自分自身も成長していくものだから、初めからすべて完璧にしようと思わないこと。ひとつひとつがあなた自身の修行と思って、同じ間違いを繰り返さないこと。新人さんに喜んで技術を学んでいただけるように、誠意を持って接することです。

私も、そういう時期がありました。最初は生徒さん一人きりから始めて、二人入ったら、一人が辞めてしまうとか、そうやって試行錯誤しながらやってきたんです。生徒さんたちを教えながら、自分自身も学んだんです。教えるということは、学ぶことです。

よく、音楽家でも、門下生が次々コンクールで優秀な成績を収める先生がいらっしゃいます。それはやはり、その先生の教え方がいいと同時に、その人自身にも魅力があるからです。だからあなたも、後輩の人たちから、素敵だな、この先輩についていけたらいいな、と尊敬してもらえるように、自分磨きをしなくちゃいけないんです。

EDIT
マインドシェア
WRITING
羽塚順子
PHOTO
加納拓也

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