理想の環境を求め、退職してから約２年が経ちます。幾つかの会社に内定したり、就職を前提にアルバイトをしましたが、私が理想とする会社に巡り合えません。友達には「こんな時代に良い会社の求人なんか無いよ」と言われます。妥協して我慢してでも就職するべきか、それとも、もう少し理想の会社を探すべきか、年齢的にも最後のチャンスと思うと踏み切れず悩んでいます。（商社・34歳）

社長の立場になってみろ！

基本的に会社というのは、入社して気に入らなければすぐ辞めるというものじゃないよな。理想の環境を求めて会社を選んでるようだけど、「会社だってオマエを選ぶ権利はあるんだよ！」と言いたいね。もしも俺が社長だったら怒鳴っちゃうぞ。「要らないんだよ！」って（笑）。

多くの人は、学校を卒業してから会社に就職して、給料やボーナスもらいながらローンを組んで…と、生活のすべてを会社に頼りきった考え方をしてる。でも、それは会社員としての一般常識であって、社長だったら、会社を潰すわけにいかないから、必死だよね。選り好みもできないし、辞めたいなんて甘いことは言ってられない。

どうせ悩んでいるんだったら、ついでに社長になったつもりで悩んでみなよ。社長の立場に立ってみると、「理想と違います」なんて言うヤツが来たら、イヤだと思うだろ？

迷いがある時はどの道を選んでも同じ

それともうひとつ。たとえ今就職しても、いろんな会社を探したとしても、どっちにしたって理想の環境は得られないと思うよ。それはわきまえておいたほうがいい。若い頃は一本しか見えなかった道も、年齢が上がっていくにつれ、選択肢がどんどん増える。そうやって迷いも増えていっちゃうんだけど、そんな時は、どの道を選んでも結果はそんなに変わらないもの。逆に、うまくいく時は、進むべき道だけが見えるものなんだ。

道がハッキリ見えずに悩んでいるってことは、それだけ運勢がよくない時期とも言えるかもしれない。人生、いい時期ばかりじゃないからさ。誰でも必ずいい時と悪い時ってあるでしょ？それについてはもう、力のある占い師に、少々高いお金払っても鑑定してもらったほうがいいね。俺なんかに聞かないでさ（笑）。

いずれにしても、悩んでるだけじゃしょうがない。「どちらを選んでも同じなんだ」という基本をしっかり踏まえた上で、具体的に考えていくといい。もし、蓄えがあって、まだ生活に余裕があるなら、もう少し会社を探してもいいし、生活がせっぱ詰まっているなら、すぐ就職する。