叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「ひきこもりから脱出したいのですが」

世間で言うひきこもり生活をしています。2年前までは会社員でしたが、体調不良から出社できなくなり、そのまま家で昼夜逆転の生活に…。もともと人付き合いが強烈に苦手で、親も働けとは言いませんが、いいかげんバイトでもしなくてはと思っています。しかし、2年も人との接触を遮断してしまったので、電話すらかけられない浦島太郎状態。何からやればいいのでしょうか。(無職 27歳 女性)

大丈夫!!もう半分はひきこもり終了。あとはちょっとづつムリなく外へ。例えば美容院なんかは?
今週の叱り役

占星術研究家/翻訳家
鏡 リュウジさん

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1968年、京都市生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院修士課程修了。占いの心理的アプローチを日本に紹介。占星術のほか、ユング心理学、神話、神秘学など多岐に通じ、雑誌、テレビ、ラジオ、講演などで幅広く活躍中。著書多数。英国占星術協会、英国職業占星術協会会員。日本トランスパーソナル学会理事。平安女学院大学客員教授。

美容院かエステに足を運んでみよう

「バイトでもしなくては」という気持ちを持って、こんなふうに相談ができるということは、もう今の生活を半分脱出したも同然ですよ。電話がかけられないのなら、今は無理にかけようとしなくてもいいんです。ご両親と住んでいるのであれば、最初は週に1回、お母様の料理を手伝ってあげるとか、ちょっと外に出てみる、ということから始めてみてはどうでしょう。

例えば、お買い物に行って、店員さんと会話をしてみる。ゆったりとした雰囲気の美容院とか、エステに行くこともトライしてみましょうよ。そのとき、たとえ「何か話さなきゃいけない」と、緊張してしまっても、「私はダメだ」と自分を責めず、「それが私なのだから、しょうがない」と、自分自身を受け入れてあげることです。もし、美容院やエステでうまく話せなかったとしても、それはあなたのせいじゃありません。客商売をしているのに、うまく接客できない相手の責任。そう思うくらい、あなたも厚かましくなってみましょう。

あなただけでなく、誰でも、今いる場所から、ホップ、ステップという段階を抜かして、高い所にたどり着くことは不可能。いきなり完全復活のジャンプを望まないことが重要です。そして、決して無理はしないで。ほんの少しずつリハビリしていくようにしてください。もし、週1回のバイトでもできるようになったとしたら、それはもう、素晴らしい大進歩です。

昼夜逆転を正しいリズムに整えることから

もうひとつ、体調不良で出社できなくなったのがきっかけとのことですから、昼夜逆転をなるべく通常の生活に戻して、体調を整えることですね。これは、夜中に仕事をしてしまう僕が言えることではないけれど、時間医学的に見ると、人間の体は正しいリズムにすることがとても大切。もし、金銭的に余裕があるなら、カウンセラーや臨床心理士などの専門家を訪ねてみることも考えてみてください。

そういった過程の中で、少し良くなったら、また戻ってしまう、という波があるかもしれません。でも、ずっと家にいたときに60%だったやる気が、外に出て、人と話せるようになったことで80%になる経験ができれば、もし、その後に30%まで落ち込んでしまったとしても、あまり気にしないように。「一度あそこまでできた」という自信になっているから、以前よりずっと復活しやすくなっているはずですよ。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
マグスター
PHOTO
刑部友康

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