人それぞれ結婚の縁とタイミングがある
仕事ができないと言うけれど、あなたが自分を低く見積もっているだけじゃないかな。本当に能力がなければ、リストラされてしまうでしょう。会社の人たちが結婚の話を振らないようにしていると感じるのなら、あなたから「本当に私、なかなか結婚できなくってさ」と、さらりと話してしまえばいいこと。それだけで、あなたの周りの雰囲気は、がらっと変わると思いますよ。
人と比べることって、ものすごく疲れるんだよね。人と比べて仕事ができないと思うとつらくなるし、結婚ができないと思えば焦るし。どうも私は、人と比べて、負け犬とか勝ち組とか言うことが嫌いでね。自分が40歳を過ぎて独身だったときも、結婚してないことが恥ずかしいわけではなかったし、負け犬だなんて思ったことは一回もなかったんです。結婚するにふさわしい時期は人それぞれで、世間でいう適齢期のようなものとは関係ないと思ってたから。
しかも、年下の医者と結婚したら、今度は「勝ち組」とか言われて、それも全く思わなかった。たまたま今の旦那と縁があって、結婚の方向にいろんなことが揃ったので、これは自分にとって「結婚していいよ」という時期なのかなと。その勘を信じて飛び込んだだけで、勝ち組になろうなんて考えは、さらさらなかったもん。結婚は、その人の「縁とタイミング」で決まるものだと思うんですよ。
不安か安心かは自分で選び取っていること
私は、20代のころ、7年も付き合って、結婚するのかなと思っていた人との失恋を経験しててね。その後、結婚願望もなかったし、他人同士が一緒に暮らせば、思うようにならないことだってたくさんあって、煩わしいだろうと思ってたんだ。独身のほうが自由でしょ。それでも、40代になってから、縁がある人と巡り合うことがあるわけです。あなたも、まずは自分をみじめだと卑下せずに、今を楽しみながら生きていくことが第一ですよ。そういった毎日を過ごすことが、必ずいい人との出会いにつながっていくと思うんだ。
特に女性って、20代や30代の終わりごろになると、不安に陥ってしまうんだよね。私も20代の最後に、写真集を撮っておこうなんて焦っちゃって(笑)。でも、40代になってからは、逆に居心地よくて、独身でも不安はなかった。それは、「あのとき、こうしておけばよかった」という後悔が何一つなく、そのときどきで生きがいを持って歳を重ねてこられたからだと思うんだ。要は、不安にもっていくのも、安心に持っていくのも、自分自身の考え方ひとつ。その不安や焦りを自分で選んでいるってことなんだよね。
どうせなら、日々楽しく、やりがいを持って過ごすことを選んだほうがいいでしょ。あなたの言う、「人生を好転させる」というのは、自分で不安にならないほうを選ぶということです。そして、少しずつでも成長している自分自身をちゃんと見つめてみること。そうすれば、いい歳を重ねられるし、きっとあなたの宝となるような、いい出会いがあるはずだよ。