叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「夢を諦めるべきか、それとも頑張り続けるべきか…」

今25 歳。大学を卒業して3年経ちます。ミュージシャンになりたくてフリーターを続けていますが、親の面倒をみることも視野に入れて、そろそろきちんと就職したほうがいいかなあと、ときどきリクナビNEXTを見ています。ここで夢を諦めるべきか、それとも頑張り続けるべきか、答えが見つかりません。(25歳・飲食店サービス)

人生、持続力だけ。
今週の叱り役

映画監督
井筒和幸

information
『ゲロッパ!』【配給/シネカノン】
3 年ぶりの新作映画『ゲロッパ!』が8月に全国公開される。『ゲロッパ!』とは、ソウルの帝王ジェームス・ブラウンの名曲「セックス・マシーン」の歌詞 "Getup!"をもじったもの。ヤクザの組長の弟分たちが、組長の「ジェームス・ブラウンに会いたい」という夢を叶えるため、誘拐を企てるというストーリー。出演に西田敏行さん、常盤貴子さん、岸部一徳さんなど。
1952年、奈良県生まれ。「岸和田少年愚連隊」「のど自慢」「ビッグショー! ハワイに唄えば」など数々のエンタテインメント作品を手掛ける傍ら、辛口のコメンテーターとしても知られる。著書に『こちトラ自腹じゃ』(ワニマガジン社)など。

迷うくらいなら、本物じゃない

簡単なことなんやけどなあ。「頑張り続けたければ続ける」「続けたくなければ辞める」。それがどうして決められんのだろうか。

コーヒーを飲みたいと思ったら、喫茶店に行って飲むやろ。そのとき「豆が今ありません」と言われたら、どうしても飲みたければ他の喫茶店を探すだろうし、それほどでもなければ「ま、いいか」と思って諦める。これと一緒や。

諦めようかどうしようか迷う程度のことであれば、多分、自分が思っているほどミュージシャンとして生きていくことに情熱を持っていないんやと思う。

よく「昔、ミュージシャンを目指していたんだけど、食えずに止めました」という人がいる。こういう人は、実は本気でミュージシャンでやっていこうなんて思っていなかったはず。金を言い訳にしているだけで、それほど音楽に執着していなかったんや。

やりたいという心を持ち続ければその通りになる

この悩みは、18歳ならわかるけど、25歳だったら幼いな。本当に情熱があれば、25歳という年齢なら一生懸命練習して、なんとか音楽業界で生きる道を模索している盛りのころ。業界で頑張っているヤツらは、CDが出せない、金がまわらない、仲間が見つからない……そんな状況でも、腹くくって必死でやってる。

もともと、夢を持ち続けるということと、「金」「親の手前」「将来の安定」なんてものと天秤にかけるものやない。そんなことで悩むんなら、本物じゃないし、人生に「安定」を求めるとすれば、ミュージシャンという仕事も理解できていないんちゃう?

100人に1人、芽が出てビッグになれるかどうかという業界。みんな我こそその1人になろうとひたすら頑張る。ヤワな気持ちだったら、その中を勝ち抜けるわけがない。

人は、やりたいという心を持ちつづければ、その通りになる。執着が持続すれば、自分の生きたい通りの人生を過ごせる。「将来」とか「親」とか、いろいろ言い訳を捨てて、自分が頑張り続けたいのか、もう一度考えるといいと思う。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
ITコア
PHOTO
岡本寛

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