叱ってちょーだい

毎回著名人にあなたの悩みをぶつけていただく、このコーナー。熱く、愛を持ってお答えします。
悩
「将来に不安を感じています」

大手運送会社で、トラックの運転手として働いています。運転が好きなので、今は仕事は苦にならないのですが、まわりを見ると40〜50歳になっても朝から晩まで働きっぱなしで休日もない状態。自分の将来も同様かと思うと、このままで大丈夫なのか、とても不安を感じます。(運送会社 30歳 男性)

人生に予定調和はない。だから…
今週の叱り役

作家
猪瀬直樹

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●猪瀬直樹さんの公式サイト
http://www.inose.gr.jp/
●メールマガジン「日本国研究・不安との決別/再生のカルテ」(毎週木曜発行)
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1946年、長野県生まれ。87年、『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度文藝春秋読者賞受賞。政府税制調査会委員、道路関係四公団民営化推進委員会委員、東京大学客員教授、東京工業大学特任教授など、幅広い領域で精力的に活躍中。

独立するのとどちらが楽かを考えてみればいい

あなたの言う問題をひとつずつ見てみましょう。まず、同じ会社の人たちが「40〜50歳になっても働きっぱなし」と言うけれど、その人たちは楽だからそこにいるんですよ。悪い面ばかり見ているようだけど、朝から晩まで大手運送会社で働いていることを許された人たちなんだ。

会社にいられず、それこそ40〜50歳で独立したらどうなるか、考えてごらん。もっと大変だよ。お得意先に頭を下げて回って、景気の波に大きく左右される。それこそ休みなしで働き通しでも、会社の給料分稼げる保証なんてないんだよ。よっぽどつらいと思いませんか?

それから「休日もない状態」というのは、仕事人なら当たり前のことです。定時にきちんと終わって休みもきちんとある企業があるなんて思っているのなら、甘いよ。僕だって若いころからずっと働き詰めだし、休みなんてない。肉体的に休んでいるようでも、頭の中では、ずっと次の段取りを考えたり、道を歩いていても仕事のことを考えている。プロってそういうものでしょう。

「苦と楽」はワンセット、仕事はどこかで苦しい思いをする

例えば、土日にゴルフに出かけている管理職の人たちだって、休みのように見えても、仕事の付き合いで気を遣いながら行ってるわけです。早朝から遠くのゴルフ場まで足を運び、さんざん気を遣って汗かいて、終わったらまた付き合いで飲みに行く。休みじゃなくて、仕事なんです。

あなたは「仕事が苦にならない」と言うけれど、ここにも問題がある。もちろん、仕事は好きなほうがいいに決まっている。でも、苦にならない仕事なんて本来、あり得ないんです。レジャーじゃないんだから、仕事はどこかで苦しい思いをするもの。そして「苦あれば楽あり」で、今を一生懸命苦しみながら頑張れば、楽がやってくる。苦と楽はワンセットだよ。まだまだ、修行が足りないね。

「将来が不安だ」というのは、これも当たり前。人間、誰だって不安なんです。あなたはすべてを「予定調和」にしようとしているのだろうけど、そんな都合のいい人生なんてないんだよ。予定調和でないからこそ楽しいんだし、努力もするんだし、すべてはそこから始まる。今をしっかりと生きなさい。そうすれば、将来だって見えてきます。

EDIT・WRITING
羽塚順子
DESIGN
ITコア
PHOTO
岡本寛

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